ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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「ハクメイとミコチ」第12巻を呼んで

2024-01-18 08:00:30 | 本・音楽
 「ハクメイとミコチ」第12巻を読みました。単行本派としては毎年1月中旬あたりに出版されるのは覚えやすくてありがたいです。

 さて第12巻はハクメイが本の一節に記されたサンドイッチの作り方に試行錯誤する第90話「キュウリのサンドイッチ」から、副長もといフクチヨさんが柱の修理をしながらナライとの関係性を語る第98話「内緒の仕事」が収録されています。

 個人的なお気に入りは第91話「宿と地のもの」ですね。
 ハクメイの出張先に着いていったミコチ。ハクメイ曰く宿の近くには夜間営業している飯屋が無いとのこと。しかし暗闇の中、ミコチが匂いを頼りに向かった先には……という旅先のエピソード。
 私の話になりますが、一人の出張・旅行の際は食事はコンビニの弁当や牛丼屋等のチェーン店で済ませる機会が圧倒的に多く、加えて自分用・他人用にその土地ならではの特産品を買うことも滅多にありません。それ故に旅先の思い出といえば景色が中心だったのですが、このエピソードを読んで当たり前のことに気づかされました。何もその土地の味を楽しむのに、飯屋である必要は無いのだと。駅や空港等で特産品を購入し、ホテルでちょっと豪華な夕食を味わう。そんな楽しみ方もあるのだと気づかされました。思いがけず巡り合えた楽しさに驚くハクメイに、ミコチが告げた言葉が私の身にもじんわりと染み入ります。あのコマの雰囲気、めっちゃ良いなぁ……狭い宿の一室なのに、どこかの飯屋の個室に思えてくるあの感じ、最高に素敵です。

 また、第93話「お菓子と刃物」には、第8巻に収録されている第60話「ひと振りの包丁」に登場した鍛冶屋・ハルシナさんが再登場。第60話はミコチが、ハクメイが研いだことのない包丁を持って出かけるところを尾行する話なのですが、そこで登場したのがハルシナさん。妙に色気を感じるミンクの女性です。今回は最後のコマの色っぽさというか、蠱惑的な感じが素敵でした。
 で、そのミコチのみならずハクメイもハルシナさんといつの間にやら知り合いになっていたものの、ハクメイの暑苦しさは少々苦手な様子。そんなハクメイからの頼みをきっかけに……というお話。最初は鬱陶しく、どこか警戒するような態度だったハルシナさんの変化が見所です。そんな二人の共通の友人であるミコチの様子が描かれたコラムも面白かったです(笑。


 共通の友人といえば、第94話「お祝いの手料理」ではコンジュとセンが、シュンカのバーの修繕祝いの料理作りに挑戦。センの料理知識の確認、「一口大に切って」と言われた時のコンジュの反応が見所の一つです。
 元はハクメイとミコチを介して知り合った二人が、いつの間にやらこうして料理を一緒に作る間柄に。特に最後の件は二人の付き合いの長さを感じさせられて良かったですね……

 他にもこれまでとは一味違うハクメイが見られたり、敷居が高い喫茶店に背伸びして入ろうとするウルムちゃんが可愛かったりと、今回も楽しませていただきました。また来年、この時期に新しい物語を読めることを心待ちにしつつ、既刊を読み返すとします。
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「最近」の概念が

2023-11-27 08:13:42 | 本・音楽
 先日知人から「ONE PIECE読みたいんだけど全巻持ってる?」と問われたので、とりあえず新世界に突入するの61巻までを実家から引っ張り出してきまして。で、久々に読みふけっていたのですが……さすがにアラバスタ編は家族でアニメを見ていた時期ですし、エネルと戦っていたあたりは「あー、エネルの能力について友人と話したっけなー」などという記憶があるため、それ相応の懐かしさを覚えるのですが……

 シャボンディ諸島のあたりはもう50巻以上、15年近く前の話だというのに今読んでも「最近の話だなー」と感じてしまいますね(苦笑。
 最早全体で考えるとローやキッドたちが登場してからの物語の方が長いというのに、「最近」だと感じてしまうこの感覚。私にとっては新世界編はまるっと「最近の話」なんだなと、妙な納得を得ながら振り返っておりました。

