またアンプとSPが入荷しました。
VT-62PP(10W)モノーラル×2台とスペンドールBC-ⅡSPです。
オリジナルの状態(素材)でヒアリングして見ました。
まずSP-Ⅱのサウンド。「枯れた音」とか表現されていますが、情報量が足りません。SP内部で相当音が「伝送ロス」しているようです。フォステクスの10cmユニット1発(Trail仕様品)に負けています。
音色は艶やかそうで良い感じです。穏かな音にも聴こえますがこのままでは私は欲求不満になってしまいます。
SPそのものは古い割には割りと綺麗な方でマークもしっかり付いていますし、サランネットも綺麗。ユニットも綺麗です。外観に若干キズが有りますがニスを上から塗ればほぼ完全に綺麗になるでしょう。
時間の都合が付いた時にTrail仕様に改造して、私が使えるグレードにします。
次にVT-62PPモノアンプ。これがオリジナルのままでなかなか良い。内部の作りもワイヤリングもさすがプロが作っているだけ有ります。トランス類も充分上質な物が使われており、再生音にもそれが現れている。
非常にくっきり、かっちりした音でありながらしなやかで低音の押し出し感や量感も素晴らしい。唯一高域の情報量が不足しているようだ。(自宅EL34PPアンプに比べ)
一般のアンプとしては「最高クラス」のアンプで満足です。これも「良い素材」として考えていますので・・・(Trail仕様にすることを前提に購入)。
高音の不足や音数はTrail仕様にしますと別次元の「産毛」のサウンドに変身します。こちらはじっくりと時間をかけて仕上げていきます。牛歩の歩みくらいでやります。