Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「待つ」と云う事

2012年11月09日 | ピュアオーディオ

新しい機器やケーブルに交換した場合、どれくらい評価の時間をかけられているだろうか?。現状の機器やケーブルの性能の(例えば音数の量が) 1.2倍程度のモノで有れば、使い出して5時間もすれば実力を出してくれるでしょう。1.5倍を超えると機器やケーブル・SPで「ふん詰まり」を起こして来ます。

「使い初めは良かったけど、後でなまって来て面白くなくなった。元の機器やケーブルに戻した方が良くなった」と云う事を良く聞きます。これはまさに「ふん詰まり」の症状そのものです。性能が良いものほど必ず「ふん詰まり」します。この現象は言葉で説明する事は難しいのですが、その機器やケーブルが今までに扱った事のない電流を流し始めた事で、各部のパーツ(CR類、トランス類等)がビックリしている状況だと思います。

ここで「待つ」と云う期間が私の場合入ります。機器を活性化してくれている訳で、その本領を発揮させれば、まだ見えない高みに行く事が出来るからです。大概の方はこの時点で「不具合」を強調されて撤退されます。ここを我慢して苦行を続けて行きますと、約半年後くらいには「ふん詰まり」がヌケて来ます。是は徐々に来る場合も有りますが、大概はある日突然来る場合が多いです。

中古の機器(ビンテージ品)を購入した場合も同じです。今までどんな使われ方をしていたのか判りません。毎日使われていたのなら直ぐに本領発揮してくれるでしょうが、1回/週程度で何年も使われていたら、こちらもまずは半年(毎日2時間聴いて)かけて活性化する事が必要でしょう。

今までに色々な機器やケーブルをとっかえひっかえ交換して来ましたが、機器の評価は非常に難しいので、半年は黙って使い続ける様にしています。半年も毎日使っていれば、その機器の良い点も不具合点も見えて来ます。使い出して3ヶ月後に音質が激変した機器も有りました。

現在自宅もプリアンプの性能を極端に上げた為に、「ふん詰まり」が発生し、我慢の日々を過ごしています。