ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」を見て

2024-09-17 07:27:24 | テレビ・映画・ドラマ
 2023年に公開された映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」を見ました。

 本作は、1971年の「夢のチョコレート工場」、2005年の「チャーリーとチョコレート工場」に登場した天才チョコ職人ウィリー・ウォンカが如何にしてチョコレート職人として名を挙げたかが描かれています。とはいえ、前述した2作品を見ていなければ話が理解できない、ということはありませんし、そもそも2005年版とはウォンカの過去描写が異なるため、繋がりは無いのかな?と。

 ただ、ミュージカル感や長い(読めない)契約書、ウンパルンパやウォンカの歌など1971年版に対するオマージュが多めなので、出来ることなら本作の前後に見ておくことをおススメします。
 また、「貧乏人という言葉を聞くと気持ちが悪くなる」人物は、2005年版における「両親」を口にしたくないウォンカを、序盤に登場する靴磨きの少年は2005年版のチャーリーをそれぞれ彷彿とさせます。加えて、ウォンカを排除せんと企む連中、フィグルグルーパー、プロドノーズ、スラグワースは2005年版でレシピを盗んだ者たちであるなど、2005年版へのオマージュも感じられました。ウォンカの過去の掘り下げも2005年版のみの要素でしたしね。


 夢と希望を胸に憧れの地へ降り立ったウォンカの行く手を阻むのは、チョコ組合を結成して警察署長たちを丸め込んでいるスラグワースたち。更に読ませる気のない契約書で強制労働を強いられるウォンカは、同じ境遇の者たちと協力し、どうにかこの状況を打開しようとする……と、工場建設以前の物語のため、過去作とは作風がかなり異なっており、「チョコレート工場」のような物語を期待しているとやや面食らうかなーと。

 個人的には敵味方問わず誰もがチョコに夢中で、チョコに浮かれて踊りだす様は見ていて楽しかったですし、小さな工場を広げる様にはワクワクさせられ、大きな工場を巡り続ける「チョコレート工場」とはまた違った面白さは感じられました。
 一方で悪役の個性が強すぎて、味方の個性がやや物足りなくは感じてしまいました。いきなり「甘党でしょ?」とめっちゃ楽しそうに歌い踊りながら署長を篭絡しようとし、それでいてシリアスな時はシリアスやる悪役に勝てというのも難しい話ですが(笑。

 そんな感じでウォンカの始まりが描かれた作品でした。
コメント

「夢のチョコレート工場」を見て

2024-09-16 08:08:13 | テレビ・映画・ドラマ
 1971年の映画「夢のチョコレート工場」を見ました。

 2005年の「チャーリーとチョコレート工場」は何回か見るくらいには好きな映画でしたが、まさかそれよりも30年以上も前に映像化されていたとは知りませんでした。

 基本的なストーリーは両者同じですが、最大の違いはチョコレート工場の主・ワンカ(ウォンカ)のキャラクターを掘り下げるか否かかなと。2005年版ではワンカの過去や父親との確執、家族の大切さに焦点が当てられていたのに対し、本作ではそういった掘り下げはありません。
 一方で本作には、ワンカの技術を盗み出したスパイ・スラグワースが登場し、金の券を当てた子供たちに対しワンカの新しい発明「溶けないキャンディー」を盗んでくれば大金を与えると提案してきます。スラグワースの名前や同様のキャンディーは2005年版にも登場しますが、いずれも物語の根幹に関わる話では無かったため、この違いには驚かされましたね。
 また、終盤の展開もワンカの掘り下げの有無によって大きく異なっていました。2005年版は「選んだ」、本作は「選ばれた」といったところでしょうか。

 その他、本作の特徴としては、そこかしこで登場人物たちが歌いだします。本作ではウンパ・ルンパはもちろんのこと、冒頭からお菓子屋さんの店員、チャーリーのお母さんやおじいちゃんも歌うし、更にはワンカやベルーカまで歌いだすので、2005年版よりもミュージカル感が強くなっていたなーと。