 とはいえ、それは物語が今も続いているからの話かもしれません。いつか完結し、再び一から読み直した時は全てが懐かしく思えてしまうのかもしれないと感じる今日この頃でした。
 ……まぁ、完結から10年経っている頃には「え?ONE PIECE?終わったの去年ぐらいでしょ?」などと、更に時間感覚がゆっくりになっている気がしないでもないですが(汗。こち亀とかいいともとか、終わったのつい最近って感じてしまいますしね……
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2023年の菊花賞を見た話

2023-10-23 07:25:26 | 本・音楽
 普段探さない本を探す時の難しさたるや……(週刊Gallop買えなかった民)

 さて先週のリバティアイランド牝馬三冠達成から早一週間。22日には菊花賞が開催されました。
 キタサンブラック産駒にして皐月賞馬のソールオリエンス、サトノクラウン産駒にしてダービー馬のタスティエーラ、そしてサトノダイヤモンド産駒にして神戸新聞杯の勝者サトノグランツ、更にここまで4連勝中のドゥラメンテ産駒・ドゥレッツァと、まるでウマ娘3期の続き(終わってない)を見ているかのようなメンバー。個人的にはファントムシーフも推したいところなので、今回はいつも以上に誰を応援すれば良いんだ状態で視聴していました。

 ……ドゥレッツァって逃げなの?3000m逃げられるの?……あれ、このまま行っちゃう!?すげぇ離してるな!?……というわけで、最後の一冠はドゥレッツァが戴冠することとなりました。調べると今回が重賞初挑戦とのことで……先週のリバティアイランドもドゥラメンテ産駒でしたし、これ以前にもタイトルホルダーが菊花賞を勝っていたそうですから、改めてその凄まじさを思い知らされました。

 ということは、結果的には皐月賞・日本ダービー・菊花賞を三頭で分け合った形になるわけで……しかもウマ娘3期でフィーチャーされているキタサンブラック、サトノクラウン、ドゥラメンテとクラシック三冠を競い合った競走馬たちの産駒。ウマ娘が関係ないのは重々承知のうえではありますが、それにしたってここまで奇麗に分け合う形になるとはなぁ。事実は小説より奇なりとは言いますが、史実くんは本当に盛り上げ上手ですね(笑。

 そして来週は天皇賞・秋!未だに2022年の天皇賞・秋は何度見ても泣いてしまうくらいに大好きで印象深いレースです。あれからもう1年。早いもので。今年もイクイノックスが走るとのことで、応援させていただきます。ジャパンカップではリバティアイランドとの対決も控えているとのことで……年末に向けてまだまだ楽しいレースが待ってそうです。まずは無事に走り終えて欲しいですね。
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今から整理と言われましても(厳選済み)

2023-08-15 08:02:10 | 本・音楽
 これまた先日実家に帰った時の話。ちょこちょこ実家に漫画等の本を持ち帰って置きっぱなしにしていたものの、その整理を言い渡されまして。割と整理した結果がアレなんですけども、まーだ整理しなきゃならんのか……

 とりあえず「その内」と返したものの、実家に置いてある本ねぇ……「ONE PIECE」全巻は当然手放せない、「金色のガッシュ!!」と「さよなら絶望先生」も同様。何だかんだで集めてた「ゆるゆり」や「大室家」も手放しがたい。メルブラのコミックもたまに読むし、高校生の頃に集めたウルトラマンのムック本なんかは懐かしさも相まって手放せるわけもなく……となれば整理できるものなど思いつかず。それを伝えたうえで「ジョジョの文庫本も置くから!」と言ったらどうなるかは、最早火を見るより明らかですね(苦笑。

 以前手元の本を大量に整理して以降、現在読んでいる本の続き以外は極力買わないようにはしているものの、その続きだけでもそれ相応にスペースは取るもので。第2弾、第3弾と整理に手を出す必要があるのは重々承知してはいますが、やはり勿体なさと言いますか、紙の安心感が勝る故に未だに電子書籍には慣れません。
 無料配信等を読む機会はありますが、電子版で単行本を集めているものは無いんですよね。スペースを取らないのはもちろん、どこでも読めるのは魅力かもしれませんが、そもそも漫画って大体家で一人で楽しむものという印象があるので「どこでも読める」利点は私にはそこまで魅力的には映らないのだと思います。だからイマイチ電子版に踏み切れないのかなと。

