Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

612Aシステムの限界

2012年11月21日 | ピュアオーディオ

612Aシステムを4年ほど使っています。JBL3大ホーンシステムと競う様に音質改善を続けて来ましたが、どうも「限界」が見えて来たようです。

Pr10002

今回管球プリアンプをSuperTrail仕様にして大幅な音質改善をしましたが、それでもJBL3大ホーンシステムとはかけ離れたレベルです。「音変換ロス対策」で色々なツィーターを追加して、組み合わせの妙等ないかとも模索しましたが、614Eユニットと612A箱(USA米松合板)との組み合わせでは低音がまったく足りません。

SPのセッティングも非常に気を使って専用台を作り、ネットワークも凝って作りましたが、それでも低音はまったく足りません。音のヌケ・キレは対策のおかげで満足出来るレベルですが、低域の量感、最低域のエネルギー感がどうしても物足りません。鳴らしている部屋との絡みも有るのでしょうが、なかなか思う様になってくれません。


ピラミッド(PYRAMID) T1ツィーターをオリンパスシステムから撤去

2012年11月20日 | ピュアオーディオ

11月11日からオリンパスシステムに使い出してから約1週間程が立ちました。前回(4年ほど前)も相性が悪く、定着できませんでしたが、今回も同じ結果になりました。

Pyramid_t13

SN比が良くなって、高域が伸びて、奥行きの見通しが良くなって・・・と、良くなる部分も有るのですが、全体の質感が既存のユニットと合いません。

一番気に入らないのは「音の拡がり感」が抑えつけられたような感じを受ける所。音自体に冷たさを感じてしまいます。

前回もJBL3大ホーンシステムとの相性が合わなかったのですが、これが不思議な事にALTECのユニットとは相性抜群なのです。そう云う訳で、専務宅に置いていたUREI#813Bシステムで長い事使っていました。今回も612Aモニターに使う事になりそうです。


不思議な事???

2012年11月19日 | ピュアオーディオ

SPシステムを減らしたおかげでオリンパスを聴く時間が増えています。自宅のシステムの音質アップの実験の為に、オリンパスシステムのユニット・パーツを自宅のパーツと入れ替えてヒアリングをしています。そんな中で「不思議な事」を体験しています。

Cd1_2

オリンパスシステムでは以前CelloのDACとライントランスを合わせたサウンドが非常に良いと書いています。今でもその事は間違いないと思います。自宅のトランスとオリンパスのトランスを入れ替えて聴く為に、現在はそれぞれ別系統で使っています。

St511

ライントランスの入力側や全体の外形は写真の用になっています。ただ内部に使っているトランスの型番が違います。今まで手に入れたトランスの中で音質の良いモノを順に①ST-X1,②ST-X2、③ST-X3と呼んでいます。オリンパスに使っているのがST-X1で、自宅がST-X2になります。それぞれ音の特徴が違います。

オリンパスシステムでの現在の使い方は、
A)A730デジタル出力(XLR) → Cello DAC → プリC-290 XLR入力1
B)A730アナログ出力(XLR) → ST-X1 → プリC-290 XLR入力2
となっています。

このST-X1をST-X2に交換すると、A)のラインの音も、低域の出方や質感がST-X2のサウンドになると云う事です。ST-X1に戻したらA)のラインのサウンドもST-X1のサウンドの傾向になります。

切替はプリアンプのセレクター出しますので、本来完全に分離されていると考えていましたが、どうもそうではないようです。回路的にはまったく別のラインになっているのに、ライントランスの影響が出て来ます。不思議な事です。


CR1000 プリアンプの活性化

2012年11月18日 | ピュアオーディオ

Pr10001

昨日から鳴らし始めたSuperTrail仕様のCR1000プリアンプ。昨日は終日鳴らしていましたが、まだ音が硬い様で、馴染むのに時間がかかる様だと思っています。本領発揮させるには約半年は見ておかないといけません。使って有るパーツが活性化する為には500Hr程必要です。

今日もそのまま鳴らし続けていますが、着実に活性化して来ている様です。周波数レンジ的にも低域側のノビが感じられ、612Aでは今まで聴けなかった力強い低音が出始めています。音色もまろやかさが増しています。このまま使い続けるだけで段々良くなって行ってくれると思います。

このアンプには内部にプリント配線の部分が有ります(増幅段)ので、前回作成したC22モドキプリの処までの音質は望めないと感じています。すべて手配線のモノが音質アップの効果は高いと思います。


KEN AUDIO CR1000 プリアンプのSuperTrail化ほぼ完了

2012年11月17日 | ピュアオーディオ

今週月曜から進めていたKEN AUDIO CR1000 プリアンプのSuperTrail化がほぼ完了しました。まだパーツを入手していないフォノ用昇圧トランスを内蔵させる事が残っています。来週には注文しているパーツが来るの完成させます。

Pr10002

朝から鳴らし込みに入っています。従来モニター用に使っていたRCA6L6pp(Trail仕様)パワーアンプでは非力なので、GE6550pp(SuperTrail仕様)のパワーアンプに交替させて鳴らしています。

