「スマイル・オブ・チャップリン」

2013-04-07 20:37:40 | うらけん
例によって、失礼極まりない発言があります。苦情が出たら消します。

とても上質なミュージカル(…?)ステージでした!チャップリンの映画が観たくなった!実は、前もって復習しようと思って近くのTSUTAYAに行ったらDVD置いてなかった(涙)

超久々の丸さんこと石丸さんとミホコさんこと彩乃さんのお芝居と歌に癒されました。ま、浦井君はついこの前「五右衛門ロック」を観たばかりなのであれですが…(笑)

丸さんとミホコさんはさすがやね。お芝居の質が上がる。第一部の「リズム」はぶっちゃけ意味不明なストーリーだったけども、演技に上質感があって退屈感はなかった。第二部は、丸さんの演技が光っていて見応えあった。こんなに遊び心のある方だとは思わなかったので丸さんの新しい一面に感動しました。ぶっちゃけ、丸さんの舞台観るの四季時代の「アスペクツ オブ ラブ」以来やから、10年以上ぶりなんですよ。いい歳の取り方されてるな~と変なとこ感心してしまいました(笑)

ミホコさんも宝塚時代から演技が上手かったので、相手役の引き立させ方がさすが元娘役トップだけあって上手い!

だからこそ、余計浦井君の欠点がよく見えた。

一浦井ファンとして言わせ頂きます。確かに今回の浦井君は腹から声を出ていたりと新たな発見があって良かったんやけど、シャルルと違ってこういう曖昧な役はイメージが大事やねんな。キャラが不確定であればある程演じる側の想像力と芝居心が非常に大事になってくるんねん。やはり、「シンベリン」の時も思ったけど、三枚目じゃない時の役作りというか見せ方がイマイチやな。

あと、猫背。これはアカン!最近は衣装のせいかあまり気にならなかったけど、今日は軍服姿の時に限らず姿勢の悪さが目についたな。

ま、見せ方は百歩譲ろう。昔の祐飛さんのような発展途上の感じに似ていてぶっちゃけ歯痒さはあるけど、猫背だけはマジ直して欲しい!舞台人として生きていくならこれだけは苦言を呈させてもらう。せっかく、新感線、三谷さん、蜷川さん、野田さんと、超一流の演出家にお呼びがかかるくらい役者として認められてるんやから、衣装も演出の一つ、ちゃんと着こなさな。宝塚BOYSの時は猫背もキャラの特徴として生きていたから許せたけど、これからはアカンで。宝塚ばかり見ているから余計目について仕方なかったけど、今日は軍服が泣いてた。アイドルの八重歯同様、猫背はチャームポイントでもなんでもないねん。なんも可愛くない。リチャード三世を演じるんじゃないなら背筋を伸ばして欲しい!と言いたくなった。

「MIWA」が観れるのかどうか分からないけど、それまでは浦井君の舞台は観ることないと思うので、もちろんこのBlogを読んでるとは思ってないけど、気持ちが届くと信じて書きました。「二都物語」も間違いなくコスチュームものと思うので、衣装も身体の一部、せっかく衣装部さんやデザイナーさんが浦井君のために新調してくれるんやから、その人達のためにも衣装を泣かせたらアカン。第一、男前が台無しや。老化は背中からと言われるから、ホンマ背筋伸ばすようにせなな。プログラムに書いてある通りなら、健康のためにも直してもらいたい。

ということで、まさかの浦井君へのダメ出しになってしまいましたが、これも一ファンの愛情と思ってお許し下されm(__)m

全くもって何の感想か分からなくなったな…(笑)

第二部のチャップリンとかつて秘書だった日本人の高野虎市さんの物語は、全く知らない意外なエピソードなだけに大変興味深かったです。高野さんの、チャップリンの奥さんへの嫉妬エピソードは面白かったです。どこまで本当なのか分かりませんが、第二部は本当に興味深かったです。現世では再会出来なかったかもしれないけど、天国できっと二人で、いや奥さん達と四人でこの舞台の成功を見守られてたことでしょう。

第三部のコンサートは、短かったけど楽しめました。もっと歌って欲しかったけど…。若者二人のMCがグダグダで笑けた。丸さん、歌詞間違えたりと意外なハプニングも楽しかったです。チャップリンの音楽って本当に綺麗な旋律だと改めて思った。

ひょっとして、来年はチャップリン・スクリーンデビュー百周年だから、チャップリン作品のいくつかは舞台化されるのかな…?

今日のまとめ:チャップリンの映画って、本当、ユーモアの中にもメッセージ色が強い作品があったり、恋愛のほろ苦さや甘酸っぱさが描かれているのもあったり、演出もあの時代にしてはかなり画期的な見せ方をしているのもあったりで、面白い作品が多いですよね。私個人的には「街の灯」なんですが、定番の「ライムライト」「モダンタイムス」「独裁者」も見応えありますね。未見の方はオススメします。間違いなく「アーティスト」より面白いと思う。←しつこい(笑)っていうか私が観たいんだよ!(笑)なんでDVD置いてないのさ!?(涙)

野田地図「MIWA」。なんで今、美輪さんなん?なんで、野田さんが美輪さんに注目した訳??あれじゃ納得いかん。なんで、これに限って大阪に来るの???発表された時から不思議だらけ…。

浦井君、野田作品出演おめでとう!浦井君が野田作品に出ることに関しては全く違和感ありませんでした。浦井君の身体能力は野田作品向きだとずっと思っていたので。ただ、まさかこんなに早く実現するとは思っていなかったので、あまりにも早い実現に個人的には素直に喜べないというか…。なんかさ、宝塚の二番手が一作品でトップになったような感覚。やっぱさ、二番手には二番手にしか味わえない脇役の醍醐味があるじゃないですか?悪役とかさ。野田作品に出るまでもっと蜷川さんや三谷さんの作品に出て欲しかったのが正直な気持ち。やはり、私にとって野田さんは、脚本演出家として現在の日本の最高峰だと思っているので、ちと寂しくもあった。ま、いずれにせよ、せっかく大阪に来てくれるんだから是非とも観たいね!野田さんが書く美輪さん…想像するのも怖い(笑)