ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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仮面ライダーギーツ 第41話「創世Ⅲ:漆黒の将軍」

2023-06-25 13:15:24 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第41話「創世Ⅲ:漆黒の将軍」

 ジットの猛攻で思い出すのは「仮面ライダーカブト」終盤に登場した乃木。ガタックを容赦なくボッコボコにするシーンは今でもたまに見たくなるくらい、敵ながら惚れ惚れするカッコよさでした。


 さて大智が仕掛けたパラサイトゲームにおいて、ステージ2への移行は時間ではなく寄生したジャマトの数に由来するもの。故に寄生直後に倒せば良いというわけでもなく、寄生された数が多かった時点で現状手出しが出来ない。おまけに外見はステージ1・2ともにポーンジャマトであるために区別がつきづらいというのが更に面倒くさいですね。しかも消えた人々は木の養分になっているようで、人面樹と化している描写まで……悪趣味極まってんなぁ……多分、あの木に生えた実が人間の記憶何でしょうね……「知恵の実」とはよくいったもので。

 英寿は救う手立てが見つかるまでは手を出さないことを選択しましたが、一方の道長は犠牲を払ってでもジャマトを倒し続けていました。とはいえ道長自身、覚悟が決まりきったわけではなく、たびたび沙羅の幻影に苦しめられる様が見られました。ここら辺は「仮面ライダー鎧武」で兄・貴虎を手にかけてしまった弟・光実を彷彿とさせられます。「ミッチ」と「ミッチー」で相性が似ていますね。
 他人には強がって見せるものの、内心穏やかではない道長。そんな彼の前に現れたのはケケラにそそのかされて、復讐の鬼と化した景和でした。世界平和も姉のためだったことも明かされ、姉がいない今となってはそれを願う意味すら見失ってしまうほど。昨年冬に公開された映画「MOVIEバトルロワイヤル」において、影を背負った景和が描写されていましたが、それが今回の景和に繋がっているのかなと。

 本作における「仮面ライダー」は「理想の世界を叶える戦いに参加する権利を得た者」であり、数多くの仮面ライダーが誕生してきました。しかし、ここに来て祢音のように「願っても簡単になれるものではない」存在として描かれるとともに、道長のように「犠牲を払ってでも戦い続けなければならない者」という負の側面も描かれ始めたのは面白いですね。
 そんな中で景和はツムリの力を利用して「大事な者を奪われた復讐のために戦う者」として仮面ライダータイクーン・ブジンソードへの変身を果たすことに。これこそがケケラが望んだ「仮面ライダー」なんでしょうね。確か仮面ライダーV3も家族を奪われたんでしたっけか……立場だけならウェザー・ドーパントに家族を奪われた仮面ライダーアクセルが近しいかなとも。

 鞘を捨てたことから最早景和の復讐の刃が止まることは考えられず。容赦ない攻撃で道長を追い詰めていく様は正直カッコよすぎましたね(苦笑。画面が黒く塗りつぶされる描写、待機音、黒マント、全部がカッコいい……公式サイトによると、この上各種レイズバックルのデュアルオンまで可能とのこと。ビートバックルを使ったら和楽器が武器になったりするんでしょうか?
 しかし元凶は道長じゃないのに、彼を狙うのはやや筋違いな気も……と思いきや、大智も倒す模様。そこで終わるとも思えず……ラスボスは彼ですかねぇ……

 「誰もが幸せになれる世界を創るために、仮面ライダーは戦っている」何とも皮肉なナレーションが流れたところで、また次回。 
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仮面ライダーギーツ 第40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」

2023-06-18 09:42:30 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第40話「創世Ⅱ:タイクーン覚醒」

 OPより先に挿入歌が流れるって珍しいような。

 さて英寿のデザグラにエントリーを希望してきた景和と道長。戦っても理想の世界は叶わないが、今守れる命を守りたい、ジャマト=ゴミを片付けなければ終わったことにならないと、それぞれ参戦の覚悟を固めていました。これまで競い合う間柄だった面々が、ようやく肩を並べて戦う日がやってきました。ただ、景和は最近まで女神に責任を取らせる云々の件がくどかったので、そこら辺の整理は女神消失で片づけず、何らかの形で決着をつけて欲しかったですね。