 チャーリー以外の子供たちについては、ベルーカは2005年版の方がまだマシなんじゃないかと思えるくらいのわがままっぷり。あちらの展開も好きですが、歌いながら流れるように落ちていく本作も見事の一言に尽きます(笑。
 また、テレビっ子のマイク。2005年版では「天候と株価の動きを参考に製造日からチケットの所在を確定した」ほどの頭脳の持ち主でしたが、これは本作に出てくる「コンピュータで券の在処を見つけようとする人物」の要素をマイクに取り入れたものなのかな?という発見もありました。

 工場の中にいるとは思えないほど、不思議で広大な世界が広がっている「チャーリーとチョコレート工場」も好きですが、不思議なテーマパーク感満載の本作「夢のチョコレート工場」も、どちらも好きです。後者は特に手作り感が良い味出してますねぇ……
 というわけで、その始まりの物語も見ていこうと思います。
コメント

「カラオケ行こ!」を見て

2024-09-05 06:52:11 | テレビ・映画・ドラマ
 今年1月に公開された映画「カラオケ行こ!」を見ました。

 本作はとある事情からカラオケが上手くなりたいやくざ・狂児と、悩みを抱える合唱部の部長・聡実くんの物語。正直「2024年公開の映画がこんなに早く放送されるってことは、あんまり人気なかったんかな?」などと穿った見方をしていましたが……
 本当にすいませんでしたーーーーーー!!!!年齢も立場もまるで異なる二人がカラオケに通う中で少しずつ育んでいく友情!「絶対どっかでぶち切れる」と思っていたら終始頼もしい狂児!部長ながらも歌に関する悩みを抱える聡実くん!そんな聡実くんが居場所を求めるようにたどり着く場所!と、あの言葉!
 笑いあり!青春あり!涙あり……どこを切り取っても文句のつけようがありません!こんなに面白いとは正直全く予想していませんでした。特に「紅」と内容のベストマッチっぷりが素晴らしかったですね。「紅」は何度かカラオケで知人が歌っているのを聞いていましたが、冒頭の英語のパートの意味は初めて知りました。歌詞の内容を理解するのって大事なんだなって……

 個人的に好きなシーンはいくつもありますが、その内一つを挙げるとすれば、狂児と聡実くん、双方が決戦を間近に控える中で起きた出来事における、狂児の対応がお気に入りです。狂児はやくざ故にちょっと荒っぽいことをする場面もあるのですが、ああいう「大人」な対応が出来るってのは素直に尊敬できる部分ですね。
 あと、合唱部の後輩・和田も良いんすよ。真面目に、真剣に取り組んでいるからこそ、はぐらかされたりするとモヤっとする感じ、すっげぇわかる……そんな和田と聡実くんとの間には軋轢が生じるのですが、終盤は……「和田も聡実くんと同じ悩み抱えたんかな」「何だかんだで部長として尊敬していたからこその態度だったんだろうな」など、色々想像できるのも良き……

 前半のコメディな雰囲気も、中盤にかけて親交を深めていく様も、終盤のシリアスな雰囲気も、終始楽しめました。カラオケに友情、青春と、劇中で取り上げられた要素については余すことなく見たいものを見せてくれたうえで、想像の余地を残す良い作品でした。

 そしてED!本作のラストを飾るのにこれ以上の曲は無いでしょう。あの曲が流れて途中退席・視聴をやめる方はいらっしゃらないと思いますが、必ず最後まで見て欲しいです。思わず「うっわそこまでやってくれるの!?」と口に出してしまいそうなほど、良い演出がありました。あそこに至るまでの過程は……色々と想像できますが、個人的には「忙しかった」よりも「立場を改めて」的な理由なんかなぁと。
 ともあれ、素晴らしい作品でした。ありがとうございました!
コメント

「犬神家の一族(1976年)」を見て

2024-08-19 07:38:49 | テレビ・映画・ドラマ
 1976年に公開された「犬神家の一族」を視聴しました。

 何度か映像化されているとのことですが、私にとっては本作が初「犬神家」。事前情報と言えば「クレヨンしんちゃん」で「犬神家の一族ごっこ」があったこと、白いマスクや池に逆さになっている様子を指して「スケキヨ」と呼称していたことぐらいです。今にして思うと、しんちゃんは本作をどのようにして知ったんですかね……?

