(1)ガザ停戦が発効されて、まずはイスラエルはパレスチナ女性、子ども90人、ハマスは女性3人の人質を解放(報道)した。イスラエルは数千人の人質を拘束して、ハマスは100人規模の人質を拘束していると伝えられている。
双方の人質解放の人数が大きく異なるのは人質全体での保有割合比率が反映しているのか、当初から解放人質の数の違いの大きさが気になっていた。変な話だが、ここではアルゴリズム(algorithm)、数字の公平性の論理が通用しているようだ。
(2)国際的な人質解放の原則に添ったものなのか交渉内容はわからない。戦闘では圧倒的な兵力、戦闘機など兵器、軍事力優位のイスラエルがガザ地区全域を攻撃しており、ハマスは組織的ゲリラ戦が中心でここでは公平性の論理はない。
20日、トランプ大統領が始動した。欧米、イスラエルの一部メディアがトランプ大統領が「ノーベル平和賞」への野望があると伝えていると新聞のコラム記事にある。何でも与えていいが、世界はトランプ大統領を利用してどこかの国、地域でもいいし、世界全体の利益になるのならいいとしよう。トランプ大統領を大いに利用しようではないか。
(3)まだ42日間のガザ停戦では成り行きはわからずにノーベル平和賞というわけにはいかなくてこれから終戦まで導く必要はある。さらにグリーンランド購入、パナマ運河管理権返還を強要し、高関税負荷で強制する手法があってはノーベル平和賞としての品格に問題があるといえそうだ。
トランプ大統領がノーベル平和賞を狙っているのなら、その欧州で関心の高い地球規模での気候変動問題に反対(大統領令で離脱表明)を唱えているのも問題でなかなか障壁も高い。
(4)冒頭の人質問題は兵士、軍関係者なら戦闘を抑制する効果はあるが、巻き添えとなった防衛能力の弱い市民、女性、子どもとあっては本当に卑劣な人間、人格否定の行為、行動だ。戦争行為そのものも人間否定のあってはならない非人間的理念、行為、行動であり、仮に訓練、教育された軍同士の衝突であってもその被害、影響、破壊を受けるのは社会インフラ、住居、市民、住人個人であり、戦争、戦闘はまったく公平性、公正性に欠ける異常事態、行動でしかない。
(5)人質解放まで保有割合、比率の公平性の数学的数字論理で取り決めるなどということがあっては戦争のアルゴリズムであり、はき違いもはなはだしく、国家、組織のエゴティズム(egotism)で人質解放は数の比率ではなく保有せずに全員解放することが国際的な公平性理論、原理、原則だ。