いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

朝型人間。 morning type person

2020-09-19 20:10:44 | 日記
 (1)菅首相の行動記録では就任から朝7時前には官邸に入り、執務前に近くのホテルのレストランで専門家ブレーンと朝食をとる行動パターンが目につく。夜も執務、会議が終わればそのまま議員宿舎に帰る。

 安倍前首相はよく午後8時すぎに夕食をかねて政財界関係者と会食を重ねていたのとは対照的に、菅首相は今のところは朝型人間(morning type person)と見受けられる。

 (2)今回の総裁選では立候補は全く考えていないと言い続けてきて、すでに事前に訪米して米政界関係者と会って実績づくりをし、総裁選前には密かに二階幹事長と会って立候補を伝えて協力を求めその後の5派閥支持の大勢の流れをつくり総裁選開始前に決着をつけるという早さの策士だった。

 (3)朝型人間というのは、じっくり構えて慎重に行動する夜型人間に比べて当然行動が早く、それだけ仕掛けが早い短期決戦型を旨とする行動パターンといえる。どちらかといえば企業の経営者(時差のある海外対応もあり朝は早い)に多く、トップダウン型といえる。

 菅首相の官房長官時代に官邸主導政治を取り仕切って人事権を内閣府官房が掌握して、官僚を意のまま(忖度)に政務従属、従順性を強めてきた。事務方トップの事務次官の人事でも「あれは絶対ダメだ」と言った独断の報道もある。

 (4)菅首相の最初の方針でも、自らの政策に反対の官僚は移動してもらうと公言しており、これまでの自民党政権でも党利党略の本質なのだろうが公然と明言するのもめずらしい。
 朝型人間は行動パターンからどちらかといえばせっかち型で自我が強く、唯我独尊、協調性に欠ける印象(あくまで印象)だが、菅首相として政権運営であれこれに自ら関与、顔をだす(官邸主導政治のように取り仕切る)のではないのかとみられて、閣僚とどういう距離、関係で国民のために働くのか、ことあるごとに菅首相が出てきて強権性を発揮するのか複雑だ。

 (5)早速、持論の携帯料金値下げで総務相に改善指示を出し、事務次官会議でも規制改革の実行を直接指示して圧力をかけている。朝型人間の顔が出すぎると反発、反動、結束の乱れも大きい。官房長官と首相では影響力、認識力、責任力、効果力に格段の違いがあるし、政治手法にも違いはある。

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