 それはそれとして、犬神家の遺産を巡る争い、次々と命を落としていく関係者、予想していた通りだと思っていたトリックの思いがけない裏、愛憎渦巻く悲劇の物語……間もなく50年が経とうとしている本作ですが、今なおこうして放送されるほどの「名作」だということを肌で感じました。

 個人的に今作で驚かされたのは「悲鳴」でした。
 まず序盤。ホテルの女中・はるが若林の死体を発見するシーン。女性の悲鳴というと「キャーッ!」と甲高い声のイメージ……まぁ、ドラえもんのしずかちゃん的な感じの声を想像するのですが、ここの悲鳴はそんな可愛らしいものではありませんでした。何か異常なものを目撃した、というのが声だけで分かるほどの見事な悲鳴にまず驚かされました。

 続いて犬神家の長女・松子と、亡くなったと思われていた佐清(すけきよ)を出迎える竹子と梅子のシーン。目出し帽的なものを被っている佐清を見た時の反応は、字幕では「ヒャア!」と表記されており、字面だけならば息を吐きながら発しているように見えます。が、実際には息を飲みながら発しているため、こちらも信じられないものを見た、というのがより一層鮮明に伝わってきますね。

 そして金田一耕助が第二の被害者を目撃するシーン。刑事や探偵が死体を発見して驚くことこそあれ、金田一のように絶叫するのはなかなか見ないため驚きと新鮮さを感じました。探偵だって人間。むしろあんなのを目の前にして絶叫するなというのが無理がある……
 にしても石坂浩二さん演じる金田一。物語上の都合だと言ってしまえばそれまでですが、様々な人物から情報をすんなり聞き出しており、どこか人懐っこさ、親しみやすさを覚えますね。「こいつになら話しても良いか」的なことを思わせる雰囲気が漂っています。

 最後に第四の被害者を発見するシーン。ここが本当に凄かった。言ってしまえばフィクション、作りものだというのに、一体どうすればあんな声が出せるのか。どうすればどれほど感情移入すればあの表情が出来るのか。死体を見つけたことへの驚きよりも、あまりの演技力に感服させられました。
 こうした悲鳴を中心に、全体的に作りものだということを思わず忘れてしまうほど真に迫った演技が本作の魅力の一つなんだろうなと。


 そんなこんなで初めての「犬神家の一族」、楽しませていただきました。
コメント (2)

未知の映画に手を出して

2024-07-25 08:02:13 | テレビ・映画・ドラマ
 最近では配信サイトで気になっていた映画を見たり、昔見た映画を見直したりといったこともありますが、そうなるとどうしても自分の好みの映画ばかりを見てしまうわけで。

 なので、時折WOWOWで「タイトルが気になった作品」を視聴する、ということも間々あります。それで先日視聴したのが「焼肉ドラゴン」という映画でした。私の予想は「現代を舞台に、焼肉ドラゴンで熱く笑える焼肉バトルが繰り広げられる!」だったのですが、店に入ってみると「舞台は大阪万博を間近に控えた高度成長期の日本。古びた家屋が立ち並ぶ路地で『焼肉ドラゴン』を営む在日コリアン一家の物語」でした。なんもかんも違う!(汗。
 当然期待していた焼肉バトルは起こらないどころか、辛く、苦しい出来事の数々が押し寄せてきました。しかし、例えば桜の花びらが舞い散る光景を目にした時のように、昨日がどんな日だったとしても、心が明るくなる時はある。互いに支えあい、明日を信じて生きていこうとする人々の物語を最後まで見届けました。個人的には「焼肉ドラゴン」を営む父親のキャラクターが一番好きですね。母親に比べると寡黙で、最初は少々頼りなさげに見えたのですが、実際には苦境にあっても子供たちのことをちゃんと考えていたり、とある出来事が起きた際に感情を露わにしたのが印象的です。頼りなさげな印象が最後にはガラッと変わっていたので、ドラマの大事さを感じさせられました。

