2021年の映画「シン・アナコンダ(原題:MEGA BOA)」を見ました。アナコンダ1~4まで見た身としては、見ておかないといけないのかなって……
本作の主な登場人物は島に岩面彫刻(ペトログリフ)の撮影をしに訪れた博士一行と、彼らより先に島で密漁と思しき行為をしていた二人組の傍ら・ホアキン。ペトログリフ撮影に出発しようとした朝、博士が毒グモに噛まれてしまったため、一行はホアキンの案内で毒の進行を遅らせるという蘭を採取すべく島の奥へと進む。しかしそこには巨大なアナコンダの姿が……
まぁ、タイトルに「シン」と入っている時点で嫌な予感はしていました(苦笑。それでも到着日の夜、博士たちのキャンプにホアキンがやってきた際の、不穏な空気と緊張感は結構好きです。
ただ、その後は……一番経験豊富なはずの博士がうっかりミスで毒グモに噛まれる、蘭を採取しに向かった一行は基本意見が合わず右往左往、一番頼りになるのが一番やらかしそうだったホアキンという展開が待っていました。特に博士の容態は鎮静剤があったにせよ割とリラックスしていましたし、終いには痛みを堪えつつも歩き出すという……本当に命の危機なのかと疑ってしまうほどでした。
博士と一緒に来たメンバーもホアキン抜きでは殆ど役に立たず、最後の最後にようやく一矢報いるぐらい。元より蛇退治専門のメンバーでは無かったにせよ、ホアキンと別れた後にあーだこーだ言い合って結局何も得られないままホアキンの元に戻るってのが空しすぎる……いてもいなくても大して状況は変わらなかったように感じます。
で、ホアキン。キャンプに姿を見せた際には怪しげな匂いが漂っており、翌朝の博士が毒グモに噛まれた一件も、当初は一行を無理やり蘭採取に連れていくために彼が仕掛けた罠という可能性を疑っていました。しかし蓋を開けてみれば、彼の目的はどこまで行っても相棒を喰らった巨大なアナコンダへの復讐。博士が噛まれたのは彼のせいではなく、都合よく一行を自身の復讐に巻き込むことが出来た、といった感じでした。
そんな彼の目的を知った一行が非難するシーンがありますが、そもそも巨大アナコンダと対峙せざるを得なくなったのは、博士のために蘭が必要だったから。仮に蘭採取に出かける前に巨大アナコンダがいることを話していたとしても、一行は博士のために向かわざるを得なかったでしょう。言わなかったホアキンにも非があるとはいえ、一方的に彼を責めるのも何か違う気がしてなりませんでした。
銃で脅すなどの行為はせず、罵声を浴びせることもなく。復讐者かつ密猟者と思しき彼ですが、何だかんだで本作で一番まともで頼りがいのある人物でした。
とまぁ、ホアキン周りは意外性があったものの、全体的にはイマイチですね。特にアナコンダは人間と対峙する時は長いしデカいけど、木に纏わりついている時は長いけど小さく見えるなど、サイズが良く分かりませんでした。また、あれだけのサイズの蛇が移動するのであれば、もっと音がしても良さそうなものであり、重量感が欠けていたようにも思えます。
その他、博士たち一行を悪天候の中迎えに行こうとするパイロットの描写が挟まります。何やら島に詳しそうな雰囲気も漂わせているため、後半は彼も加わって蘭採取か!?と期待したのですが、出番はそれきり。一体何だったんだ……
そんな感じでイマイチな「シン・アナコンダ」でした。何故こうもアナコンダ映画は見たくなるのだろう……
本作の主な登場人物は島に岩面彫刻(ペトログリフ)の撮影をしに訪れた博士一行と、彼らより先に島で密漁と思しき行為をしていた二人組の傍ら・ホアキン。ペトログリフ撮影に出発しようとした朝、博士が毒グモに噛まれてしまったため、一行はホアキンの案内で毒の進行を遅らせるという蘭を採取すべく島の奥へと進む。しかしそこには巨大なアナコンダの姿が……
まぁ、タイトルに「シン」と入っている時点で嫌な予感はしていました(苦笑。それでも到着日の夜、博士たちのキャンプにホアキンがやってきた際の、不穏な空気と緊張感は結構好きです。
ただ、その後は……一番経験豊富なはずの博士がうっかりミスで毒グモに噛まれる、蘭を採取しに向かった一行は基本意見が合わず右往左往、一番頼りになるのが一番やらかしそうだったホアキンという展開が待っていました。特に博士の容態は鎮静剤があったにせよ割とリラックスしていましたし、終いには痛みを堪えつつも歩き出すという……本当に命の危機なのかと疑ってしまうほどでした。
博士と一緒に来たメンバーもホアキン抜きでは殆ど役に立たず、最後の最後にようやく一矢報いるぐらい。元より蛇退治専門のメンバーでは無かったにせよ、ホアキンと別れた後にあーだこーだ言い合って結局何も得られないままホアキンの元に戻るってのが空しすぎる……いてもいなくても大して状況は変わらなかったように感じます。
で、ホアキン。キャンプに姿を見せた際には怪しげな匂いが漂っており、翌朝の博士が毒グモに噛まれた一件も、当初は一行を無理やり蘭採取に連れていくために彼が仕掛けた罠という可能性を疑っていました。しかし蓋を開けてみれば、彼の目的はどこまで行っても相棒を喰らった巨大なアナコンダへの復讐。博士が噛まれたのは彼のせいではなく、都合よく一行を自身の復讐に巻き込むことが出来た、といった感じでした。
そんな彼の目的を知った一行が非難するシーンがありますが、そもそも巨大アナコンダと対峙せざるを得なくなったのは、博士のために蘭が必要だったから。仮に蘭採取に出かける前に巨大アナコンダがいることを話していたとしても、一行は博士のために向かわざるを得なかったでしょう。言わなかったホアキンにも非があるとはいえ、一方的に彼を責めるのも何か違う気がしてなりませんでした。
銃で脅すなどの行為はせず、罵声を浴びせることもなく。復讐者かつ密猟者と思しき彼ですが、何だかんだで本作で一番まともで頼りがいのある人物でした。
とまぁ、ホアキン周りは意外性があったものの、全体的にはイマイチですね。特にアナコンダは人間と対峙する時は長いしデカいけど、木に纏わりついている時は長いけど小さく見えるなど、サイズが良く分かりませんでした。また、あれだけのサイズの蛇が移動するのであれば、もっと音がしても良さそうなものであり、重量感が欠けていたようにも思えます。
その他、博士たち一行を悪天候の中迎えに行こうとするパイロットの描写が挟まります。何やら島に詳しそうな雰囲気も漂わせているため、後半は彼も加わって蘭採取か!?と期待したのですが、出番はそれきり。一体何だったんだ……
そんな感じでイマイチな「シン・アナコンダ」でした。何故こうもアナコンダ映画は見たくなるのだろう……