 で、パラサイトゲームの首謀者である大智=三葉虫ジャマトは未だに全人類の記憶を狙っていました。その方法が……いや、ぶっ飛んでんなぁ!?それでジャマトに人間を襲わせるのではなく寄生させているのか……
 症状の軽いステージ1は体内から追い出せば処理できる。しかしステージ2に移行すると寄生からは逃れられない。現に繭の中から現れたポーンジャマトは例え倒しても植物が枯れて朽ちるかのように消滅していきました……エグゼイドよろしく、何かしらのワクチンが作れるわけでもなく、恐らく大智を倒したところで止まるものでは無いでしょう。
 にしても消滅の演出が、これまでのリタイア演出に比べてあまりにも惨すぎますね……最後に物言わぬ手だけが残されるのが辛いというのに、その様子を周りで喜んでいる連中がいるってのが殊更胸糞悪くなりますね。

 知らなかったとはいえ、人を手にかけてしまった道長。元はといえば友の仇を討つために始めた物語。だというのに、今度は自分自身が戦いを共にしてきた人物にとっての仇になってしまうとは……加えて、沙羅からライダーの力を奪ったのは道長自身。沙羅がライダーにならなくても良いようにIDコアを砕いたのに、そのIDコアがあればジャマト化は避けられていたかもしれないというのが皮肉極まっていますね。
 ですが、ここで知らなかったことを言い訳にせず、素直に自分が手にかけたことを認める道長は覚悟が決まっていてカッコよかったですね。

 ギーツⅨの空中に足場を作る能力を使ってくれるのが嬉しかったところで、また次回。しかし漆黒のタイクーンの登場、今回っていうか来週では……?「将軍の力」ってことは「コマンドツインバックル」からの発展で「ジェネラルツインバックル」とか?

 
 また映画に登場する黒いギーツは「Xギーツ(クロスギーツ)」とのこと。X=10=ギーツⅨを超える存在といったところでしょうか。
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仮面ライダーギーツ 第39話「創世Ⅰ:俺のデザグラ」

2023-06-11 09:40:45 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第39話「創世Ⅰ:俺のデザグラ」

 英寿とツムリのわんこそばを見ていて「この音声はどのアイテムに入るんだろうなぁ」と思ってしまった第39話。

 英寿の活躍により運営とオーディエンスはこの世界からいなくなったものの、まだ英寿は「俺のデザグラ」を続ける必要があるからと、ナビゲーターであるツムリは残ったまま。そして景和や道長、祢音に沙羅はドライバーが消えたにも関わらずライダーだったことを覚えている。それは犠牲と理想を願う心を忘れてはいけないという英寿の想い故。しかし創世の力にも限界はあるようで、破壊されたIDコアまでは修復できなかった様子。

 そんな時にジャマトが出現。ツムリ曰く、生き残ったジャマトが神話や魑魅魍魎の伝承として語り継がれることもあるとのこと。遊ぶだけ遊んで、後片付けはちゃんとしない。デザグラ運営はまるで聞き分けの無い子供のような存在ですね。
 ギーツⅨでパパっと撃破して終わり!かと思いきや、ジャマトも割と善戦していたうえに、ジャマトが人間に寄生しているかのような描写も成されていました。警官の様子だけを見れば「人間の嫉妬などの負の感情=欲望に呼応するジャマト」かと思いましたが、特にそういった描写もなく、何の前触れもなくジャマトに変貌する様子。
 その首謀者は……まぁ、アイツも復活して何か面倒なことを仕掛けてくるんだろうなとは思ってましたが、まさか「パラサイトゲーム」を仕掛けてくるとは思いませんでした。登場したばかりの頃は「今回のデザグラで敗北して出番終わるんだろうなー」と思っていたので、ここまで粘ったのは正直予想外でした。この展開はエグゼイド終盤を彷彿とさせます。
 
 現状はギーツⅨの力で対抗できるものの、これが出来るのがギーツⅨだけなのか、バッファやタイクーンでも可能なのかどうかという点が気になります。にしてもギーツⅨ、本当にカッコいいですね!戦う前からカッコいいとか反則では?