 ……とまぁ、そんな感じで、期待していたものと全然違ってもそれを楽しめることもあります。が、一方で途中まで見ても面白さが一向に分からず、結局途中で見るのをやめてしまう作品も少なからずあるわけで。映画館なら「お金を払ったんだし最後まで見るか」となりますが、家で視聴する場合は、こちらもお金は払っているものの、映画館よりかは簡単に「もうやめた!」となってしまうのは良し悪しですね。

 現在は2作品視聴待機中なのですが……一作は割と面白そうだけど、もう一作品はタイトルで落ちている気がしてならない。名前がズルいよ「シャーク・ド・フランス」。
コメント

「ブラック・ジャック」(2024年テレ朝版)を見て

2024-07-01 07:35:26 | テレビ・映画・ドラマ
 昨日放送された実写ドラマ「ブラック・ジャック」を見ました。

 言わずと知れた名作「ブラック・ジャック」。中学生の頃に読んで以来大好きな作品で、単行本・文庫本いずれも何度も読み返しました。
 今回のドラマは連載50周年記念ということですが……総合的には「思ったよりは悪くなかった」です。まぁそもそも原作からして面白いので、当たり前っちゃ当たり前な気もしますが。


 ブラック・ジャックは原作よりも少々気だるさを感じさせつつ、声や雰囲気は思っていたよりもずっと良かったです。ただ、彫刻周りについては必要だったかと言われると……命を大事にしていることを伝えたかったのかもしれませんが、それなら他の原作エピソードで十分事足りたんじゃないかなと。正直必要性を感じませんでした。
 まぁそこはともかく……家だよ家!何であんな洒落た雰囲気の家なんですか!?あれじゃ親方の手の跡どこにも残ってないでしょ!?「実はここにありました!」的な隠し要素かもしれんけど!あの家をそのまま再現しろとまでは言わんけども!もっと古い感じの家にして欲しかったです。
 あとカレーについては、どうにか許可を取ってボンカレーにして欲しかったですね(笑。熊カレーにしたのは……彼自身熊に命を助けられた経験があるからでしょうか?

 で、色々と話題になっていた気がするドクターキリコ。正直性別に関しては大きな問題ではないと、ドクターキリコというキャラクターが保てていれば、変わった理由に納得がいけば良いかなと思っていました。原作改変については、アニメ版を「原作でピノコが出ていない話にピノコを出した」という理由で見なくなった身としては、今更っちゃ今更な話題なので(苦笑。
 今回安楽死を依頼した患者については、原作でブラック・ジャックから自殺志願の少年を押し付けられた時に憤慨していたキリコならば請け負わない仕事だろうと思っていたので、「もっと話聞いとけよ」とツッコミたくはなりましたが、何にせよ一度断ったのは評価できます。
 ただ、女性にする意味は全く感じられませんでした。むしろ雰囲気が柔らかくなってしまったことや、髪型や服装と相まって「死神」感はだいぶ薄れてしまったように思います。患者により一層親身になっているのが改変理由か?とも思いましたが、そもそも原作キリコなりに患者に寄り添った結果が安楽死だったわけで、そこに男女の差は無く……あまり必要性が感じられない改変だったなと。

 改変といえば琵琶丸も「ブラック・ジャック」では盲目の針治療士ですが、ドラマ版では歌ってます。確かに手塚作品ではアトムなど他作品のキャラクターが別の役どころで登場するのは珍しくありません。が、前述のキリコ同様、「ブラック・ジャック連載50周年記念」で、わざわざ琵琶丸の設定を変える必要は感じられませんでした。

