今日は長崎の方から3名の方がみえられる予定です。ブログの方も読まれていらっしゃるようで、是非完成したC22モドキSuperTrail仕様のプリアンプを聴きたいとのご希望で、事務所の方へC22モドキプリを持ってきています。
昨日、12AU7ラインプリやWE310Aラインプリをこのシステムで鳴らしていましたが、イマイチグレードが合いません。朝からC22モドキプリを組み合わせて鳴らしています。こちらは余裕で612Aを鳴らしています。今まで聞いたことのない音数が出ています。
このシステムではWadia#6や612A SPがアンプシステムに負けています。C22モドキプリとGE6550ppパワーアンプは既にSuperTrail仕様にしていますので、音数にしろ周波数帯域にしろ余力を持って鳴らしています。612Aシステムの配線は現状「ベテルギウス」ですので、来週にはシリウスSPに交換予定です。Wadia#6には良いDACを組み合わせたいと思っています。
本当はC22モドキプリはオリンパスシステムで使いたかったのですが、入出力のケーブルの関係とクロック関係の機器の置き場所の確保が出来ないので触らないことにしました。C-290は2セット持っていましたので、Wadia#6+C-290+GE6550ppアンプの組み合わせは既に実験済です。この組み合わせでは音の厚みが不足して、WE310Aラインプリの方が中高域の音の厚み・解像度・質感等では上を行っています。ただWE310Aプリは電源部が弱いので、低域の再生に難点があります。この部分を後日対策をすると同時に、本格的なプリアンプにつくり替える予定です。
RCA箱システム、オリンパスシステムとシステムが完成し、最後になった自宅のシステムも当初のグレードアップが完了し、ホッと一息ついています。まだ612Aシステムが残っていますが、こちらも来週には完了の予定です。
今回の一連のグレードアップでは、SuperTrail仕様のプリアンプC22モドキがハイライトです。これを聴いてしまうと現在所有しているTr型のプリアンプは使えません。C40はC-290に遠く及びませんが、そのC-290もC22もどきには遠く及びません。何が違うかというと「音の厚み」と「音色」が決定的に違います。好みの分かれるところでも有りますが、40年前にAU-9500からCL-35Ⅱ+MB88にした時の違いを感じます。音の厚みが全く違っていて、音楽性にも大きな差異を感じました。
その時はSN比と発熱量の問題で管球アンプを手放しましたが、WE101DやWE310Aは発熱量が非常に少なく、安心して夏場でも使える球です。SN比も手持ちの技術でTr型プリアンプと遜色ないかそれ以上の性能を出せるようになりました。
以前から準備していた「WE101Dプリアンプ」(フォノ付き)を本格的に作ろうと考えています。特注電源トランスを発注しています。WE101D+102LのシングルパワーアンプとWEのコンデンサーを多用した12BH7ラインプリを持っていますので、この2台を合体させてプリアンプにしようと考えています。フォノイコには3A5の球を準備しています。
電源トランスが10月末には手に入る予定ですので、その後半年程をかけて具体化させたいと予定しています。完成の暁にはオリンパスシステムで使う予定です。
昨日、SP-707Jシステムの「音質アップ」対策が完了しました。SuperTrail仕様(特殊銀線)のC22モドキプリ、WE101Dppパワーアンプ(1.4W/ch)が完成し、最後に残ったSPの配線交換も完了しました。これで今回の「音質アップ作戦」は完了したことになります。長年「こうしたら良い」と判っていても、資金面や使う機材との縁も有り、なかなか着手できなかった事が一気に完了しました。
SP配線の3代目の「バケモノシリーズ」の時の配線です。この前はブルースーナー、SCS-32でした。
こちらは5代目の「ベテルギウス仕様」。この前は「ルシファー仕様」でしたが、このベテルギウス仕様でもうSP配線は終わりと思っていましたが、更にその上が有りました。
