これって、永久にお蔵入りすべきだったんじゃないの???作品の質が悪くてではないです。
ぶっちゃけ、タルコフスキーの世界観が漂っていた。精神世界というより、予言的な、まさしく、タルコフスキーの「サクリファイス」的な世界観。
濁しながらもはっきり書くと、今の日本に置き換えたらめちゃくちゃリアリティーがあるんじゃない???って言いたくなる内容。
キーワードは“核”実験です。
舞台はアメリカなんだけど、背景は完全にアメリカの歴史です。私はフセイン政権を倒すためのイラク戦争を思い出した。この作品のラストはまさしくイラク戦争後のアメリカです。震災後の日本でもあります。
“ヤリ逃げ”という言葉がピッタリくるんじゃないかな…?ってくらい、ラストが非常に意味深な終わり方。不条理です。でも世の中の仕組みたいなラストとも言える。犠牲になるのも土着の人間。後始末するのも土着の人間。結局はヤリ逃げ。←意味不明でごめんなさいm(__)m
“世界の終わり”もキーワードになるくらい、何のために核実験するねん!?って言いたくなるそんな訴えを感じる作品でした。
リヴァー・フェニックス見たさで観たのに、私にはとんでもない内容でしたね。
ま、リヴァーだけ見てたら、なんのこっちゃ???と思いたくなる作品であることには間違いないでしょう。
マジのまじ、リヴァーの遺作にはピッタリ過ぎて観ていて怖かった。
未完であるのに、ちゃんと完結しているのがこの作品の一番の怖さ。
未完といったら、大概は、途中で終わってラストがないのを想像しますが、この作品にはちゃんとラストがあります。ないのはスタジオ撮影予定の室内シーンのみ(パンフレットより)。ないシーンは監督が言葉で補足説明してます。
この作品に関しては、まぐわいのシーンは必要だったかも。やらしい意味じゃなくて。
この“ダーク・ブラッド”って、“呪われた血”と訳せると思うんよね。それくらい、生身の血だけでなく、祖先から受け継がれる血、遺伝の意味も込められていて、とても重要なキーワードになっているので、そういう意味でまぐわいは重要だと思った。
世界は終わろうとしても血は継がれていく…。いや継がれていかなくてはならない…子孫を残さないといけない…生きていかなくてはならない…みたいな感じ。それがシェルターの役割だと感じた。リヴァー演じるボーイの最後の願いは、新しい血を入れて悪い血を排除していくことだと私は思った。要は、悪習に縛られず善くしていくってことですね。
きっと、私が何が書きたいのかは誰にも伝わらないと思いますが、「サクリファイス」を観たことある方なら分かってもらえるはず…。
ということで、我が青春時代の映画スター、リヴァー・フェニックス。ちなみに当時は、トム・クルーズ、ジェイムス・スペイダー、アンドリュー・マッカーシーも憧れのスターさんでした。
まさか、亡くなって二十年経って銀幕でもう一人のリヴァーに逢えるなんて想像してなかった。しかも、ただの青春ものじゃない作品で。ほんと、23歳の若さで亡くなるなんて、才能もカリスマ性もあるだけに実に勿体ない。
このボーイという役は、ネイティブ・アメリカンと白人の橋渡し的・中間的存在で、決して悪い人間ではない。道徳的には正しい人間ではないし一見悪い人間に見えるけど、実はそうじゃない不思議な人間性をそのカリスマ性で見事に演じてました。ホンマ、実に勿体ない。
ロンドン初演の「ミス・サイゴン」でエンジニアを演じた俳優ハリー役のジョナサン・プライスが、まさにTHE・アメリカを象徴した人物で私には嫌な人間でしたがとても良かったです。ちなみに、わたくし、かつてロンドンでジョナサン主演のミュージカル「オリバー」観てます。映画「エビータ」も良かった。
ボーイが恋をしてしまう女性、女優のバフィー(ハリーの奥さん)を演じたジュディ・ディヴィスも大人の色香が漂っていて良かったです。決してセクシーでないとこが良かった。写真はセクシーだったけど…。
不倫の恋、危険な恋の物語と匂わせつつ、実はアメリカを風刺した内容だったのには驚きでしたが、まさかタルコフスキーWorldも潜んでいたことに更に驚きました。
リヴァーファンは必見!と言いたいとこだけど、これは間違いなく客を選ぶ内容。リヴァーの格好良さは健在なのでリヴァー見たさで観ても損はないと思います。
今日のまとめ:この作品、たとえリヴァーが生きて完結したとしても間違いなくコケてたと思うm(__)m
でも、今の時代だからこそのリアリティーとメッセージ性はあります。
監督のジョルジュ・シュルイツァー、神様のお告げを聞かれたのか、この作品を世に出して頂きありがとうございましたm(__)m