 英寿が孤軍奮闘するパラサイトゲームが展開される一方で、サマス経由でスエルから「グランドエンドの完了」を命じられたジットなる人物も登場し、更には「この世界のビザ」を手に入れたベロバとケケラの策略も進む模様。次回登場する漆黒のタイクーンはケケラの策略によるものだと思いますが……「大事なものを失って強くなるのが仮面ライダー!」みたいな発想なんですかね。

 パラサイトゲームにグランドエンド完遂、ツムリの創世の女神化計画……様々な思惑が入り乱れる中、また次回。
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仮面ライダーギーツ 第38話「慕情F:九尾の白狐!」

2023-06-04 09:35:39 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第38話「慕情F:九尾の白狐!」

 破壊の力を持つブーストマークⅢだけでは母を救うことは叶わず、一方スエルは世界を意のままに作り変えるミツメ=創世の女神の後継者としてツムリを選定。これに対して誰よりも怒りを顕わにしたのは何と運営側のはずのニラムでした。真実の愛を虚像に変え、フィクションに作り変えたことを良しとせず、「フィクションの上に成り立つデザイアグランプリに価値があるとは思えない!」と反発。
 残念ながら凶弾に倒れることとなってしまったニラム。もっと早くに真実を知っていれば、共闘する未来もあり得たように思えます。反発する可能性もあったからこそ、スエルやサマスは彼に真実を教えなかったんでしょうね。エンターテインメントという虚構におけるリアルを追求するという、どこか矛盾した情熱は魅力的でした。

 一方自身の願いが「破壊と創造」であることに気がついた英寿は遂に母との対面を果たすことに。この時、母・ミツメの口と発する言葉が一致していないように見えました。創世の女神に作り変えられてしまったミツメは、言葉を発することすら許されなかったのかなって……あるいは、字幕で「エース」表記だったことを考えると「ミツメと英寿が発している言語そのものが異なっているが、心で通じ合っている」的な描写なのかなと。
 誰かの願いが、誰かの不幸の上に成り立っているわけではない。誰もが幸せになれる世界を作るべく、遂にブーストマークⅨを用いてギーツⅨに変身!「ブーストマークⅢレイズバックル」が二つに分離して、デザイアドライバーの両側に装填されることで「3+3=6」。それがリボルブオンで逆さになって「9」……ブーストマークⅨレイズバックル&ギーツバスターQB9の公式レビュー動画のコメントで気づかされました。しかも「イグニッション」からの「ダイナマイト」で、狐の頭部を中心に九本の尾が爆発しているかのように見えるのがまた良いですねぇ!

 そしてスエル版ゲイザーとの決戦!もう見所ありまくりで最高にテンションが上がりました。「シーッ……」で主題歌も黙るのが最高にカッコいい……破壊と創世を行うたびに鐘の音が鳴るのは、いつでも創世の女神=母・ミツメが彼を見守ってくれているようにも感じられる良い演出ですね。ギーツバスターQB9をキックでねじ込むカッコよさ!そしてスエルも各ユニットを連結して鞭のように扱うなど見せ場があった、素晴らしい戦いでしたね。
 破壊を反転させて創造。リボルブオンをここまで上手く組み込んでくるとは。

 ここまでやれるとなれば、最早敵なしのように思えますが、果たしてどのような展開が待ち受けているのでしょうか。景和が創世の力を狙って英寿を襲う……とか?ともあれ、テンション上がってまいりました!
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仮面ライダーギーツ 第37話「慕情Ⅴ:純白の破壊」

2023-05-28 13:07:04 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第37話「慕情Ⅴ:純白の破壊」

 知ってしまった以上、忘れることなんて出来ない。諦めずに理想の世界を叶えたい。
 知ってしまったのなら忘れれば良い。忘れることで得られる幸せや訪れる平和がある。

 道具に罪は無く、それを悪しき手段に用いた者に罪がある。
 道具にも罪があり、それを用いた者も裁かれるべきである。

 幸せや平和の判断基準や、罪の所在の考え方は人それぞれ。思えば、デザグラの犠牲者を生き返らせようとする景和とは対照的に、道長は友人・透を
生き返らせようとはしていなかったんですよね。例え透を蘇らせたところで、デザグラが存在している限り、ライダーになる/ならないを問わず犠牲になる可能性は存在するでしょうから。消失を受け止めきれずに足掻く景和と、消失を受け入れて前に進もうとしていた道長。二人もある意味では対照的な存在だったのかなとも。
 
