「悪人」

2011-04-12 02:21:39 | 映画
またまた映画が観たい症候群にかかってしまい、でも映画館では観たい作品がなかったのでTSUTAYAでこれを借りて今見終えました。

言葉にならない感動というか切なさというか…なんとも言えない余韻を今も引きずっています。大変良かったです!

私にとっては邦画歴代No.1って言っても過言でないくらい素晴らしい作品に出会えました。ありがとうございました。

今日のまとめ:やっぱり神様おるよ!

「マルグリット」

2011-04-07 23:10:32 | ミュージカル
全く観る予定ではなかったのですが、朝ラジオで浜村淳さんが告知していて、なんか観ないといけないような、それこそインスピレーション(勘違い)を感じたので観てきました。

感想は…

同じ脚本家の作品の「ミス・サイゴン」より良かった。「ミス・サイゴン」は本田美奈子さんver.やロンドンでも観たことがありますが、一つ一つの楽曲は最高に好きなんですが、演出・構成が好きじゃないんですよね。

「マルグリット」の方が脚本的にスッキリしてたし、流れが自然だった。「ミス・サイゴン」と同じく戦時中の設定ではあるけども、登場人物の置かれた環境やマルグリットの運命がよくマッチしていたし説得力もあって上手く「椿姫」を脚色していたと思います(原作は粗筋しか知りませんが…)。命懸けの恋(愛)、とてもドラマチックに描かれていて良かったです。

また音楽がミシェル・ルグランで、私が好きなミュージカル映画「シェルブールの雨傘」と好きな曲の「風のささやき」の作曲家さんなので、音楽もルグランらしい曲があったりで個人的に満足してました。

音楽も良かったのですが、舞台セット・美術がたいへん良かった。この作品、演出家が日本人じゃないんですよね。日本の演出家にはない繊細さがありましたね。上手く盆も使っていたし。回る盆は「レ・ミゼラブル」みたいやった。

キャストも良くて、マルグリットは紀香さんにぴったりでした。最初は声が弱いな~空気にかき消されてるなと思ってましたが、だんだん声に張りが出てきたし、時に激しく時に切なくマルグリットを演じられていて、紀香さんの役に対する意気込みや女優魂を感じました。元々ミュージカル女優さんじやないから楽曲によっては難しい曲もありましたが、よく健闘していたと思います。

というか、初演は春野寿美礼さんですよね…?オサさんがどうマルグリットを演じたのか全く想像できないんですが…。

相手役のアルマンの田代君。井上君と浦井君をたして2で割った感じで、ミュージカル界にまた新星現るって感じの方でしたね。歌い方に癖がなく、音大出身だけあって歌が上手いね。でも想像していた以上ではなかったので安心しました。←なんでや。いや~浦井君に手強いライバル現れたりって感じですね。ええこっちゃ。二人の活躍が非常に楽しみになりました。

アルマンのお姉さん役の飯野めぐみさん。お父さんは劇団四季の飯野おさみさんなんですね。歌もお芝居も安定していて、鈴木ほのかさんの再来かと思ってしまうくらい歌い方と雰囲気が似てました。と思ったのは私だけか…?ソロではそれこそ「ミス・サイゴン」のエレンとかぶって見えました。とても良かったです。

訂正:鈴木ほのかさんは生きています。非常識に再来って書いてしまいました。すみませんでした。こういうときなんて書きゃいいのか語彙が思いつかない…。

西城さんが…優し過ぎる。プライベートでも優しい方なんだろなと想像できるくらいその優しさが役に反映されてしまっていて…、秀樹さんがもっと悪役になってくれなきゃ、なぜマルグリットが若いアルマンに惹かれたのか説得力に欠けてしまうじゃん。困った秀樹さんだ…。

個人的に嬉しい驚きが…、かつて「あっぱれさんま大先生」の子役だった裕太がこんなに芝居心をもった役者になっていたとはね…。めっちゃ良かった!味のある役者さんになっていて嬉しかったです。

