いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

届け、響け、心の音よ。  k. zaitsu concert 2010 at nagoya

2010-04-04 19:46:22 | 日記
 5階吹き抜けのヨーロッパオペラハウス仕様(opera house type)のホール。日本でも有
数の本格的コンサートホールの愛知県芸術劇場コンサートホールに来ています。
 チューリップのコンサートで満員にしましたが、今日は、財津和夫さんひとりで5階バル
コニー席まで埋め尽くしました。

 「届け、響け、心の音よ」(「たった一人のオーディエンス」)の多様(manifold)でクリエィテ
ィブな楽曲、上質なホールの音楽空間、深みのある優れた音響効果音、そしてそのシチュエ
ーション(situation)にすばらしくフィットした財津和夫さんの声、歌がつくりだしたパーフェクト
でドラスティックなコンサートな、「年はとっても、気持ち、心はいつも18(才)のまま」な財津
和夫コンサートツアー2010。

 財津和夫さんがソロアーティストとしてこのホールに登場するのは初めてです。財津さん
がこのホールでソロとしてコンサートを開催すれば、その多様な楽曲、メロウ(mellow)な
天性の声、発声能力、伝達力、歌のうまさから、ふさわしい、すばらしいコンサートになる
と思っていましたから、そのとおりになりました。
 このホールでの財津さんの声は、すばらしくメロウに響きます。

 財津さんも、一曲一曲丁寧で余韻の深いソングス(songs)で期待に見事に応えて、そし
てオーディエンスもその関心の高さで応えました。

 午後5時30分すぎにグレーのシルキーシャツスタイルの財津さんがステージに登場して、
「wake up」でオープニング、「セプテンバー」と、やはり深く、厚いサウンド効果音がクリエィ
ティブな財津メロディをさらに高く引き立てます。
 
 今日は本当に抜けるような青空の一日で、名古屋も桜が満開の中、ようこそコンサートに
来ていただいてと、財津さん。
 「恋は素顔のままで」、「今日から明日の間に」と張りのある財津ボイスがワクワクする
高揚感の財津メロディを、巨大なホールの音楽空間に響かせてオーディエンスを圧倒します。

 「急行の停まる街」は情感たっぷりに、キラキラと夕陽に輝く多摩川、バスの窓に反射す
る光景の中の男女を言葉(lyrics)が映像として、見事に軽快に脳内スクリーンに蘇らせて
きます。財津メロディ、サウンドの表現力、大きな特徴です。

 「メルティング」はさすが財津さん、言葉を正確に鮮明にホールに届けて、声、音程、発声、
表現、うまいですね。
 たくさんのオーディエンスが駆けつけてくれたホール。ここぞとばかり、財津さん昨年10月
発売のニューアルバム「ふたりが眺めた窓の向こう」のCDの宣伝を始めました。

 そして、そのアルバムから2曲、繰り返す流れるように揺れるスピード感のある、特徴の
あるアレンジの「幸せは始まっていたのに」と、静と動の絶妙のバランスメロディで高揚へ
と導く「こもれび」。張りのあるよく響く財津ボイスが印象的です。ベースとキーボードと
ドラムの使い方、かぶり方が絶妙です。

 「たった一人のオーディエンス」。「届け、響け、心の音よ」の言葉(lyrics)フレーズ(phrase)
が印象的です。歌に生命力があるので、いつ聞いても訴えてくるもの、感動を伝えてきます。
キーボードのイントロの入り方が印象的で、段々とのぼりつめるメロディとリズムの高揚感
がすばらしい出来栄えです。

 「年はとりましたが、気持ち、心はまだ18(才)の頃のままです」と財津さん。オーディエンス
の拍手に合わせて、「高令者の集いに来てよかった。こんなことで拍手がもらえるなんて。」と
ジョークとも本気ともとれる発言で応えます。
 「僕がつくった愛のうた」も小曲アレンジながらスケール大きく、財津メロディをセンシティブ
(sensitive)に歌いあげました。

