オーディオの雑誌を読んでいると、過去の有名な機器には「名器」の名前を使って紹介して有る事が多い。例えばマランツ#7CやマッキントッシュC22、MX110、サイテーションの管球アンプ等。もちろんSP関係でもALTEC A2、A5、A7やJBLパラゴン、ハーツフィールド、オリンパス、タンノイモニターゴールドオートグラフ、コーナーヨーク等・・・。
「名器は銘器でも有り、迷器でも有る」と云うお話を有る方から聞いた事も有ります。ある程度の性能が有って、購入を迷う機器だと云う事か?・・・。
現在の現役の機器達に名器は無いのだろうか?・・・。現在販売されている機器達が、数十年後「名器」と呼ばれる事は有るのだろうか?
どうも「名器」は意図的に作られた様な気がする。他にも「幻の・・・」等と云う言葉も入って来る。確かに「名器」と呼ばれる機器を持っていると「所有欲」は満たされるのかも知れない。
アンプやチューナー、SPについては「名器」と呼ばれるモノが存在するのに、システムを構成するケーブルやSPスタンドに「名器」と呼ばれるモノが無いのには違和感を覚える。
どんなに良い機器で有っても、それらを接続し電気を通すケーブル類にも、「名器」が有っても良いのではないか?
私の思う「名器」とは、「普遍性」の有るモノだと思う。基本的性能が高く、マネの出来ない一つの世界を持っている機器が名器だと思う。