ひびレビ

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「誤算」を見て

2021-10-29 06:53:14 | テレビ・映画・ドラマ
 2008年に放送されたドラマ「誤算」をBS12で視聴しました。

 主人公は羽田美智子さん演じる看護師の奈緒。職場では正しいことを言っているのに煙たがられ、家では借金まみれの夫に悩まされる日々。とうとう退職金を借金の返済に充てるも、それが夫との縁の切れ目となってしまう。心機一転、京都で資産家の老人の面倒を見ることになるも、老人の周りには彼の遺産を目当てにしているものや、疎ましく思う者ばかりで…といった感じで始まる本作ですが、タイトルどおりの誤算に次ぐ誤算でめっちゃ面白かったです。

 前述のとおり、主人公は正しいことを言ったのに厄介者のように扱われ、借金を返したと思ったら夫に別れを切り出され、その後出会う人物も一癖も二癖もある人物ばかり。前半は彼女を取り巻く環境があまりにも不憫過ぎて見ていて辛くなるほどでした。彼女自身、老人のためとはいえ少々やり過ぎなところも見られなくはないですが。
 中盤はその真摯な態度が認められ、少しずつ改善されていくものの、それは周囲の人物にとっての「誤算」に外ならない。加えて思いもよらない人物も現れるわ、思いもかけない事態に発展するわと、だいぶ混迷を極めてきたところで、終盤の緊迫感。数少ない本音を明かせる相手が突然姿を消し、奈緒は危機的状況に追い込まれることに。その後も事態は二転三転としていくので、最後まで気が抜けないドラマでした。

 「誤算」と聞くとマイナスなイメージがありますが「嬉しい誤算」という言葉もあるように、必ずしも悪いものとは限らない。終始「誤算」に振り回されつつも、最後に見せた奈緒の笑顔が印象的な作品でした。

 ちなみに、本作を視聴した理由は羽田美智子さんが好きな女優さんの一人だからです。でも「おかしな刑事」は見るけど「特捜9」は殆ど見ない不思議。
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