 で、更なる問題は漫画に留まらず趣味の機内誌・車内誌も気づけば山積みとなっているうえに、FGOのマテリアルやら最近では「優駿」も読み始めたのでますますスペースが必要とされてくるという……あとは映画を見るたびにパンフレットも増えるし、ごくまれに参考書なんかも増えるし……
 手始めに学生時代にお世話になった教科書等に別れを告げる頃かなと思う今日この頃。思い出ではあるけれども、手、つけないしなぁ……ドラえもーん!「チッポケット二次元カメラ」出してよー!
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「ハクメイとミコチ」第11巻を読んで

2023-01-25 07:15:34 | 本・音楽
 単行本派なので新刊を見かけるたびに嬉しくなる一方、「帯に『最終』『ラスト』などの終わりを告げる文字が並んでいないか」と毎回ヒヤヒヤします(苦笑。

 というわけで買ってきました「ハクメイとミコチ」第11巻!ハクメイの新しい職場でのあれやこれ、ミコチが髪を伸ばしている理由、ハクミコ世界でも繰り広げられるチケット争奪戦などなど、様々なお話が収録されていますが、個人的にお気に入りなのは第87話「酒場と戯れ言」、第89話「古着屋の一日」の2作品です。

 第87話「酒場と戯れ言」では、飲み屋でアサトと出会ったハクメイが、イワシと昔馴染みの彼から昔話を聞かされることに。何故かモテるイワシの評判を下げようと恥ずかしい話を思い出そうとしても、出てくるエピソードは青春の一幕でほんわかする話ばかり。あれこれ言いながらも、結果的にはイワシの良い所を挙げてしまっているあたり、アサトの人の良さを感じさせられますね。
 そして話題の中心にいたイワシはといえば……描き下ろしである「足下の歩き方」にて、最高にカッコいい一面を見せてくれています。だからイワシはモテるんだろうなぁ……

 第89話「古着屋の一日」は、古着屋の店主・トレモさんの一日。第3巻に収録されている第17話「休みの日」にて登場したトレモさん。今でこそ気さくで温和な雰囲気を感じる方ですが、当初はどことなくやんちゃしてそうな雰囲気を感じていたのも懐かしい。
 で、今回はそんなトレモさんが主役なわけですが……もうね!髪形が前回登場時と違う!柔和な表情が可愛い!客に合わせた服と言葉選びのセンスが絶妙でカッコイイ!新しい友人が出来て嬉しそうなのが可愛い!ランテツ&リン夫妻の服選びの時なんか終始イケメン!幸せいっぱいな表情が見られて嬉しい!……と、古着屋トレモさん大好きな身としてはこれ以上ないくらいに大満足なお話でした。
 「身だしなみも仕事のうち」故に自分をカッコよく見せるだけではなく、お客さんの新たな一面を引き出してより魅力的に見せてくれるのがまた良いんですよ……コンジュの服を探しに来た子も可愛いなーとか、これまであまり触れる機会の無かったリンさんが良いキャラしてんなーとか、最近登場したあの子と面白い関係性になりそうだなーとか云々。あと、古参の旋毛丸と新参のノブキが今回も一緒に行動しているのを知れて嬉しかったり。


 とまぁ、ハクミコに関しては彼女たちはもちろんのこと、共に暮らす人々も魅力的なのだなと改めて実感した第11巻でした。次はミャマちゃんとタルカさんメイン回を所望します!(笑。
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アンソロジーコミックが4コマ漫画ばかりとは限らないのだ!

2022-10-17 08:00:17 | 本・音楽
 先日、ウマ娘のアンソロジーコミックを買いました。表紙のキタちゃんとダイヤちゃん、裏表紙のハルウララが可愛かったので、つい……

 で、買ってから言うのもなんですが、実は私「アンソロジー」に苦手意識があります。正確に言うと「アンソロジー自体は楽しく読めるけれども、アンソロジーという単語が苦手」なのです。

 というのも、遡ること5……10……15……え、待って、もっと遡る?あれ発売したの、そんなに前?……ともあれ、20年以上前のことになると思います。
 昔はマリオやゼルダの伝説(神トラ、夢島)の「4コママンガ劇場」が大好きで、同じ漫画を何度も繰り返し読んでいました。そんな私が新たに手に取ったのが、ヨッシーアイランドが表紙の漫画でした。てっきりそれも「4コマ漫画がいっぱい載っている!」と思って買ったのですが、ページを開いてビックリ。「これ、4コママンガ劇場じゃない!」
 ……いや、そもそも表紙をよく見て買えと言う話なのですが、当時の私にとってあの手のサイズの漫画=4コママンガ劇場だったので、4コママンガばかりが掲載されているものだとばかり……そんな自分の勘違いを棚に上げて「思ってた本と違う……」と勝手にガッカリし、以来その漫画だけは殆ど読まないままに棚に仕舞われています。

