あ~、2幕まで寝なかったのに、最後の3幕目で睡魔に襲われてしまい結末わからんまま終わってもうた~(大粒涙;)
ということで、METライブビューイングにて人生初オペラ鑑賞が…まさかの寝落ち(涙)
最後寝てしまったら演出家の意図が分からんやん!?と我が失態に猛反省。もう一回観るにはチケット高過ぎ&上演時間長過ぎ…(休憩&インタビュー含めて4時間15分)。だからもう諦めた。
の上での感想…、
Wikipediaで粗筋を確認する限りでは、ストーリーや展開が微妙に違う。メトロポリタンシアター版は、現代アレンジされているだけあって、とても意味深げな印象。
正直、どっちが敵か味方か言えないくらい敵対する二国が、どっちもどっちな描かれ方をしている。主人公イーゴリ公がある意味リア王にも見えるし、イーゴリ公にとっては敵であるポロヴェツの首長コンチャークはとても人道的には描かれてはいるけど、領地拡大を図る野心家な人間には変わりないので善人という訳ではない。
どちらかというとイーゴリ公の奥さんが善人。その兄ガーリツキィが最低な描かれ方をしているのは、同じ血を分けた兄妹なのに…的な描かれ方は面白かった。
更に面白かった演出が、
イーゴリ公は敵ポロヴェツを攻めに行き結局は敵の捕虜になってしまうんだけど、その捕虜になっているとき、1幕目のポロヴェツに咲く赤いケシの花が舞台一面を埋め尽くすシーンがあって(有名な♪ダッタン人の踊り♪があるシーン)、麻薬で幻覚を見ているような演出にも見えなくもないこと。
と同じように、イーゴリ公の不在をいいことに、飲んだくれのガーリツキィは街の娘をかどわかしたりと最低男三昧ぶりで、仲間の男どもがガーリツキィをイーゴリ公に替わって領主(?)に仕立てあげようとするシーンが、片方は麻薬、片方が酒という人間の精神をダメにする要素で描かいているのが面白かった。
この「イーゴリ公」ってロミジュリに似た要素があって、お互い敵同士の娘と息子が愛し合うんですよ。で一応敵のコンチャークは寛大な人間だから二人が愛し合うことには反対しないんだけど、イーゴリ公は猛反対。捕虜になっているから屈辱感も半端ないから、コンチャークの寛大な心も受け入れられないわけですよ。
必ずしもコンチャークは善人とは言いきれないのがこの作品のミソでもあるんだよね。それを象徴するのが三幕目の荒廃したプチーヴリの街の姿。ポロヴェツ軍が攻撃してきたわけだよ。
攻撃のきっかけは、イーゴリ公の捕虜脱走が原因だったのかもしれないけど、いくら寛大な心の持ち主でも攻撃するときは攻撃するわけさ。
もう1つ面白い演出が、その最低な男ガーリツキィが天災で死んでしまうんですよ。まさに神の怒りを買ったかのような最期を遂げるわけです。
プロローグの不吉な予感の日蝕もしかり、自然の脅威を感じさせる演出も良かったです。
この作品、自由とは何か?を訴えているとこもあって、自由過ぎると何処かの国のように経済破綻しかねないし、厳格過ぎたり利権ばかりに固執すると戦争になりかねないし、人間の欲は果てしないな~って思う演出でもありました。
だから余計ラストを寝落ちしたことが悔やまれます。
ラストは、脱走したイーゴリ公は奥さんの元に戻ってくるんだけど、荒廃した自分の土地を見て何かを決心したと思うんよね。その展開や内容が分からないんだよ。平和な復興を目指すのか?それとも他国に助けを求めて敵に報復するのか?肝心なシーンを見逃したから分からん。
Wikipediaでは奥さんに再会してハッピーエンドみたいにしか書いてないけど、メトロポリタンシアター版は違うと思うんよね。そこが知りたった。あ~残念。2幕まで寝ずに観たのに!