 ピノコが畸形嚢種だったことについて触れるのであれば、個人的には将来を期待されていた水泳選手のエピソードを改変して盛り込んで欲しかったかなと。ただ、あちらは足、今回のドラマは見た目に関してだったため、やりにくいとも思いますが。
 しかし、割と聞き分けの良い感じのピノコでしたね。良い意味でお人形さんがあったのは良かったですが、もうちょっとはっちゃけてくれても良かったとは思います。まぁドラマの雰囲気もあるでしょうから、その側面は出しづらかったのかなと。

 研修医・長谷川については、原作にも「無免許医であることを咎める医師」や、ブラック・ジャックの手術を手伝う友人医師は時折登場しますから、そういう役だというのは理解します。ただ、良くも悪くも前半の物語を動かすためのキャラクターに留まってしまい、彼自身の魅力はあまり感じられませんでした。ブラック・ジャックを見る目が変わったこと以外でも、彼の成長を感じられるエピソードが欲しかったですね。あと、最後に手塚先生(医師)の名前を出しつつ、冒頭で行った手術のネタバラシが彼の口から発せられましたが、あれは手術を受けた本人に語らせた方が良かったように思えます。
 後半の主軸となる六実夫妻は、ブラック・ジャックの父親からの依頼に舵を切るのかなーと思いながら見ていたので、あっちの方向に行くのは少々意外でした。キリコを出した時点で気づくべきだったか。また原作読まないとなぁ。

 
 また、本作には随所の原作エピソードが散りばめられています。それはそれで嬉しいような、「ブラック・ジャックは金さえもらえれば何でも請け負うわけではなく、きちんとした信念をもった人なんだ!」ということを伝えたいがためにサラッと使われてしまったのが勿体なく感じるような。
 ダイヤに関してはブラック・ジャックが手を出さなかったからこそ意味があり、風車にしてもブラック・ジャック本人が受け取るシーンが印象的だっただけに、それぞれ改変・省略されたのは物足りなさを覚えてしまいますね。


 とまぁ、総じて「思っていたよりも悪くは無かったが、物足りない」作品でした。ストーリーについて特に言うことはないのですが、意図がよくわからない改変が気になってしまったり、原作エピソードで見たかった場所がカットされていたりと、話の本筋以外で気になることが多くて……
 ともあれ、今度実家に帰ったら原作を読み直そうと思う今日この頃。続編をやるとすれば……白拍子先生でも出します?
コメント

楽しい仲間!とのお別れ

2024-05-02 08:07:42 | テレビ・映画・ドラマ
 ヒシアマゾン、カツラギエース、サクラチヨノオー、シーザリオでハッチポッチステーションをやるなら、ヒシアマゾン=グッチさん(仕切り役)、シーザリオ=ダイヤさん(オンとオフ)、カツラギエース=ジャーニー(主人公っぽい)、サクラチヨノオー=エチケットじいさん(格言(エチケット)を言う)かなぁと考えていた今日この頃。

 昨日の記事を書いていた際に、現在はハッチポッチステーションの流れを汲むパペットシリーズ?が無いと知り少々寂しく思います。
 私が主に見ていたのは「ハッチポッチステーション」と「クインテット」。放送開始は前者が1995年、後者が2003年と、30年、20年ほど前の番組たちではありますが、未だに「壊れたおんぼろクラリネット捨てなさい、捨てなさい」という替え歌や「ただいま考え中」などの曲は印象に残っています。学校帰りにジャーニーやグッチさん、アキラさんたちに会えるのが楽しみだったなぁ……以前放送された「おげんさんといっしょ」に再登場してくださった時は嬉しかったですね。

 で、その「ハッチポッチステーション」なんですが、チケットというキャラクターがいまして。確かジャーニーの後輩的なポジションで、ジャーニーよりもしっかりもののイメージがあったのですが、いつの間にやらいなくなってまして。で、その後にエチケットじいさんが登場して以降もチケットの行き先が気になっていました。
 今回この記事を書くにあたってwikiを見てみたところ、登場期間1年ぐらいで、その後再登場してないそうな……めちゃくちゃ好きなキャラクターだったというわけではないにせよ、登場人物の一人がいなくなる寂しさを当時受け止めきれていなかったのかなと。