 ……といった思い出があるために、今でも「アンソロジー」と聞くと当時を思い出して一瞬手が止まってしまいます。とはいえ、一瞬手が止まるぐらいでまた伸ばすことは出来ますし、いずれも楽しく読ませていただいていますが、そこに4コマ漫画が掲載されているとどこかホッとしてしまうあたり、未だに「アンソロジー」という言葉そのものへの抵抗が微妙に残っているなと感じます。この抵抗感が時効を迎えるのはいつの日か……いや、まぁ、我ながら勝手な勘違いで何言ってるんだコイツって感じですが(汗。

 そんなこんなで一瞬引っ込む手を何とか伸ばしつつ、ウマ娘のアンソロを楽しんでいた今日この頃でした。
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「タベルナ」

2022-09-06 07:26:08 | 本・音楽
 先日発売された「氷室の天地」最新刊を読んでいた時のこと。とある単語が目に留まりました。

 「タベルナ」。

 作中では飲食店の名前に使われていましたが、私の頭には遥か昔に読んだ/見た気がする何かの記憶がよぎりました。

 私が朧気ながらに覚えている「タベルナ」は、「王様が独り占めしている、食事に関する品物」でした。それを王様の手から解放するためにコックの主人公が立ち上がる……遠い昔にそんな話を読んだような、見たような……
 恐らく実在する物語だとは思うのですが、肝心の内容は前述したこと以外一切思い出せません。どこで読んだのか、見たのかすらも思い出せない。家の本棚にあったのは「トンカチと花将軍」だから違う。となれば小学校の教室の本棚、あるいは小中学校の図書室、はたまた市町村の図書館……うーん、全く思い出せませんね……

 加えて漫画、小説、アニメのどれかすら思い出せないため、思い出しづらさに拍車がかかっています。何せ「漫画」で脳内に検索をかけるとボンボンで連載されていたコンビニの漫画が真っ先に出てきて、アニメだと猫の手借りたい欲張りクッキングな「ケチャップ」、小説になると何故か「青いブリンク」が一番最初に出てくるという……「青いブリンク」って料理の話じゃなかったよね…?

 とまぁ、そんなわけで未だ何も思い出せない日々を過ごしている今日この頃。しかし、人間いつ何がきっかけで昔触れた作品を思い出すか分かりませんね。

 
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あの頃「ONE PIECE」 シャボンディ諸島~頂上戦争編

2022-07-27 06:59:55 | 本・音楽
 引き続き「ONE PIECE」の振り返りです。CP9の扉絵シリーズ好き。

 ブルックを仲間に加えた後、麦わらの一味は懐かしい顔と新顔、そしてよく見知った顔と出会いつつ、シャボンディ諸島に到着。
 ここでは十二人の超新星、ルーキーたちが初登場。この時はトラファルガー・ローと長く深い付き合いになるとは夢にも思わなかったですね。ドレークらも同様ですが、一番驚かされたのはキラーかなぁ……彼とホーキンスの戦いは、ワノ国編で一番好きまである。ワノ国編で彼の身に起きた出来事と、それをポジティブに受け止める仲間たちの描写を含めて、かなり好きになったキャラクターです。

 冥王レイリーとの出会いも束の間、大将・黄猿らとの戦いは絶望感たっぷりで大変印象深いです。それでもレイリーがいるから大丈夫!と思ったらアレだもんなぁ……アレにはマジで驚かされると同時に、一体何が始まるのかとワクワクさせられましたね。
 で、始まったのがルフィの女ヶ島編。ここで最も印象的なキャラクターといえば!そう!マーガレットとサンダーソニアですね!……いやハンコックも美人で可愛いいうえに献身的で、それでいて頂上戦争編では七武海としての強さも見せてくれるという、かなり魅力的なキャラクターなのですが、彼女以上にマーガレットとサンダーソニアが好きでして……女ヶ島での出来事が一段落ついた後、ルフィに見せた笑顔がとても印象に残っています。可愛いよね、マーガレット……
 サンダーソニアの魅力は……一言で言い表すのは難しいですね。ハンコックやマーガレットに感じる「可愛さ」とはまた違う可愛さと言いますか。ヘビヘビの実の力を使った時の姿共々、ミステリアスな可愛らしさと言いますか……とにかく目で追ってしまうキャラクターです。


