二銭銅貨

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下町の太陽

2006-11-01 | 邦画
下町の太陽  ☆☆☆
1963.04.18 松竹、白黒、横長サイズ
監督・脚本:山田洋次、脚本:不破三雄、熊谷勲
出演:倍賞千恵子、勝呂誉、早川保、柳沢譲二、藤原釜足、石川進

下町大好き。

下町の太陽、
元気な子役の柳沢譲二、
まじめな勝呂誉、
健気な倍賞千恵子、
町内の人々はみんな気がいい、
夜、チンチン電車に乗って帰る勝呂誉を送る倍賞千恵子、
わるさを見つかって2人で疾走して逃げる勝呂誉と柳沢譲二、
鉄工所で働く勝呂誉と溶けた鉄、
不良仲間の石川進のつっぱりと健気さ、
藤原釜足のがんこ、
土手で話合う早川保と倍賞千恵子、
隅田川のやさしさ、
土手のおおらかさ、
下町のすみやすさ、
雑草、
人々、
空、
太陽。

下町大好き。

「しーたまーちいのー...」という、倍賞千恵子のヒット曲がベースになってできた映画。土手を倍賞千恵子が大きな口をあけて、歌いながら歩きます。全体として「男はつらいよ」に雰囲気が似て、その準備的映画ともいうべき雰囲気の映画。

土手で2人が話合う場面では、2人の仲を暗示するように、会話の最中に上空をUコンの模型飛行機が飛んで邪魔します。Uコンは、いわばひも付きのエンジン付き飛行機で、ラジコン飛行機と同じなのですが、無線では無く、紐でコントロールする模型飛行機です。紐でつながっていますから、当然、操縦者を中心にしてぐるぐる円を描きます。映画では、その機体は出て来ませんが、定期的なエンジンのうなり音と模型飛行機の影が入ります。それで会話の緊迫感、イライラした感じを出しています。
05.12.11 シネスイッチ銀座
コメント
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