 デザグラや世界を巡る道長と景和たちの想いがぶつかり合う一方で、そういった事情を抜きにして、ただひたすらに「母親を救いたい」という願いのために戦い続ける英寿。本作開始当初からは想像も出来ないほどに感情をむき出しにしており、その感情が高ぶった時に現れたのはブーストマークⅢのバックルでした。
 それにより自動的に白いギーツに変身した英寿。その背後には禍々しく燃える3本の尾が……次回予告には無かったエフェクトが追加されたことにより、随分と印象が変わりましたね。ラスト、デザロワのルールの一文「例外は存在しない」をかき消す演出が最高にカッコよかったです。
 
 個人的には「破壊」というよりかは、ゲイザーのユニットが異空間に消えたことから「消失」の力、運命を捻じ曲げて「無かったことにする」力のように見えました。OPで英寿が自身を縛り付けていたものを引きちぎるシーンがありますが、あれは運営の定めたルールという名の鎖を引きちぎる……という意味だったのかもしれません。となると、気になるはツムリが英寿に銃を向けるシーン。女神の後継者として選ばれたツムリが、自身を殺させるためにわざと英寿の敵を演じるとか、そんな流れになるのかなぁ……


 そんなこんなでまた次回。しかし「九尾」というものの、尻尾はマークⅡで5本、マークⅢで3本。あと一本分は果たして……?
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仮面ライダーギーツ 第36話「慕情Ⅳ:かりそめの共闘」

2023-05-21 10:14:59 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第36話「慕情Ⅳ:かりそめの共闘」

 復活したニラムは撤収の準備を開始。撤収即ち彼のいう「グランドエンド」なのでしょうか。グランドエンドが訪れた際にこの世界に残っていたオーディエンスは消滅するらしく、それを避けるには四次元ゲートを通って移動するほかない模様。さすがのベロバもスエルに盾突いての消滅は、他人の不幸が味わえなくなるため望むところではないでしょうね。
 また、ニラムは同じく復活したウィンに対してミツメの調査を明示していました。運営側なら全て把握していそうなものですが、まだ裏があるのでしょうか?

 さて、英寿と道長。英寿は道長がライダーを狩る理由を「お節介」だと推測。元々友人の敵を討つために参加していた人物ですからね。英寿が推測したようなお節介っぷりを発揮してもおかしくはないと思います。元より悪人というわけではなく、ただ敵(てき・かたき)を討つために戦っていた……と考えれば、ここ最近若干雰囲気が柔らかくなったのにもあまり違和感を覚えないのかもしれません。
 道長のライダー狩りは、彼の考える幸せの押しつけなのかなとも。

 また、祢音は沙羅から叶えたい願いを問われた際に、素直に自分が存在しない人間であることを告白していました。人の良さそうな沙羅であれば適当な願いを言っても信じてくれそうですが、それでも直前に散々人を騙していた大智の話をしていたこともあってか、素直に告白したのかもしれません。
 そんな祢音を「友達」だといい、「みんなが幸せになれる世界がきっとあるはず」と励ます景和。一見良い人のようにも思えますが、あくまでも「きっと」という希望的観測に過ぎません。無闇に希望を抱かせることが本当に正しいことなのかどうか……「祢音の幸せは祢音が決める」と考えた沙羅とは兄妹でも考え方に違いが見られますね。

 幸せとは人それぞれ。誰かの幸せを願えば、他の誰かが不幸になることもある。ベロバのように他人の不幸を幸せに感じる人間もいれば、景和のように誰もが幸せになる世界を望む人間もいるし、アルキメデルのように人類の脅威となる存在の幸せを願う人間もいる。本当の幸せとは何か、それは誰が決めるのか。

 そんなことが問われたところで、次回はマグナムフォームとは似て非なる白いギーツが登場。時期的にそろそろ最強フォームのお披露目だとは思っていましたが、今年もシンプル路線なのか、はたまたグリップ部分などが白くなったブーストマークⅡバックル?の反対側に何かを指すことでド派手に変身するのか……気になるところでまた次回。
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仮面ライダーギーツ 第35話「慕情Ⅲ:姉の願い 弟の願い」

2023-05-14 13:12:07 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第35話「慕情Ⅲ:姉の願い 弟の願い」