ということで、人生初のオペラ。よくNHKでも舞台中継やってるけど、まともに観たことない。そもそもオペラ苦手。理由はビジュアル。これ以上は書きませんが、オペラでマジのキスシーンはごめんなさいm(__)m
生オペラを観たことないから分からないけど、多分マイクなしの生声なんだと思う。あれだけの声量を出すためにはそれなりのものが必要だとは思うけど…。どうも私は受け入れられない。
生粋のオペラ好きな方は歌声に酔いしれるんだと思うけど、だったら過度な演出いらなくない?と思う。私はどうしても役とイメージが合わないとダメだから、断然ミュージカル派です。なんか何げに差別発言お許し下さいm(__)m
じゃあ何故観た!?
理由は作曲家のポロディンが好きだから。ただそれだけです。
実は、めちゃくちゃボロディンが好きで、クラシックでは一番好き。交響詩♪中央アジアの草原にて♪でボロディンにハマった。
今回のライブビューイングでは演奏はありませんでしたが、序曲を何度も聞いていたので、オペラの通し曲を聞きたかったんですよ。
ボロディンは、実は交響曲は3つだけしか書いてなくて、第三番は未完成。オペラは「イーゴリ公」だけ、これも未完成。元々序曲は断片でしか存在してなくて、仲間が完成させたんですよ。
ボロディンの魅力は、ぶっちゃけ書くと、たった数秒のほんの二小節だけのメロディです。その二小節が私のハートをズキュンドキュンバキュンで射ぬくんですよ(笑)
このオペラにも、序曲を何度も聴いていたので、もちろんその私のハートを鷲掴みにする数秒のメロディーラインがあってそこだけはエレキが走りまくりでした。
結局は、4時間の上演の中で数秒のメロディを聴くためだけに観に来たようなもんでしたね(笑)有名な♪ダッタン人の踊り♪も多分劇場専属のバレーダンサーが踊ってたと思いますが、幻想的な振り付けで、ぶっちゃけ全編踊りで観たかった…と思ってしまったm(__)m
♪中央アジア~♪は同じメロディが何度も繰り返されるだけなんですが、楽器が変わるんですよ。それの変わり方がもう私のハートをズキュンドキュンバキュンで射ぬくんですよ!
ボロディンは、たった数秒の魔術師ですね、私にとってはね(笑)
今日のまとめ:オペラよりミュージカルの方が断然好き!と実感した今日1日でした。オペラファンさん、ごめんなさいm(__)m
ということで、METライブビューイングにて人生初オペラ鑑賞が…まさかの寝落ち(涙)
最後寝てしまったら演出家の意図が分からんやん!?と我が失態に猛反省。もう一回観るにはチケット高過ぎ&上演時間長過ぎ…(休憩&インタビュー含めて4時間15分)。だからもう諦めた。
の上での感想…、
Wikipediaで粗筋を確認する限りでは、ストーリーや展開が微妙に違う。メトロポリタンシアター版は、現代アレンジされているだけあって、とても意味深げな印象。
正直、どっちが敵か味方か言えないくらい敵対する二国が、どっちもどっちな描かれ方をしている。主人公イーゴリ公がある意味リア王にも見えるし、イーゴリ公にとっては敵であるポロヴェツの首長コンチャークはとても人道的には描かれてはいるけど、領地拡大を図る野心家な人間には変わりないので善人という訳ではない。
どちらかというとイーゴリ公の奥さんが善人。その兄ガーリツキィが最低な描かれ方をしているのは、同じ血を分けた兄妹なのに…的な描かれ方は面白かった。
更に面白かった演出が、
イーゴリ公は敵ポロヴェツを攻めに行き結局は敵の捕虜になってしまうんだけど、その捕虜になっているとき、1幕目のポロヴェツに咲く赤いケシの花が舞台一面を埋め尽くすシーンがあって(有名な♪ダッタン人の踊り♪があるシーン)、麻薬で幻覚を見ているような演出にも見えなくもないこと。
と同じように、イーゴリ公の不在をいいことに、飲んだくれのガーリツキィは街の娘をかどわかしたりと最低男三昧ぶりで、仲間の男どもがガーリツキィをイーゴリ公に替わって領主(?)に仕立てあげようとするシーンが、片方は麻薬、片方が酒という人間の精神をダメにする要素で描かいているのが面白かった。
