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電気柵の製作(22)電撃装置の故障修理

2021年09月07日 19時18分52秒 |  └ 電気柵
昨年10月末に高圧が出ずに電撃装置が故障したままで1年経過。
今年春のイチゴ、夏のブルーベリーのシーズンは電気柵設置無しの状態でしたが、幸いにもアライグマ🦝の被害はありませんでした。

昨年10月の故障した状況を振り返ってみると、
 25日夜は窓から蛍光灯放電を見ており、この時までは正常動作
 26日夕方にパチパチ動作音が聞かれず。接地線を近づけても火花飛ばず
 29日にはLEDデジタル電圧計の表示も消えていた

25日から26日の1日間に故障が発生。その後3日間で急激にバッテリの電圧が低下。
ソーラー発電で充電がされていたにもかかわらず、LEDデジタル電圧計の表示最低電圧3Vを下回ったようです。


急激にバッテリーが無くなると云う事は電撃装置のどこかで短絡に近い状態が発生したと思われるので、切り分け試験する事に。

まずは大元の+BとGND間の抵抗値
32MΩと高い抵抗値なのでここは大丈夫そうです。

次にスイッチング用MOSFETのチェックのため、IGーとGND間の抵抗値を見ます。
無限大のはずが0.5kΩと低い値なのでここが怪しい!
ここはMOSFETとZNRが並列接続なので、さらに部品を外してそれぞれチェックします。

色が黄色に変色したC2フィルムコンデンサの容量も合わせてチェックします。

ZNR(サージ吸収素子、バリスタ)は無限大∞で大丈夫です。

MOSFETのDーS間は本来∞のはずが0.54kΩでNG

MOSFETのGーS間も本来∞のはずが43ΩでNG

C2フィルムコンデンサの容量も0.1μFで変化はありません。

故障と思われるMOSFET(東芝TK8Q60W)を交換する事にしました。
電撃装置基盤は箱に収めていましたが結露する事が多かったので素子がダメになったようです。


【2021年9月12日追記】
パワーMOSFET(東芝TK8Q60W)が届いたので交換しました。
新品の各電極間の抵抗値は無限大∞でした。

ZNRとC2フィルムコンデンサはテストOKだったのでそのまま戻しました。

机上の無負荷状態ではパチッパチッと強烈な動作音が出て火花も3cm位飛びます。

畑に設置して電気柵につなぐとパチパチ音はほとんど聞こえなくなります。
アース線を電線に近づけると1cm位の火花が出ているので、機能としてはまあまあですが、以前よりは弱い感じです。

ブドウのシーズンが終わる10月中旬までこのまま使って、その後は電撃装置を結露しない容器に移し替えする予定です。
それと、万が一の故障に備えてもう一組予備の電撃装置(基板&電子部品)を宮城のリニアサーキットデザイン研究所に注文中です。


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2 コメント

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山小屋さん こんばんは (ニセコヨーテ)
2021-10-07 19:23:58
大変ご無沙汰しております。
山小屋さんの敷地は広いので、電気柵も農家さん並みの規模ですね。

私の場合、虫が侵入して回路をショートさせないよう密閉に気を使い、かえって湿気が抜けにくい結果になっていたようです。
なるほど小屋に主装置を置くのも一手ですね。

間もなくブドウシーズンも終わり、電気柵も撤収したら来年ぬに向けてよい方法を検討してみます。
お元気で!
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電気柵を小屋から送電 (山小屋)
2021-10-07 10:21:33
おはようございます、山小屋です。電気柵、欠点は結露による電圧降下、雑草による柵線の絶縁低下等色々ありますね?
私は、小屋に電気柵本体を設置して、電源はACアダプタ12V1Aの物を24時間通電してます。
作業小屋から柵線までは通常のビニール線で約30m伸ばした状態なので24時間通電してます。
柵線は150m×150m周囲300m、電撃装置は2台で作動してます。電圧は落ちますが、アースと柵線に触ると、ずきーん目が覚めるほどしびれます。間もなく1年近くになります。草刈りはこまめにして絶縁維持してます。
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