Pr10001

マンハンタン・ジャズ・クインテットを鳴らしています。サイドワインダーのトランペットの音も気持ち良く伸びています。痩せた感じは有りません。クラシックのオーケストラも鳴らして見ましたが、音の厚みが大幅に改善され、聴きごたえが出て来ました。612Aシステムは非力なアンプでは低音の量感が出難いのですが、ほぼ合格点を出せる量感が出ています。SuperTrail仕様のプリ・パワーの組み合わせですので、特筆すべきはSN比の良さです。ハイエンドクラスのSN比で見通しの良さがサウンドに出ています。

まだ馴らし初めですが、対策前のやせ細ったゼネラルオーディオの音とは雲泥の差になっています。真空管も付いて来たそのままの球(中古)を使っていますので、球のグレードを上げてやれば更に質感アップすると思います。そちらの方の準備も進めています。まずは最低3ヶ月は毎日鳴らし込んでやればこのままの状態でも更に音質アップして行くと思います。


KEN AUDIO CR1000 プリアンプのSuperTrail化

2012年11月16日 | ピュアオーディオ

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KEN AUDIO CR1000 プリアンプのSuperTrail化を進めています。

Ken_pr10002

上の写真は対策前の状態です。

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こちらが今朝の進捗状態です。来週には完了できそうです。対策内容は「内部配線の交換」です。回路には手を付けません。アンプをはじめとした機器の内部配線で大幅な「伝送ロス」が有ります。これに対しての対策です。「1本のケーブルの思想」でアンプ~SP間を作り上げます。

現在の状況(電源系の完了)で音出し確認をしましたが、質感が様変わりして数百万円クラスのアンプの質感に変わっています。これから信号系の内部配線交換とプラグ類を高級パーツに交換します。使っているケーブルは「ゴールドスター」シリーズになります。もっと太いケーブルにすれば更に良い事は判っていますが、取りまわり工作の難しさが付きまといます。現状でも非常に難工事の部類です。WE撚り線16GAクラスの配線なら4時間程で済みますが、このケーブルでは40時間程所要時間がかかります。良いサウンドを求めてコツコツ積み重ねるしか前進の術が有りません。


自宅システムのプリアンプには不具合が・・・

2012年11月15日 | ピュアオーディオ

自宅システムのプリアンプにはチョッと不具合が有ります。
1)左右のバランスが右よりな事
2)音量(ボリューム)を10時の方向以上に上げないと高域が出てこない。

大した不具合でもないので、もう少し使ってから・・・と思っていました。

C22_we101dpp3

この不具合はどうもボリューム本体の性ではないか?と思っている。元々ノーマルな状態で付いていたボリュームなのだが、元々チョッと不具合が有りました。ツマミを付ける部分が損傷していて、他のツマミと統一して同じ角度で取り付けが出来ません。ボリュームのツマミ取り付け部が変形しているので、これを正常にしようとした時にガタを発生させたようです。予備のボリュームを2セット持っていますので、もっとグレードの高いものに交換しようと考えています。

今日は個人的な定休日で、午後から一人でやや大きめの音量にして、アナログとCDの音質を比較していました。比較した曲は「ワルター/コロンビア響 モーツァルトシンフォニー40番」(全曲)。自分で働いて初めて買ったLPの一つです。(42年前) その後これのCD盤を手に入れていました。質感のグレードはどちらも非常に高いです。アナログの方が「柔らかさ」が有ります。音数はどちらも変わりません。周波数レンジ的にはCDの方が良く出ています。

従来は、アナログとCDを比較すると、ハッキリとアナログに軍配が上がっていましたが、今回はCDのラインにST-X1(従来はST-X2)を導入しましたので、CDの方が総合力で良い様に感じました。CDがアナログに勝ったのは初めてです。ST-X1の凄さが身にしみました。オリンパスにST-X2を持って来ていて、こちらではグレードダウンを感じざるを得ません。それを挽回するためにピラミッドのツィーターを持って来ましたが、まだST-X1を使った時のサウンドに届きません。ST-X1の凄さは「低音域」の再現性にあり、ピラミッドは高域の改善になっている為で補完できるはずも有りません。


音質アップには「壁」が有る

2012年11月14日 | ピュアオーディオ

先日「待つと云う事」と云うタイトルでブログを書きました。同じ事を表現を越えて書いて見たいと思います。

現在使っている機器やケーブルをグレードアップして「音質アップ」をしたいと考えている方は非常に多いと思います。しかし、その取り組み姿勢には多種多様な方法や思いが有り一様では有りませんが、基本的な事は知っておくべきだと思います。

基本的な事の一つに、
1)評価は短時間では難しいと云う事。
2)グレードの高いものほど本領発揮に時間がかかる。
3)音の違いは子供でも判る。問題はどの様な質感を求めているかが自分で判っているか?と云う事。