 続くインペルダウンでは、まさかまさかの出来事の連続。東の海で出会ったアイツも、巨人の島のアイツも、三度に渡り死闘を繰り広げたアイツとも再会し、共に行動することになろうとは!新世界編でも敵だった相手と共闘するのはよく見かけますが、インペルダウンではいつもの仲間が誰一人いない分、ドリームチーム感があって好きだなぁ。昔遊んだ「夢のルフィ海賊団」を思い出します。
 
 そして頂上戦争編。ここで忘れられないのは、エース解放において重要な役割を担った彼の存在です。初めて出会った時は「嫌みそうなヤツ」。次に出てきた時は「不運なヤツ」。インペルダウンで再会した時は「意外と貸し借りや友情を重んじるヤツ」。そしてここでの活躍で「漢」に変わりました。初対面からここまで印象が変わったキャラクターもなかなかいませんね。
 その結末には大層驚かされましたねぇ……いや本当、何が起こったのかと。色々と衝撃が大きすぎる結末でした。フーシャ村の真実も同様です。山賊がいたとはいえ、何故フーシャ村は比較的平和だったんですかね?ガープの存在も大きかったのかな?


 とまぁ、そんなこんな本当に色々ありましたが、次回からはいよいよ2年後、魚人島から始まる新世界編!こちらもじっくりと……え?7月31日まで?598話から931話を?…短くない!?
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あの頃「ONE PIECE」 ウォーターセブンとスリラーバーク編

2022-07-22 08:05:41 | 本・音楽
 思いのほか振り返りが楽しかったので、引き続きONE PIECEの思い出語りです。

 空島編の後、まずはフォクシー海賊団とデービーバックファイト!卑怯な手を使う連中ではあったものの、ポルチェちゃんは可愛いし、敵ながら憎めない連中だったため、空島編とウォーターセブン編の間の良い清涼剤になっていたと思います。
 かと思えば、突如姿を現した海軍本部大将「青雉」。あのクロコダイルを倒した技が、ああもあっさり破られたのは衝撃でした。また、青雉が「細かく素性を辿れば骨のある一味」だと評していましたが、ルフィに関しては言うまでも無く、ゾロも最近ワノ国との関連性が示唆されましたし、サンジはジェルマ66、ロビンはオハラ、ウソップは赤髪海賊団で狙撃手を務めるヤソップの息子…彼はこの時点でどこまで掴んでいたのでしょうね?

 続くウォーターセブンでは、最初こそ観光気分で楽しかったものの、メリー号の状況、ルフィVSウソップ、ロビンの離脱、襲撃事件の犯人扱いされるルフィたち…と辛い展開の連続でした。
 そうした展開を経たからこそ、いざ「奪い返す」と決意した後の爽快感は最高でしたね!ロケットマンで一気に突っ込み、エニエスロビーで大暴れ!からの、ルフィの新たな戦法「ギア2」をはじめ、CP9との戦いは非常に見応えがありました。個人的にはジャブラの「月光十指銃」、カクの「周断」がお気に入りです。あとはルッチにトドメを刺す際の、ルフィが歯を食いしばってる姿がめっちゃカッコよくてね…顔が下を向いているのも全身全霊感あっていいんすよ…

 振り返ると、ウォーターセブンでは様々な哀しい「別れ」が描かれていたのだなと。メリー号との別れ、ウソップやロビンとの別れ、親や親同然に接してくれた人物との別れ…様々な別れを経験しつつも、それでもと必死に足掻き、抵抗する様が印象的なストーリーでした。そして最後には思いがけない再会もありましたね。まさかここから加速度的に成長するとは…
 そして新たに船大工が加入。ウォーターセブン編を読みだした頃は、パウリーかカクが加入するものだとばかり思っていたのも懐かしい。


 続くスリラーバーク編。スリラーバーク編の見所といえば、ブルックとの出会いやウソップVSペローナ、ゾロVSリューマのゾンビなどがありますが、個人的にはロビンの変化が印象的です。ようやくルフィ以外を名前で呼ぶようになった時の感動たるや!それでいて、それをドラマチックに扱わず、さも当然のことのように周囲も受け止めているのが良いですよね…
 まぁ、以前の「航海士さん」「長鼻くん」「コックさん」呼びも結構好きだったので、寂しい気持ちがなくもないですが(笑。何気にウソップだけ役職じゃなくて特徴だったのか……また、機会こそ少ないですが、サンジが「ゾロ」と名前で呼ぶシーンも割と好きです。