 デザイアロワイヤルにて課せられたミッションはIDコア集め。最も多くのIDコアを集めた者には、他のライダーを一人脱落させる権限が与えられるとのこと。てっきりこの特典を利用して大智が退場させられるのかな?と思いましたが、実際には道長による粛清でした。
 これまで散々周囲を欺いてきた大智。今回も祢音らに疑われつつも協力するフリをしていましたが、実際にはデザスターの時の恨みを晴らそうとしていました。自身の欲望や復讐を果たそうとするためならば手段は選ばない。どこまでも貪欲な彼を「舌切り雀」になぞらえたのは面白かったですね。ゾンビブレイカーのチャージからトドメの一撃に至るまでの流れはカッコよかったです。

 ただ、それ以外は割と地味な感じの回でしたね。サブタイトルにあるように、沙羅と景和の姉弟ピックアップされるのかと思いきや、実際は英寿と道長の関係性の変化、大智の退場が主な要素だったかと。
 景和が一番多くのIDコアを集めて、これ以上沙羅を傷つけさせないために敢えて彼女を脱落させるとか、そんな流れならこのサブタイトルにも納得なのですが。実際には姉を誤魔化すためにサポーターのフリをする……と、この状況にはあまりそぐわないコミカルさには若干笑ったものの、違和感がなくもなく。

 そんなこんなでニラムと久方ぶりのウィン=パンクジャックが復活したところで、また次回。
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仮面ライダーギーツ 第34話「慕情Ⅱ:ギーツの矛先」

2023-05-07 09:37:58 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第34話「慕情Ⅱ:ギーツの矛先」

 「景和の代わりに沙羅が参戦!」という回に、景和が出演するオロナミンCのCMが始まるのは狙っているとしか思えない。

 さて、復活した英寿の標的は母親=創世の女神を好き勝手に利用したデザイアグランプリの運営たち。チラミは道長の手によって始末されてしまいましたが、そこへ現れ「デザイアロワイヤル」の開会を宣言した人物こそ、デザイアグランプリの創始者であるスエル。冬映画で仮面ライダーたちが理想の世界を叶えるために争った「デザイアロワイヤル」がここで活きてこようとは。

 その参加者に景和は含まれていませんでしたが、ベロバと手を組んだケケラの策により、景和の姉・沙羅がエントリーしたことで景和は復活。当初景和は参戦の予定は無かったものの、ケケラにより沙羅の危機を目の当たりにさせられた景和も参戦。ベロバは景和がどん底に落ちるのを見て楽しみ、ケケラはどん底に落ちて進化を遂げる景和を堪能できる……と、双方得しかしない契約だったと。サポーターの中でもケケラだけはジーンやキューンとは異なる道を歩みそうです。

 景和は復活こそしたものの、創世の女神がしたことやその子供である英寿に対する怒りは消えておらず、女神自身に罪を償ってもらう必要があるとデザイアグランプリの存続を願っていました。「救えていない人がいるからデザイアグランプリは存続させる」ってのは分かりますが、「女神自身に罪を償わせる」ことに執着しているのは正直違和感を覚えます。「デザグラの運営に罪を与える」なら理解できるのですが。

 そして、姉さん呼びをどこか嬉しそうに否定するツムリのヒロイン感よ……もしかしたらツムリが姉さん呼びを嫌がっていたのは「母さん」と呼んで欲しいから……とか?


 そんなこんなでまた次回。
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仮面ライダーギーツ 第33話「慕情Ⅰ:バッファ無双!」

2023-04-30 09:35:34 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第33話「慕情Ⅰ:バッファ無双!」

 「全ての仮面ライダーをぶっ潰す力」を得た道長によって作り変えられてしまった世界には英寿も景和もいない。しかし戦いは続く……ツムリはIDコアを渡す際に「あの……ごめんなさい」と切り出していました。人の命など何とも思っていない、ショーが盛り上がれば良いという趣旨のもとでは、とても今までのように「おめでとうございます!」なんて口に出来ないでしょう。
 祢音は辛い記憶を忘れた状態で生きており、キューンはそれを受け入れ、道長も「それ(IDコア)に触るな」という彼なりの気遣い?もありましたが、ベロバによって強制的にゲームに参加させられてしまう羽目に。本当に人の嫌がることを積極的にやりますね、この人……ですが、祢音はベロバが思っていたほど弱い存在ではありませんでした。これが逆転に