これが今回仕上がった6代目の「シリウスSP仕様」。ベテルギウス仕様からのサウンドの変化は「更に音の密度が上がり、決めの細かさと余韻感の増大、(音数の増加)」を獲得しています。まだアンプもSP配線も交換したばかりですので、アンプ、SPユニット(ネットワーク)で「ふん詰まり」感を感じていますので、低域側への伸び(沈み込むような低音)やエネルギー感をまだ獲得できていません。半年くらいこのまま鳴らしこんでいけば、アンプもネットワークも「活性化」してきて、「覚醒」してくれるだろうと予測しています。
ベテルギウス(右側)とシリウスSP(中央・左側)の太さの比較。単純にベテルギウスを2倍にしています。パワーアンプから送り出される情報量は非常に大きいと思います。一般に考えられている伝送容量の数倍有るのではないかと思います。
ようやく自宅のSP707JSPの箱内配線の交換が完了しました。二人で半日かかりです。
上の写真はD130と175DLHを取り外した状態。#2405はそのまま付けています。
リアバッフルには写真の様にL・M・Hのそれぞれのユニット専用のSP端子を取り付けています。この端子からSPユニット間が一番最後の交換となりました。
SP707Jには175DLH専用の取り付け穴が有る為、LE85へのグレードアップが出来ないのが辛い処です。
このシステムはネットワークシステムですのでとにかく配線が多いので、接続をキチンとさせるだけでも大変です。9月からプリアンプ、パワーアンプと入れ替え、今回SP配線の交換が完了し、ホッとしています。これで自宅システムは「足るを知る境地」になると思います。
音出し確認をして見ましたが、音の粒や厚みが良く揃い、聴いていて気持ち良くなりました。しばらくは「鳴らし込み」になりますが、これまでで最良のサウンドになる事でしょう。
自宅システムのSP配線を、「シリウスSP」へのグレードアップをコツコツと進めています。ネットワークシステムですので、16セット×4本のケーブルの端末処理を順次実施しています。
ネットワーク箱内配線が完了し、N500から#3105への配線の完了。#375、ビクターリボン、ウーハーSP端子、175DLHSP端子、#2405SP端子と進んでいます。その中で、うえの写真にある黒いツィーター(デッカリボン)のない状況が出来ましたので、サウンドを確認して見ました。ツィーターだけで4種類のユニットを使っていますので、1種類のツィーターが無くても、周波数特性的には変わりません。
デッカリボンツィーターの無いサウンドも久しぶりに聴いてみましたが、サウンドに潤いや色艶が無く、無機的な音に感じてしまいます。聴きたい音色では有りません。1日おいてようやくデッカリボン用のケーブルが仕上がりましたので、鳴らしてみますと「質感」が全く違います。色艶が有って無機的な感触が消えています。「音色」が最後は決め手になる様です。
SP707Jシステムは7SPユニットシステムですが、このユニットの組み合わせは現物合わせで使っていますので、どれか一つ欠けてもシステム全体のサウンドが変わってしまいます。他にも色々な組み合わせをしましたが、このユニットの組み合わせが一番良かったので、他の#375を使ったシステムでも、同じユニットで中高音を揃えています。
まだ配線交換が終わっていないのは、D130、175DLH、#2405の3ユニットのSPBOX内配線のみになりました。(SPBOXリアパネルにSP端子を各々付けています) 準備をして一気に交換して完了させたいと思っています。
現状でも相当な音数のアップを確認していますが、更にグレードがアップしてくるだろうと予測しています。
ようやく自宅のアンプシステムが固まったので予備の球を確保しています。プリ用の12AX7の球は、良い球が非常に少なくなっています。有っても非常に高価になっています。3年前より確実に球数も少なく価格も高騰しています。もっともロシア・中国球なら入手はたやすいですが音質が伴いません。今のうちに必要な球を確保して置きたいと思います。