 それで思い出したのは、当時見ていた「おかあさんといっしょ」のおにいさんとおねえさんたちが変わると知った時はめっちゃ寂しくて、ビデオに録画したこと。アニメや漫画、ゲームには終わりがあるけど、ああいった番組に終わりや節目があるとは思っていなかったのかもしれません。

 終わって寂しい気持ちと、楽しい仲間たちとの思い出を振り返る今日この頃。パペットシリーズ、いつか復活して、その時の子供たちにもあの良さを味わってもらいたいなぁ……
コメント

バラエティーからドキュメンタリーへ

2024-04-16 06:14:54 | テレビ・映画・ドラマ
 先日から放送されている「新・プロジェクトX~挑戦者たち~」。20年ほど前に放送されていた元祖プロジェクトXは勉強の一環で見たり、書籍でゴジラ回を読んだりした記憶があります。毎週欠かさず見ていたわけではないにしろ、ナレーションの雰囲気や「プロジェクトX……」のスッと消え入るような言い方、OPやEDなどはしっかりと記憶に残っていましたから、改めて印象的な番組だったなーと「新」を見ていて思いました。

 思えば当時はこういったドキュメンタリーよりも、バラエティー番組を見る機会の方が圧倒的に多かったです。今となってはその立ち位置が逆転し、ドキュメンタリーは録画することは間々あっても、バラエティーを録画するのはせいぜい正月ぐらいとなりました。面白い番組が減ったとかいう話ではなく、単に人気番組を見なくても知人間の話題に困らなくなったとか、他にも面白いことが増えたとか、そういう理由なのかなと。楽しいものは動画サイトで、真面目な話はテレビで……的な?
 一人暮らしを始めた時は「これからはニュースやスポーツじゃなくて、好きなバラエティー番組を好きなだけ見られるぜ!」って思ってたのにねぇ……

 で、「新・プロジェクトX」。第1回は私にとっての未踏の地・東京スカイツリー。そもそも何で建てたのかすら分かっていなかったので、勉強になりました(苦笑。未踏の地故に、だだっ広い土地にデーンと立っている!というイメージだったのですが、敷地がかなり限られていたそうで……おまけに倒れない建物を作らなければならないというプレッシャーが半端ない。更には……無理無理無理無理!なんであんな高いところで作業できるんですか!?雷!?風!?しかも時期が時期だっただけに……最近、割と高いところが怖い自分がいることに気付いたので、東京タワーよりも更に高い建物に行こうという気は無かったのですが、この番組を見ていつか行ってみたい場所に変わりました。
 第2回はカメラ付き携帯電話の開発秘話。確か二代目携帯電話からカメラ付きだったと記憶していますが……すいません、すいません!アホなもんで「え?レンズ入れたらカメラになるんじゃないの?」とか思ってしまってすいません!あんな気の遠くなる作業をされていたとは全く知らずにパシャパシャ撮りまくってすいません!お世話になりました……


 とまぁ、そんな感じで身近なようで知らない世界に触れさせていただきました。第3回以降も楽しみです。
 あ、あと「映像の世紀バタフライエフェクト」も見なきゃ……「一体誰が撮影したんだ」って映像ばかりで、こちらも毎回驚かされっぱなしです。
コメント

2003年版「白い巨塔」でホロッとした話

2024-04-03 08:09:50 | テレビ・映画・ドラマ
 というわけでBS11で放送されていた2003年版の「白い巨塔」が最終回を迎えました。放送当時は最終回は15分拡大されていたそうですが、今回の放送では、東前教授の「財前君は生きてます!」の件がカットされていたっぽいです。どこがどうカットされていたかまでは覚えていませんが、少々残念ですね。