 当初は道長を倒せばデザグラを取り戻せると悠長に構えていたチラミも、さすがに全滅とあっては焦らざるを得ず、ギーツとタイクーン復活のためにサポーターに頼ることに。しかし道長の前にはジーンとグレア2でも相手にならない。攻撃力は元より防御力も圧倒的。単に硬いというよりは、ゾンビ故に「攻撃を喰らっても死なない」ことが拡大解釈された感じですかね?
 しかし道長はこう、イマイチ敵としての魅力に欠けると言いますか……立ち位置的には「仮面ライダー鎧武」の戒斗に近しいものを感じますが、自分が気に入らない世界はぶっ潰す!と、派手に駄々をこねているだけのように見えなくもなく……どこか自棄になっているようにも見受けられますし、矜持とか誇りがあまり感じられないため、魅力を感じづらいのかな。


 絶体絶命の窮地の中、ツムリ「英寿…」と祈った瞬間、何と英寿が主題歌と共に復活!「勝ち切ってみせて」の瞬間にギーツへの変身するのは熱かったです。その復活にはツムリが関係しているようですが、彼女自身は何が起こったか把握しておらず、全てを知るのはデザイアロワイヤルの開幕を宣言した謎の存在・スエルの模様。
 となると、ツムリは英寿の母親、創世の女神の生まれ変わりなんでしょうか?「母さんに会いたい」という願いが叶えられなかったのは、既に叶っていたから……?


 そんなこんなで思いのほか早く復活したところで、また次回。景和に関しては映画でチラッと見せた一面が気になるところですが、果たして。
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仮面ライダーギーツ 第32話「慟哭F:最後の審判」

2023-04-23 09:34:21 | 仮面ライダーギーツ
仮面ライダーギーツ 第32話「慟哭F:最後の審判」

 「俺のギーツは、こんなところで終わるやつじゃない」ジーンから英寿への信頼と捉えるべきなんでしょうけれども、推しに大して自分の理想を押し付けているように思えなくもなく。

 さて、母親が創世の女神だと知った英寿は戦う意欲を喪失。道長の「戦わなければ生き残れない」という言葉も彼には響かない。元々母親に会うために戦っていたわけですから、生き残ったところで会えないのであれば意味がないと感じてしまうのもやむを得ないでしょう。
 ジーンの助けによりアルキメデルを餌とした古代魚ジャマトの難を逃れた英寿は、彼からデザグラの変遷を知ることに。デザグラはミツメがナビゲーターを退いた時を契機に褒賞やルールが変更されたとのこと。
 創世の女神に直接会って真意を確かめるべく、英寿は得意の化かしで道長からヴィジョンドライバーを奪取することに成功。ここで英寿が「本気」と言いながらも、使用したのはジーンから渡されたブーストバックル。ブーストマークⅡやレーザーブーストでは圧倒し過ぎてしまうが故、ほどほどの本気を演出させるためのブーストバックルだったのでしょうか。

 ですが、母親は何も答えてくれない。真相を聞き出すべくニラムが変身したゲイザーに勝負を挑んだものの、ゲイザーの強さはブーストマークⅡ以上。ブーストマークⅡの動きを先読みしているかのように周囲のユニットが動いていました。英寿もユニット一つ一つに強力な攻撃を当てることで動きを止め、ゲイザー本人を狙っていたものの、時間制限があるブーストマークⅡでは分が悪く……
 そして、物語は予想外の方向へ。実力ではレーザーブーストやゲイザーに劣るものの、ルールを利用した勝利を掴むとは……ですが、ギーツやゲイザーの格を落とさない勝ち方というのは好印象ですね。

 全ての仮面ライダーをぶっ潰す力を得た道長に、如何にして立ち向かうか。仮面ライダーを狩ること自体がルールとなれば、今回のようにルールを突いた勝利というのは困難なはず。ジーンやグレア2になったところで勝機は見えてきませんが……「仮面ライダーをぶっ潰す力=ジャマトには通じない」とか、そんな流れになるのかな?

 スエルなる人物も出てきたところで、また次回。
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