この「イーゴリ公」ってロミジュリに似た要素があって、お互い敵同士の娘と息子が愛し合うんですよ。で一応敵のコンチャークは寛大な人間だから二人が愛し合うことには反対しないんだけど、イーゴリ公は猛反対。捕虜になっているから屈辱感も半端ないから、コンチャークの寛大な心も受け入れられないわけですよ。
必ずしもコンチャークは善人とは言いきれないのがこの作品のミソでもあるんだよね。それを象徴するのが三幕目の荒廃したプチーヴリの街の姿。ポロヴェツ軍が攻撃してきたわけだよ。
攻撃のきっかけは、イーゴリ公の捕虜脱走が原因だったのかもしれないけど、いくら寛大な心の持ち主でも攻撃するときは攻撃するわけさ。
もう1つ面白い演出が、その最低な男ガーリツキィが天災で死んでしまうんですよ。まさに神の怒りを買ったかのような最期を遂げるわけです。
プロローグの不吉な予感の日蝕もしかり、自然の脅威を感じさせる演出も良かったです。
この作品、自由とは何か?を訴えているとこもあって、自由過ぎると何処かの国のように経済破綻しかねないし、厳格過ぎたり利権ばかりに固執すると戦争になりかねないし、人間の欲は果てしないな~って思う演出でもありました。
だから余計ラストを寝落ちしたことが悔やまれます。
ラストは、脱走したイーゴリ公は奥さんの元に戻ってくるんだけど、荒廃した自分の土地を見て何かを決心したと思うんよね。その展開や内容が分からないんだよ。平和な復興を目指すのか?それとも他国に助けを求めて敵に報復するのか?肝心なシーンを見逃したから分からん。
Wikipediaでは奥さんに再会してハッピーエンドみたいにしか書いてないけど、メトロポリタンシアター版は違うと思うんよね。そこが知りたった。あ~残念。2幕まで寝ずに観たのに!
ということで、人生初のオペラ。よくNHKでも舞台中継やってるけど、まともに観たことない。そもそもオペラ苦手。理由はビジュアル。これ以上は書きませんが、オペラでマジのキスシーンはごめんなさいm(__)m
生オペラを観たことないから分からないけど、多分マイクなしの生声なんだと思う。あれだけの声量を出すためにはそれなりのものが必要だとは思うけど…。どうも私は受け入れられない。
生粋のオペラ好きな方は歌声に酔いしれるんだと思うけど、だったら過度な演出いらなくない?と思う。私はどうしても役とイメージが合わないとダメだから、断然ミュージカル派です。なんか何げに差別発言お許し下さいm(__)m
じゃあ何故観た!?
理由は作曲家のポロディンが好きだから。ただそれだけです。
実は、めちゃくちゃボロディンが好きで、クラシックでは一番好き。交響詩♪中央アジアの草原にて♪でボロディンにハマった。
今回のライブビューイングでは演奏はありませんでしたが、序曲を何度も聞いていたので、オペラの通し曲を聞きたかったんですよ。
ボロディンは、実は交響曲は3つだけしか書いてなくて、第三番は未完成。オペラは「イーゴリ公」だけ、これも未完成。元々序曲は断片でしか存在してなくて、仲間が完成させたんですよ。
ボロディンの魅力は、ぶっちゃけ書くと、たった数秒のほんの二小節だけのメロディです。その二小節が私のハートをズキュンドキュンバキュンで射ぬくんですよ(笑)
このオペラにも、序曲を何度も聴いていたので、もちろんその私のハートを鷲掴みにする数秒のメロディーラインがあってそこだけはエレキが走りまくりでした。
結局は、4時間の上演の中で数秒のメロディを聴くためだけに観に来たようなもんでしたね(笑)有名な♪ダッタン人の踊り♪も多分劇場専属のバレーダンサーが踊ってたと思いますが、幻想的な振り付けで、ぶっちゃけ全編踊りで観たかった…と思ってしまったm(__)m
♪中央アジア~♪は同じメロディが何度も繰り返されるだけなんですが、楽器が変わるんですよ。それの変わり方がもう私のハートをズキュンドキュンバキュンで射ぬくんですよ!
ボロディンは、たった数秒の魔術師ですね、私にとってはね(笑)
今日のまとめ:オペラよりミュージカルの方が断然好き!と実感した今日1日でした。オペラファンさん、ごめんなさいm(__)m