 クロコダイルに続き、七武海のゲッコー・モリアと戦うことになった麦わらの一味の総力戦は見ごたえがありました。今後の展開を考えると、ここで個々人の強さのみならず、一味の強さを見せることによって、シャボンディ諸島での絶望感が増したようにも感じます。
 モリア戦後、色々あって深手を負ったゾロを、宴会の輪から少し離れて看病するナミやチョッパーも好きだったなぁ……


 といった感じで、続々と仲間が増えたウォーターセブン編とスリラーバーク編でした。これがもう50巻以上前だってんだから驚きです。となると、もうローたちが登場して随分と経つんだなぁ……未だに超新星の面々には「新キャラ」感を覚えますが、だいぶ古株なんだなって… 
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あの頃「ONE PIECE」 空島編まで

2022-07-12 07:24:23 | 本・音楽
 漫画「ONE PIECE」のワノ国編も決着し、いよいよ物語も佳境!というこのタイミングで、原作92巻までが順次無料で読めるキャンペーンが行われています。先日まで開催されていた第1弾は空島編まで、現在開催中の第2弾は頂上戦争編までが無料で読めるとのこと。ちょうど実家で原作を読み直していたので、これはいい機会と思い、早速読み直しました。

 ……「東の海」の物語がもう90巻以上前、900話以上前ってマジかー…そっかー…怖いわー……(汗。あの頃はバギーとシャンクスが乗っている船の船長が誰か、なんて気にしたことも無かったですねぇ…というか、序盤は次から次へと仲間が加入してたんだな…
 そこからクロコダイル率いるバロック・ワークス社との戦い、巨人島、ドラム島、七段変形面白トナカイを経て遂にアラバスタに上陸。二度の敗北を経てのクロコダイルとの最終決戦、まさかのロビン加入からのジャヤ、空島編へと突入……いやーどれもこれも本当に懐かしいですね。

 映画第1弾で本作に初めて触れ、アニメはアーロン編から見始めて、原作に追いついたのがアラバスタ編の頃。なので、アラバスタ前後が100巻を超える本作の中で一番印象に残っています。人づてに聞いたルフィの敗北は、今でも聞かされた時の状況を覚えているほどにショックな出来事でした。この時は「ルフィが負けるなんて!」と素直に驚いていましたが、昨今カイドウに何度も敗北するさまを見た時は「まだ終わらないのか」と感じてしまいました(苦笑。そこからのアレは予想外にも程があり、何が何やらでした……
 アラバスタといえば、ウソップ&チョッパー、ゾロの戦いも印象的でした。ボロボロになりながらも、ルフィの夢を笑われたウソップが立ち上がるシーンや、満を持しての角強化お披露目、そして見開き「獅子歌々」のカッコよさたるや!
 また、アニメではサンジVSボンクレー戦における、サンジの技名連呼のほか、ルフィVSクロコダイルの最終決戦時のBGMが印象的です。


 で、そこからのジャヤを経ての空島編。個人的に空島に至るまでのジャヤの雰囲気が割と好きなんですよ。長らく続いてきたアラバスタ編とは一線を画し、新たな物語が始まったことを感じさせるあの独特の空気感。空島から帰ってきた後のデービーバックファイトもそうですが、期待と不安の新章開幕!といった感じの空気が凄く好きです。
 空島編は、個人的にサブタイトルが好みなんですよね。「夜明曲」や「聖譚曲」。あと「あふことは片割れ月の雲隠れ」とか。
 あとはゾロとロビンの距離感も結構好きでした。ルフィたちがあっさりロビンの加入を受け入れている一方で、一応の警戒は怠らないものの、方向音痴故にいまいち締まらないゾロ。そんな彼が、エネルの雷を食らったロビンを、刀を手にしたまま抱きかかえるシーン!あそこが本当にかっこよくて、かっこよくて……


 といった感じで、思い返せばアラバスタ以外でも色々出てくる「ONE PIECE」。続く「ウォーターセブン」編も色々衝撃的でしたね……パウリーが船大工になると思っていた時期が私にもありました。 
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