事業を開始以来、ステレオシステムが増殖の一途をたどっている。
自宅にJBL38cmウーハーシステム(3ウェイ)が2セット、英国製20cmウーハー3ウェイが1セット。
専務宅にJBL4343システム。
事務所にはJBL38cmウーハーシステムが2セット、アルテック604系銀箱1セット、LE8T,409、ⅢLZ、ガウス25cmフルレンジの計11セットが有る。
これに更にドイツ系のSPが加わる事になった。(テレフンケンモニター3ウェイ)
実際にメインとして使えるのは38cmクラスのウーハーシステムなのだけれど、お客様のニーズとして中・小形SPのシステムが有り、また普及レベルとしては数が多く無視できないモノが有る。
次の新製品(次期トレール)は中・小形SPにターゲットを絞っている。
これらの中・小形システムで従来の38cmクラスのサウンドを出す事は容易である。既に上述のSP達で証明している。
小さな形態はスペースも取らずサウンドさえ良ければ大型SPより好ましく思う。そういう流れの中でドイツ製のSPを一度も使った事が無いので、ここで改めてその実力を試してみたいと思う。
ヨーロッパのSPはオートグラフ、ウエストミンスターロイヤル(タンノイ)、CN191コーナーホーン(バイタヴォックス)等の超大型システムのサウンドは承知しているが、魅力は感じつつ何故かしら食指が伸びない。外観は家具調のBOXでとても洒落ていて欲しいと思わせるのだが、使用されているユニットや出てくるサウンドから「限界」を感じ取ってしまう。ユニットのサイズが中途半端に思えるのは私だけだろうか?
もちろんこれらのSPには音色的な魅力も充分に有る事も承知している。でもシングルユニット(タンノイ)には限界を感じるし、ホーンも1インチサイズしかないと食指がうごかない。
むしろBBCモニター系の中・小形SPの方に眼が向いてしまう。こちらについてはスペンドールBC-Ⅱで実験をしてみたので判るが、ユニットの性能はかなり高い。音色も大型SPに負けず素晴らしいものがある。ハーベスやロジャース、KEFもきっと素晴らしい能力を持っていると推察します。
ドイツのSPはオイロダイン・コアキシャルのジーメンスやヘコー、ブラウンのSPは知っていたがテレフンケン、イソフォン、グルンディッヒ等は名前だけ知っていたが殆ど聴く機会に恵まれなかった。
昨年イソフォンのSPを聴いてから、そのうち入手して鳴らしてみたいと機会をうかがっていた。
ようやくその中でテレフンケンモニターに白羽の矢を当て、鳴らすのが難しそうな3ウェイを発注したのでした。
テレフンケンのモニターは面白いユニット配置で、オーディオの常識からいくと外れた使い方をしています。低音がBOXのセンターにあり、中・高音ユニットがそれぞれウーハーの外側についています。
おまけに低音。中音ユニットは楕円形でBOX自体が幅・奥行き260mmに対して高さが800mmも有り、トールボーイ型にも似たようなサイズです。
ユニット配置からこれは「横向き」で使うのではないかと思いますが、色々試してみたいと思います。