アンサンブルも非常に良かった。宝塚以外で最近観たミュージカルの中ではコーラスは一番かもね(そんなに観てないけど…)。

カーテンコールで紀香さんの関西弁混じりの挨拶、震災で初日を開けられなかった思いと舞台に立ってよいのかという気持ち、被災地に対する思いに涙がこぼれました。

終演後、僅かですが募金させていただきました。紀香さん綺麗でした。

トータル的にまた新しい発見があったので観て良かったです。

今日のまとめ:プログラムを読んでいたら、この作品を観るのも必然だったのかと思いました。原作の「椿姫」はニコールの「ムーラン・ルージュ」の元ネタでもあるし、「ヴァレンチノ」にも関わりがあるし、それに美輪さんも演じていたし(観てませんが…)。不思議な偶然を感じました。

2012年の美輪さんの舞台は「椿姫」だそうです。これは…、観ろ!ってことかな…?じゃあ、2013年は是非とも「黒蜥蜴」を!まだ一度も観たことないので…お願いしますm(__)m

「ザ・ファイター」

2011-04-04 00:21:52 | 映画
本題に入る前に、祐飛さん、すみ花さん、その他宙組の生徒さん、募金活動お疲れ様でした。大劇場ならいざしらず、土曜日は大阪のビッグマン前と西宮北口、今日は宝塚駅でされていたそうですね。決しておごり高ぶらないその行動力に感動しました。場所が場所だけにスゴイと思ってしまいました。

で、本題に入ります。

今日はとりあえず映画を観ようと前日から決めていたので、優先順位(某の賞を取った回数)で「ザ・ファイター」を観ることにしました。ま、今はこの作品しかないけどね。

前以てお詫び:綺麗な日本語を使うよう常に心掛けているのですが、不謹慎・不適切な表現がございましたら(いつものことですが、特に今日は)お許し下さい。何分、感情をコントロール出来ないことが多々あるので…。

封切られたばかりなのにお客さんの少ないこと。皆よく分かってる。正直な感想はつまらなかった。なんか文化の違いを感じたそんな内容でした。

実話なのに、誰にも感情移入出来ない。なんせ、まともな人間が出てこない。主役のマーク・ウォールバーグ演じる弟が一見まともに思えたが、優柔不断やし。クリスチャン・ベイル演じる兄はドラッグ依存性やし。オカンはオカンでちょっとエキセントリックやし。弟の彼女が一番まともそうに見えたけど、実はこの家族と似た性格やし。なんせ普通じゃない登場人物たち。

兄弟、家族、仲違いしながらも最後は心一つにして勝利を導く(ボクシングの話です)といった、言葉では綺麗なお話ではありますが、本当、こんなこと言ったらなんですが、だから何?って言いたくなる内容です。

地元では有名な兄弟かもしれないけど、日本じゃ誰も知らんよ…って思ってしまいました。要は、亀田兄弟・親子の話を映画化してそれをアメリカ人がどう思うかって感じかな…。日本で感動したからといって、同じようにアメリカでも感動するとは限らないからね、みたいな。亀田兄弟・親子で感動するか!?って突っ込まないで下さいね。私は嫌いじゃないんで…。

内容はイマイチですが、役者はピカイチです。さすがオスカー取るだけあります。

今パンフ読んで驚いたのが、兄を演じたベイルが弟役のマークより年下であったこと。映画ではどう見てもベイルの方が兄に見えた。減量して元プロのボクサーになりきっただけじゃない役の作りこみ様、ベイルの怪演ぶりには驚くばかりでした。

マークもどう見ても弟にしか見えなかった。あの優柔不断さ、ボクサーとしての役作りは好演。ラストのガチの試合だけは感動しました。あれは合成じゃないですよね?ちゃんとパンフ読んで確かめてみます。

オカン役の方も実際はまだ若いんですね。マークより11歳年上。正直オスカーは…でしたが、この方も好演されてました。

マークの彼女役のエイミー・アダムスの方がいい表情してるな~って思いましたけどね。

とてもオススメできる作品ではありませんが、正直、だったら書くなよ!と憚れる思いではありますが、演技だけは観て損はないと思います。

今日のまとめ:予告で「ブラック・スワン」を見て、あまりのナタリーの表情の良さに魅入ってしまいました。来月は「ブラック・スワン」に確定。邦画では「八月の蝉」が気になります。

訂正:「八日目の蝉」の誤りです。