 「心の旅」のイントロ練習は、まずは「民主党派」と「自民党派」に分けて。それぞれ声出し
練習。次に、「ポジティブ派」と「ネガティブ派」に分けて。さらに「40代未満派」と「40代以上
派」に分けて、多様に楽しみました。
 「皆さんの拍手がどれだけ勇気になるのか、これからもがんばれるだけがんばる」と「青春
の影」、「サボテンの花」で、その拍手の中いったんステージを去ります。

 さあ、アンコールの「あの娘は魔法使い」と「夢中さ君に」は、このホールの深い、厚い
音響効果音、ホールのオーディエンスの厚い、熱いエネルギーが、もう「チューリップ」が
「そこ」に居るかのような圧倒的なシチュエーションをつくりだしました。
 音(sounds)的には「チューリップ」に近い、厚いものが聞けました。財津さんにとって、
それがいいのか、どうかは別にして。

 もちろん、ホールいっぱいに詰めかけたオーディエンスは、これで帰りません。財津さんは、
ダブル・アンコールの「二人だけの夜」で応えました。
 財津和夫さんが支配した愛知県芸術劇場コンサートホールの音楽空間。

 想像どおりの高質な財津サウンド、メロディが届けた「届け、響け、心の音よ」の、「年は
とっても、気持ちは、心はいつも18(才)のまま」の財津和夫さんのコンサートが午後7時
30分に終わりました。

 ミュージシャン
  財津和夫(V G Pf)
  柳澤二三男(G)
  山内和義(B)
  小泉信彦(Pf)
  田中トオル(Dr)

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低炭素型都市のライフスタイル。  low carbon type city

2010-04-02 19:44:53 | 日記
 昨近の異常気象を見るまでもなく、地球(globe)、大気(atmosphere)は痛んでいる。開発、
モータリゼーション、都市構造化、24時間機能社会、オゾン(ozone layer)破壊、海洋汚染、
自然資源破壊、戦争が、地球、大気に気候変動と生息環境変化を引き起こしてきた。

 人類が追い求めた「近代化」へのスピードとは、ベースとなる地球環境との調和のない一
元的(monism)なもので、多元的で立体性(dimension zoning)を欠いたものだった。
 人類と自然と地球の共生に逆行して、求めた近代化は、今、人類と自然と地球を窮地に向
かわせている。

 標高ゼロメートルの島国では、温暖化による海面上昇で、島国全体の移動が現実のものと
して検討テーマとなっている。
 気候変動問題の国際会議では、ようやく二酸化炭素排出大国の米国、中国も参加しての
20年までの各国、地域の削減目標値を設定して全世界的排出量規制で、地球環境改善を
進める。

 4月1日。まず東京都が「低炭素型都市(low carbon type city)」を目指して温室効果ガス
(二酸化炭素)総量規制をスタートさせた。
 大規模事業所を対象とするもので、各事業所形態の削減義務率を設定して20年までに年
次計画で目標の25%削減(00年比較)を目指す。

 温室効果ガス排出大都市の東京都の先進的な取組みは評価できるが、「低炭素型都市」の
実現には、排出量規制につながる経済、文化、生活を含めた社会形態の根本的なフレームワ
ーク(frame work)改革が必要となる。
 一元的な数値目標の設定だけでなく、つながる社会形態の姿、構成、多元的で立体性のあ
るシミュレーション(simulation)の提示が欠かせない。

 生活形態は、近代化、高度成長期に多様な社会、ライフスタイルへと拡大を続けて、社会、
生活に効率性を考慮しない、便利(convenience)だけの24時間機能性を持ち込んだ。
 社会、生活はそのシステムに沿っての「生活に見合った収入」を求めて、フレームワークを
超えて多機能化し氾濫して、結果として経済活動のオーバーヒート、経済基盤の不安定を招
き、気候変動にも多大な累積の負荷を回してきた。

 近年の経済不況への対応もあって、ようやくデパート、リテイリングでは営業時間の短縮、
定休を考える経済効率化の動きも出てきている。
 深夜、また24時間の営業、経済活動は必要なのか。「収入に見合った生活」、1日8時
間労働、6時間余暇で「休息」の社会は実現できるのか。

