(1)イスラエルとハマスとの停戦が合意したとのニュースだ。42日間の停戦中にハマスが人質解放し、イスラエル軍がガザ地区密集地から撤退するという内容だ。バイデン大統領が退任間近に記者会見を開いて昨年5月に提案したものだとして成果を強調し、しかしイスラエルのネタニヤフ首相はそのバイデン大統領より先にトランプ次期大統領に謝意を伝えたとして20日の就任式までに戦争を終わらせると発言してきたトランプ氏の助力、成果との見方もある。
(2)なかなか微妙な時期でのガザ停戦合意で、バイデン、トランプどちらの成果、功績というよりまずは42日間とはいえ停戦、イスラエル軍の撤退、人質解放に結びついたのは新年の明るいニュースだ。
本ブログでも世界はトランプ氏に惑わされ、威圧、利用されてきたが、トランプ氏が就任式まで戦争を終わらせると言っているのだから今度は世界はトランプ氏を利用することがってもいいと書いた。42日間でも停戦が実現したのだからバイデン、トランプどちらの功績、成果であってもいいではないか。
(3)実際、トランプ氏はこれからは米国大統領としてさらなる停戦から終戦にまでつなげ、尽力しなければならず、大きな責任を負うことになる。こちらのバイデン、トランプ功績、成果争いぼっ発の結論はその時までおあずけだ。
20日の大統領就任式でのトランプ大統領が何を言うのか、発言がさらに注目、関心を集めることになる。
(4)バイデン政権ではブリンケン国務長官がたびたび、ひんぱんにイスラエルなど中東各国を訪問して(停戦合意が長引いたことは米国の威信、調整能力の低下があり)話し合い、ガザ戦闘の停戦に向けて仲裁を模索してきたが、ブリンケン国務長官にとってギリギリバイデン政権での停戦合意で努力が報われた、面目が立ったといえる。
(5)話は早いが、4年後の大統領選に向けて本人にその意思があるのなら民主党候補として有力な立場、スタンスにあるといえるのではないか。林官房長官が外相時代には面識もあり、話し合える友好関係にあったように思えるし、4年後はブリンケン大統領、林首相のコンビでトランプ旋風が過ぎたあとの世界を地ならしすることがあるかもしれない。
(6)少なくともウクライナ戦争、ガザ戦闘は終結していることが世界の指導者、世界経済の条件で、トランプ大統領の米国第一、保護主義、高関税波及でどういう世界観、経済になっているのか関単には予断を許さない。
42日間のガザ停戦で話は4年後に向かったが、ここまできたら世界はバランスの悪さはあってもトランプ大統領を利用して戦争を終わらせる、そして世界経済の明るい方向につなげたい。