いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

こわもて米中世界。 world of america & china of a grim face

2025-01-20 20:59:04 | 日記
 (1)突然のようにトランプ氏と習主席の米中トップの電話会談の報道だった。双方こわもて(a grim face)同士の報道写真を見て、そうかこれから4年間は「この顔」が対立しながら世界を動かしていくのかと眺めた。
 トランプ氏が20日に大統領就任式を迎える直前での米中トップの電話会談(協議)は中国国営新華社通信が伝えているので、習主席の方からの呼びかけの公算が大きい。

 (2)習主席としてはトランプ政権1期目での米中経済戦争、知的財産権擁護によるIT企業の追い出しなどで米中対立が激化したことから、トランプ政権2期目にあたって中国側から就任前に「あいさつ」替わりの電話会談の必要性、思惑と考える。
 トランプ氏は「(電話協議について)とても素晴らしいものだった」と美辞麗句、建前でSNSに投稿し、習主席は「意見の相違は避けられないが~核心的利益を尊重し適切な解決方法を探ることだ」(報道)と現実的問題として台湾への慎重な対応、両国の貿易関係が対立、衝突の道を選ばないことを促したといわれる。

 (3)トランプ氏は一律関税を含めて中国への関税強化をすでに言明しており、やはり習主席の方に米中関係への懸念、警戒感がみられる協議後の発言報道だ。2人は、終始無表情でこわもての習主席と感情を常にあらわにするこわもてのトランプ氏と対照的であり、そのまま米中関係の動きを反映した2人の表情だ。

 (4)現実世界ではこの2人以外の主要国の現政権はどれも国民の批判、反感、支持を失っており、トランプ1期目よりさらに米中がとびぬけて対立、対抗することがあきらかだ。その中でも米中と深いつながりのある日本のスタンス、役割は大きくなることが考えられる。
 1期目でも習主席は米中経済戦争の抜け口として同じアジア経済をけん引する日本に接近する姿勢をみせて、一時は習主席の国賓待遇での訪日も実現近くまで進展したことがある。

 (5)中国の香港への強制関与問題で延期、いつしか実現の見通しはなくなったが、中国としては米国と同盟関係にある日本への接近は考えられる外交シナリオだ。中国は急激に日本との関係改善、強化に向けての動きが活発化している。
 トランプ氏が同盟国日本をどうとらえて、考えているのかはっきりしないが、朝鮮半島安定維持では直接北朝鮮金正恩総書記との米朝首脳会談を実現する過去の経緯もあり、もうひとつの同盟国韓国政治が混迷、揺らいでいることにより日米韓同盟関係の意義は当面薄れるものとみられる。

 (6)こちらも顔だけはこわもての石破首相としてはトランプ氏との会談が当初の1月中旬から就任式後の2月に先延ばしになったことが、どういう影響、関係をもたらすのか、20日のトランプ大統領就任式での演説、発言がまずは世界、日米関係に重要で糸口となる。

 (7)習主席はそれに先手を打っての直前の米中トップ電話会談(協議)だった。今度は自信満々のこわもてトランプ時代が始まる。

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