ぶっちゃけ、タルコフスキーの世界観が漂っていた。精神世界というより、予言的な、まさしく、タルコフスキーの「サクリファイス」的な世界観。
濁しながらもはっきり書くと、今の日本に置き換えたらめちゃくちゃリアリティーがあるんじゃない???って言いたくなる内容。
キーワードは“核”実験です。
舞台はアメリカなんだけど、背景は完全にアメリカの歴史です。私はフセイン政権を倒すためのイラク戦争を思い出した。この作品のラストはまさしくイラク戦争後のアメリカです。震災後の日本でもあります。
“ヤリ逃げ”という言葉がピッタリくるんじゃないかな…?ってくらい、ラストが非常に意味深な終わり方。不条理です。でも世の中の仕組みたいなラストとも言える。犠牲になるのも土着の人間。後始末するのも土着の人間。結局はヤリ逃げ。←意味不明でごめんなさいm(__)m
“世界の終わり”もキーワードになるくらい、何のために核実験するねん!?って言いたくなるそんな訴えを感じる作品でした。
リヴァー・フェニックス見たさで観たのに、私にはとんでもない内容でしたね。
ま、リヴァーだけ見てたら、なんのこっちゃ???と思いたくなる作品であることには間違いないでしょう。
マジのまじ、リヴァーの遺作にはピッタリ過ぎて観ていて怖かった。
未完であるのに、ちゃんと完結しているのがこの作品の一番の怖さ。
未完といったら、大概は、途中で終わってラストがないのを想像しますが、この作品にはちゃんとラストがあります。ないのはスタジオ撮影予定の室内シーンのみ(パンフレットより)。ないシーンは監督が言葉で補足説明してます。
この作品に関しては、まぐわいのシーンは必要だったかも。やらしい意味じゃなくて。
この“ダーク・ブラッド”って、“呪われた血”と訳せると思うんよね。それくらい、生身の血だけでなく、祖先から受け継がれる血、遺伝の意味も込められていて、とても重要なキーワードになっているので、そういう意味でまぐわいは重要だと思った。
世界は終わろうとしても血は継がれていく…。いや継がれていかなくてはならない…子孫を残さないといけない…生きていかなくてはならない…みたいな感じ。それがシェルターの役割だと感じた。リヴァー演じるボーイの最後の願いは、新しい血を入れて悪い血を排除していくことだと私は思った。要は、悪習に縛られず善くしていくってことですね。
きっと、私が何が書きたいのかは誰にも伝わらないと思いますが、「サクリファイス」を観たことある方なら分かってもらえるはず…。
ということで、我が青春時代の映画スター、リヴァー・フェニックス。ちなみに当時は、トム・クルーズ、ジェイムス・スペイダー、アンドリュー・マッカーシーも憧れのスターさんでした。
まさか、亡くなって二十年経って銀幕でもう一人のリヴァーに逢えるなんて想像してなかった。しかも、ただの青春ものじゃない作品で。ほんと、23歳の若さで亡くなるなんて、才能もカリスマ性もあるだけに実に勿体ない。
このボーイという役は、ネイティブ・アメリカンと白人の橋渡し的・中間的存在で、決して悪い人間ではない。道徳的には正しい人間ではないし一見悪い人間に見えるけど、実はそうじゃない不思議な人間性をそのカリスマ性で見事に演じてました。ホンマ、実に勿体ない。
ロンドン初演の「ミス・サイゴン」でエンジニアを演じた俳優ハリー役のジョナサン・プライスが、まさにTHE・アメリカを象徴した人物で私には嫌な人間でしたがとても良かったです。ちなみに、わたくし、かつてロンドンでジョナサン主演のミュージカル「オリバー」観てます。映画「エビータ」も良かった。
ボーイが恋をしてしまう女性、女優のバフィー(ハリーの奥さん)を演じたジュディ・ディヴィスも大人の色香が漂っていて良かったです。決してセクシーでないとこが良かった。写真はセクシーだったけど…。
不倫の恋、危険な恋の物語と匂わせつつ、実はアメリカを風刺した内容だったのには驚きでしたが、まさかタルコフスキーWorldも潜んでいたことに更に驚きました。
リヴァーファンは必見!と言いたいとこだけど、これは間違いなく客を選ぶ内容。リヴァーの格好良さは健在なのでリヴァー見たさで観ても損はないと思います。
今日のまとめ:この作品、たとえリヴァーが生きて完結したとしても間違いなくコケてたと思うm(__)m
でも、今の時代だからこそのリアリティーとメッセージ性はあります。
監督のジョルジュ・シュルイツァー、神様のお告げを聞かれたのか、この作品を世に出して頂きありがとうございましたm(__)m