使うならやはり本物の球を使いたいですね。WE101D球は使用中も含めて現在12本、互換球4本と持っていますが、今度プリアンプも作りたいと考えていますので追加でNOS品を2ペア確保しました。前段球の6SN7も数が少なくなっている様なので、こちらも1ペア(英国製)NOS品を確保しました。(こちらも5ペア程在庫)
アンプ自体は比較的安価に手に入れていますが、改造費用(数十万?)と予備球の確保でそれなりに金額が膨らみます。
球の確保でも苦労しますが、球の寿命などまったく先が見えませんので、Tr型アンプを使っている方が、「ちょっと音が良いので・・・」等と安易な考えで管球アンプの世界に入ると・・・それなりの覚悟を必要とします。
予備球の保管も大変です。一番つらいのは「使う段になって劣化していた場合」です。NOS品で購入して、入手時点で動作確認をします。その後予備に保管して、いざ使う段になって片chから音が出ない・・・片ch断線・・・なんてのも有りました。数万/本のお金を出してこの状態では本当にガックリきます。
以前同じパワーアンプ(GE6550pp‐2号)を使って音質の確認をした事が有ります。SuperTrail仕様(特殊銀線仕様)の出来具合を評価したのですが、その時の比較組み合わせは、EMT981+ライントランス+C40+WE101Dpp-1号機+SP‐707Jシステムの組み合わせでした。
WE101Dppアンプとの比較になってしまった様で、この時はさほどGE6550pp-2号機を評価していませんでした。機会が有り、C22モドキプリ(SuperTrail仕様済)との組み合わせで聴いて見た処、全くの別物くらいに音質アップしています。組み合わせるプリアンプでこうも評価が変わるものかと驚いています。
同じ様に、現在SP‐707JシステムのSPユニット配線を交換していますが、交換途中なので、すべての配線がシリウスSPになっていません。この状態ではバランスが壊れて(音の厚みや解像度等)、以前の状態にかないません。
特にプリアンプの重要性を認識しました。プリアンプで音楽表現がガラリと変わって来ます。自分の場合、もうTr型プリアンプには戻れません。
今までに沢山のプリアンプを使って来ましたが、なかなか自分の気に入るモノがなかった。マッキンのプリアンプはC29,C40、MX110と使って来ましたが、「音の雰囲気」は非常に良いと思います。しかし、「音数」(情報量)の面では不満を持っていました。
アキュフェーズもC-200、C-280、C275V、C-290と使って来ました。現在でもC-290を使っていますが、もう少し「音の厚み」が欲しいと思います。
今回C22モドキプリアンプを手に入れ、ノーマルな状態ではとてもC40やC-290には音のキレ・ヌケの面で太刀打ちできませんでしたが、内部配線のみを特殊銀線に交換しただけで、C40もC-290も不要と判断するに至りました。
音の厚みは管球式にはとても及びません。(どんな管球プリアンプでもと云う訳では有りません) 音のキレ・ヌケ(透明感)を同等かそれ以上に出来れば、音の厚みとまろやかさ・艶やかさでTr型アンプは太刀打ちできません。(私の経験した範囲内で)
内部配線の交換が大変なので、今までプリアンプには手を付けて来ませんでしたが、今回のC22モドキプリアンプを境に、すべてのプリアンプを管球式に切り替えたい欲望に駈られています。
現在所有するWE310Aラインプリ(SuperTrail仕様)の質感はC-290を軽く凌駕しています。ただ低域の再現に不満が有りますので、電源部の強化が必要だと思います。
12AU7ラインプリ(Trail仕様)もなかなかの再生音で、こちらはケースのデザインに不満(チープに見える)で、ケースの入れ替えも考えています。
12BH7ラインプリはまだ内部配線の交換はしていませんが、潜在能力は上2台のプリより上になると思っています。しかし、このプリは日の目を見る事はないでしょう。このプリアンプのパーツとWE101Dシングルアンプを合体させて、新たに本格的な「フォノ付きプリアンプ」を作ろうと予定しているからです。
随分と前から「WE101Dプリアンプ」の構想を持っていました。ようやく本格的に着手したいと思っています。既にトランスやフォノ用球を入手・発注しています。具現化して行きます。