 社会経済効率、需要と供給バランス、ライフスタイル、収入と生活バランス、地球環境ア
メニティを多元的、立体的に考えて、現状社会の問題を読み解き、次世代社会のライフスタ
イルを形成することが、待ったなしの地球環境問題の解決(solution)に求められる。

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4月1日。  restart april

2010-04-01 19:41:02 | 日記
 (1)その後大きな変化がなければ、4月1日は大学卒業者の80%が社会に出る。企業の
半数近くは新規採用を控えているので、ほぼ半数の企業他で入社式が行われたことになる。
 10年度は、業績回復基調の企業戦略フットワークのある電機、環境、自動車(HV,EV)、
リティリング(retailing)、住宅機器産業と重厚長大の従来型の構造不況産業とで明暗が
わかれる形となった。

 自動車産業は、エコポイント効果、HV,EV効果に経済新興国での販売促進効果と多彩な経
済アイテムを持ち合わせて、年度末、年度初めのセールス相乗効果もあって国内需要にも回
復のきざしも見えてきた。

 リコール対応問題で揺れたトヨタも、今年の新入社員を「出直し1期生」と位置付けて再建を
託す訓示を、社長がそう述べた。
 グローバル企業の、意外とスローで硬直した情報管理能力とマネージメント(management)
能力の現体制が、わかった。

 社長が「出直し1期生」として送り出すニューカマー(new comer)が、HV,EV車の環境適応の
先端技術で日本経済を安定と回復基調へ向かわせるベースはある。
 50%の新規採用のフレームワーク(frame work)を切り開いた、80%のニューカマーに期待
しよう。未だ8万人の大学卒業者の雇用の創出も残っており、日本経済のブレークオーバー
には相乗的に必要な人材。

 (2)第一生命保険が相互会社(mutual insurance company)から株式会社(joint stock company)
に転換して、4月1日に第1部に上場する。契約者は原則株主として、保険料比率の配当が割り
当てられて、希望すれば現金のボーナス支給となる。対象者が700万人強で、消費効果が期待
される。

 生命保険会社もかっては、資金が集中して潤沢な資産運用をしていたが、支払い対象の拡大、
事故、支払いの増加、不況の中で経営不振が続き、銀行との連携や統合に向けても再建を目
指している、4月1日。

 (3)普天間基地移設先問題で、首相は3月末まで政府方針決定(5月末までの決着)を再三
表明してきた。最近になって、数日の遅れは問題ではないとトーンダウン。
 そもそも、ギリギリになっての外相、防衛相の米国、沖縄説明派遣では、3月中の決定も無理
だった。

 09年12月結論を10年5月末に先送りしての、今また3月末までの政府案決定も不明のまま
だ。政府案は、首相の「腹の中」のまま。
 環境整備の思惑もあるのか、キャンプシュワブ陸上案、普天間基地の50%の機能を県外
(鹿児島)に移設案とか、県内別地域(ホワイトビーチ沖人工島)移設案と諸説真偽のほどは定か
ではないが、リーク(leak)して伝わってくる。

 首相は、あくまで県外移設で調整中を見せるが、結論先延ばしの「腹の中」のままだ。
 3月末までの政府案決定という毎ぶれのドラスティック(drastic)な政治シーンは、やはりという
か、ディレクター不在でセットの遅れがたたって期待外れに終わって、4月1日。
 
 4月1日。首相の「進退」を賭けた10年度がスタートした。

 (4)全国版新聞社が海外ニュース専門社のネットワークに加盟して、国内外のニュースの配信を
受けて、それで「独自」のニュースを「強化」するという、不可思議の4月1日。
 新聞も多様なメディアとの競合の中での、地方紙との連携で存続をはかっている。独自の「新聞」
の「存在価値(identity)」を経営不振で放棄するのか、「自助努力のエッセンス」(essence)はある
はずだ。

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