1)2)については、
電気製品ですのでテスターで導通が有れば電気は流れます。ただし、これは最低限の事だと云う事です。例えばケーブルを交換して「音が出た」と云う事で、「本領発揮させた事」ではないと云う事。プラグ類の馴染みに最低5時間はかかります。そのケーブルが従来のケーブルに対して2倍の伝送容量を持っていたとした場合は、「ふん詰まり」が来ます。その期間は2時間/日使って約半年ほどかかると思います。ここに「音質アップの壁」が有ります。この壁を越えないと「次元の違う高み」には行きつけないと云うのが私の経験則です。

3)は色々な機器やケーブルを交換しますとサウンドは変わります。この「変わる事」に重点を置くと自分を見失って、機器やケーブルに振り回されます。自分の求めるサウンド・質感を箇条書きにして、その達成に少しづつ歩みを始める様な取り組み方が「成長」を実感できます。その「自分の求めるサウンド・質感」が判っていないと、単なる「音遊び」に終始して泥沼にはまり込みます。ここにも大きな「壁」が有ります。こちらの壁は高くもなり低くも出来ますが、「自分の求めるモノが何であるか?を探すのに長い時間がかかると思います。それは年齢と共に変化するモノでも有ります。


KEN AUDIO CR1000 プリアンプ

2012年11月13日 | ピュアオーディオ

先日また新しいプリアンプを入手した件を報告しました。そのプリアンプは「KEN AUDIO CR1000」と云う型番です。ノーマルなままではゼネラルオーディオクラスのサウンドしかしません。

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デザイン的には両側に取っ手が付いてイカツイ印象を受けますが、ツマミ類は至ってシンプルで、必要最低限の操作が出来ます。

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リア面では2P式の電源ケーブルになっています。端子類はRCA端子のみ。AUX1のプラグは接触不良を起こしています。

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内部は整然と配置されています。真空管は6本(12AY7×4本+12AU7×2本)となっていて、プリント基板に配置されています。

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フォノ1でアナログを聴くと、「無音時にラジオの音」がすると云っていましたが、案の定ノンシールド配線です。これではハムノイズを拾ってしまいます。

今回は、
①電源プラグをIECインレット(3P)に交換・・・ベラトリクスを使えるようにする。
②インレットから電源トランスまでの配線をゴールドスターにする・・・電源トランスの活性化。
③ヒューズをフルテックの青色ヒューズに交換・・・倍額のアンプの音質に変わります。

の3点を対策しました。

交換前は、音の重心が高く、612Aから更に低音がでなくなり、音が細くキツイサウンドでした。
交換後は、音の重心が下がり、低域が何とか確保できました。質感も音の線が太くなり、まろやかさが出て来ました。

たったこれだけの対策では有りますが、対策前後の比較では雲泥の差が出ています。プリアンプを購入する際に、私はメーカー名は気にしません。それよりも「作り」を気にします。対策して大幅なノビ代が有るか?ないか?が判断点です。長年アンプの改造やヒアリングをしていますと、どう云う作りのアンプが良いか?を経験的に掴んでいます。

ガレージメーカー製でもチョッと手を加えれば、ハイエンドクラスのサウンドにする事が出来ます。有名メーカー製のアンプは、入手価格がどうしても高く付いてしまうだけでなく、手を加えられない程窮屈な作りが多く、大幅な音質アップを得られにくい可能性が高いので避けています。


ピラミッド(PYRAMID) T1ツィーターの使い方が判りかけた?

2012年11月12日 | ピュアオーディオ

昨日オリンパスシステムに追加した「PYRAMID T1」 ツィーターの性格がようやく判りかけた様だ。このツィーターはリボン型にしては珍しく音にエネルギー感を持っています。DECCAやパイオニア、ビクター、ハイルドライバー等の一般に知られているリボン型ツィーターは、エネルギー感が少ないのでサブ的な使い方(メインユニットには難しい)が良く似合います。しかし、このピラミッドのT1はJBL#375と伍していける程のエネルギー感を持っています。

また、能率が93dbと他のリボン型に比べますと3db程高い様に思います。音量調整が決め手になるかも知れません。

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今までは「システムに合うかどうか?」と云う観点で、そのままポンと置いてサブ的な使い方をして、相性を判断していました。今回は「何が何でも使えるようにするには?」と思って取り組んでいます。使えば「音数の増加」がほぼ間違いなく得られます。

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今までは内蔵のアッテネーターをほとんど使わずにいました。今回は高域のLE85+#2405+DECCAリボン+ビクターリボンユニットに追加して使いますので、メインのユニットはLE85と#2405になります。このメインユニットの音色や音の傾向を妨げずにサブ的なユニットとして使います。アッテネーターをノーマル12時の方向を、6時の方向にして(絞り込んで)ようやく欲しい質感に近づきました。

シンバルの質感が大きく変わって来ました。今までもシンバルの「ジジジジジジー・・・」と云う実際にシンバルが震えている時の音は十分に出ていると思っていましたが、更にその音数が増えています。しばらくはこれで遊べそうです。・・・最終的には自宅で使います。