Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

音質アップには「壁」が有る

2012年11月14日 | ピュアオーディオ

先日「待つと云う事」と云うタイトルでブログを書きました。同じ事を表現を越えて書いて見たいと思います。

現在使っている機器やケーブルをグレードアップして「音質アップ」をしたいと考えている方は非常に多いと思います。しかし、その取り組み姿勢には多種多様な方法や思いが有り一様では有りませんが、基本的な事は知っておくべきだと思います。

基本的な事の一つに、
1)評価は短時間では難しいと云う事。
2)グレードの高いものほど本領発揮に時間がかかる。
3)音の違いは子供でも判る。問題はどの様な質感を求めているかが自分で判っているか?と云う事。

1)2)については、
電気製品ですのでテスターで導通が有れば電気は流れます。ただし、これは最低限の事だと云う事です。例えばケーブルを交換して「音が出た」と云う事で、「本領発揮させた事」ではないと云う事。プラグ類の馴染みに最低5時間はかかります。そのケーブルが従来のケーブルに対して2倍の伝送容量を持っていたとした場合は、「ふん詰まり」が来ます。その期間は2時間/日使って約半年ほどかかると思います。ここに「音質アップの壁」が有ります。この壁を越えないと「次元の違う高み」には行きつけないと云うのが私の経験則です。

3)は色々な機器やケーブルを交換しますとサウンドは変わります。この「変わる事」に重点を置くと自分を見失って、機器やケーブルに振り回されます。自分の求めるサウンド・質感を箇条書きにして、その達成に少しづつ歩みを始める様な取り組み方が「成長」を実感できます。その「自分の求めるサウンド・質感」が判っていないと、単なる「音遊び」に終始して泥沼にはまり込みます。ここにも大きな「壁」が有ります。こちらの壁は高くもなり低くも出来ますが、「自分の求めるモノが何であるか?を探すのに長い時間がかかると思います。それは年齢と共に変化するモノでも有ります。