 で、本放送以来の視聴となりましたが……当時泣いた記憶は無かったのに、今になってみると財前と里見の友情には思わずホロッと泣かされてしまいました。裁判の場においても努めて冷静に真実を述べ、公正であらんとしたものの、財前の病状を知ると一人の医師である以前に友人として声を荒げる里見先生が良いなぁ……最期まで浪速大学の医師であり続けた、あり続けなければならなかった財前の無念さも心に響きます。
 
 また、周囲が財前に病状をひた隠しにしようとする中で、財前の妻・杏子にそれとなく彼の深刻さを伝える鵜飼学長の妻・典江も印象的でした。財前が裁判で負けたことと彼の病状を考えると、教授夫人の集まりである「くれない会」における二人の関係性は今後切れてしまうはず。
 にも関わらず、財前彼を「そこまでの男」と切り捨てる鵜飼学長とは異なり、杏子の心に寄り添う典江からは、立場に関係ない優しさが感じ取れました。もしかしたら彼女自身、鵜飼学長と結婚する以前、夫や恋人に先立たれた身なのかもしれません。そもそも花を贈ろうとしたのも杏子に心構えを説くための口実に過ぎなかったのかもしれない……などと色々考えさせられるシーンでした。
 ……これで「実はカットされたシーンで『使えそうだから寄り添ったフリをした』なんてことが描かれていました!」なんて言われたら台無しなので、やっぱりカットしないで欲しかったですね(苦笑。

 放送当時以来、途中からの視聴とはなりましたが、当時ドラマを見る習慣がそこまで根付いていなかった私に、ドラマの面白さを教えてくれた作品の一つである本作は、20年経った今でも変わらぬ面白さを味わわせてくれましたし、新たな気付きを得ることも出来ました。やっぱ良いなぁ「白い巨塔」。いつかノーカット版も見返したいなと思う今日この頃でした。
コメント

ここからあそこへ(どこへでも)

2024-03-08 08:10:02 | テレビ・映画・ドラマ
 FGOのイベントでドン・キホーテが登場する
→ドン・キホーテといえば「THE 有頂天ホテル」の歌を思い出す
→同作を見たくなる

 「THE 有頂天ホテル」は良いぞ……大みそかのホテルを舞台に、接点の無かった人々の物語が絡み合い、無事新年を迎えられるかどうかのドタバタ劇、良いよね……定期的に見たくなるんですよね、あの映画。「ラヂオの時間」や「みんなのいえ」なども好きですが、気軽にみられるという点では、三谷さんの作品だとこの映画が一番かなぁと。

 そういえば本作の感想って書いたことあったっけ?えーと、有頂天ホテルで検索っと……あったあった。2006年の年末に書いてるわ。どれどれ
 「中々面白かったのだが、どうも様々な話が絡んでいて少々わかりづらかった。それといくら映画でもあんなホテルって本当にあるのだろうか。何か非現実感が漂っていた気がする。まぁそれが良い点なのかもしれないが。それと人ってそう簡単に変われるものか?しかも大晦日の一日で。微妙だ。」
 ……様々なありえないような話が絡むのが面白いんだろ!?大晦日のたった数時間のうちにあれこれ変わっちゃうのも見どころだろぉ!?微妙ってなんだよ当時の私!……逆に考えると、この感想からよく何回も見直す映画にまで至ったな、私……
 
 とまぁ、FGOをプレイしていたはずが、いつの間にやら「THE 有頂天ホテル」の話になり、何なら映画の三谷さん原作の映画「12人の優しい日本人」は見てそれっきりだったから感想書くかと思ったり、FGOの同イベントに「シラノ」が登場していることからブラック・ジャックのシラノの話に、さらにはブラック・ジャックが無料で読めた時に、私のお気に入りの話をしよう!と思ったら、思いのほか多くてあの短時間ではまとめきれんかった……的な話もあったりと、点と点が奇妙な繋がりを見せている今日この頃でした。話って、いろんな方向に広がるもんなんだなぁと、今更ながらに感じています。


 なお広げすぎて結局何が言いたいのか自分でもよくわからなくなっているのは内緒。方向音痴だから仕方ないな!(苦笑。
コメント