Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

久しぶりに「オーディオ機器」を買った・・・

2016年08月22日 | ピュアオーディオ
この処、物欲はカメラやレンズの方に行っていて、オーディオ機器は久しぶりに買いました。買ったのはJBLのチャンデバ。自宅システムをマルチ化したくて買いました。

買うには買ったが、果たして使えるものやら・・・・。ジャンク品ではないので機能的には問題ないハズであるが、問題は「音質」が付いてくるかだ。まだ入手したばかりなので中を開けて見ていない。中身を見て、IN・OUTの端子類を「自宅仕様」に交換し、内部配線の交換やプリント基板の裏打ち等、準備をしてから実験にかかります。RCAケーブルも2セット新規に作成し、少しづつ準備を進めて来ました。

もう一つ、窪田式フォノイコライザーの電源部を強化する為の、電源ユニットを手に入れました。こちらは直ぐに使う訳ではないが、オリンパスシステムでアナログプレーヤーが使える様に準備をしています。今の所、アナログプレーヤーの必要性は感じていないが、やりかけた船は終わらせないと・・・。

D208サブシステムも覚醒した様だ

2016年08月21日 | ピュアオーディオ


昨日・一昨日とサブシステムのレイアウト変更とアンプ交換をしていました。さすがにWEの球を使って「BGM」の様な使い方では「もったいない」と思う様になり、サトリのミニ+パワーアンプを引っ張り出して来ました。こちらは熱の発生も電気代も球の消耗も考えないで気楽に使えます。音質もSuperTrail化していますので、ケーブルさえ良ければ一般の方のメインアンプクラスのサウンドぐらいは軽くでます。



しばらく休止させた自作管球プリ+WE101Dppパワーアンプ。SONYのMD機も夏場は眠りにつきます。暑さで使い物になりません。



こちらは「復活を模索」しているDENONのMD機。模索と云いながらほとんど眠りっぱなしの状態。この秋には復活をさせたいと願っている。下のSONYのパワーアンプ2台は近々使用する予定。



久し振りに引っ張り出したサトリのミニプリ+パワーアンプ。出力は10W/chしか有りませんが十分な音量が出ます。



電源ケーブルとSPケーブルはフラッグシップクラスを使用。まるで別のアンプやSPになったかの様です。厚みのある音を出して来ます。弦の質感も申し分ありません。ヴォーカルも潤いが有って艶やかになりました。JAZZのキレの良さも充分。



ソース機器はこの3台に絞りました。チューナー・MD・CDが聴ける様にしています。メインはMDになるでしょう。録音済みのソフトを楽しみたいと思います。

最後に、D208SPシステムが、自作管球プリ+WE101Dppパワーアンプの組み合わせの時に「覚醒」したみたいで、今回グレードの低いSPケーブルにしても「低音不足」を感じなかった。D208システムは昨年4月に完成して、その後鳴らし始めていたのですが、1年近くなってアンプをとんでもないクラスに交換後「覚醒」した様で、一度「覚醒」すれば、低級のケーブル類でもその状態が維持できそうだ。音の厚みや低音不足を感じていたのはSPユニットがフルに動いていなかったと云う事か? まさか1年も慣らし運転して来ていたSPでこの様な事が起きるとは?新たな発見であった。

ケーブルはアクセサリーか?

2016年08月20日 | ピュアオーディオ
雑誌では分類上ケーブルを「アクセサリー」と位置付けされているがその根拠は何だろうか? 誤った分類をしてしまっている事に問題を感じる。 個人的にはケーブル類は「アクセサリーではない」と思っている。

何故なら「そのケーブルは絶対に必要なモノ」だからだ。電源ケーブルにしろラインケーブル、SPケーブルと云ったシステムを構築するのに(音を出す為に)絶対必要不可欠なモノだからだ。

ケーブル類は「機器類」と対等の位置にある。それが機器とは別に「アクセサリー」と分類したが為に「軽視」されている。雑誌の存在が悪影響を与えている。ケーブル類もグレードによって「価格」が変化するのはやむを得ない事だと個人的に認識している。

雑誌はメーカーと結託して「機器を売る」事に奔走している。機器だけでまともな音になる事はない。ソース機器(CDP・MD・DAT・アナログLPプレーヤー・オープンリール機等)、プリメインもしくはプリアンプ+パワーアンプ、そしてスピーカーは最低システムを構築する上で必要な機器であるが、その機器間を接続してシステムを動かせるのは「ケーブル類」である。

「ケーブル類」は必要不可欠な「機器」で有る。この事を疎かにすれば自ずと出て来る音にも直接的な影響を与える。それは機器のグレードを変えるぐらいの寄与率を示す。ケーブルをアクセサリーと捉えている状況の方には「音質」は無用なのだろう。そう雑誌が仕向けている様に思えてならない。

機器のグレードに見合ったケーブルを・・・

2016年08月19日 | ピュアオーディオ
「使っている機器の性能とケーブルの性能がかけ離れた状況で使われている方が殆どだと思っています。」「見える部分」には価値を見出せているが、「音質」と云う見えない部分には価値が見いだせない訳ではないだろうが・・・。ただ現実として95%以上の方がその通りだと思います。

機器の性能は確かに必要です。安物のアンプやCDPでは薄っぺらい音しかしません。しかし、それらの機器でも「情報の読み取り」は高額な機器と遜色ない「情報量」を扱っています。ただ作りがチャチ(安っぽい作り)で有ったり、電源部が弱かったりと・・・物理的に価格が抑えられている部分が「物性の音」として出てしまっています。その場合は、追加で「電源系統」の強化を図ってやればかなりの部分で高額機器の性能に追いついて来ます。後日、買い替えの際に高額機器に置き換えればその効果は倍増するでしょう。

基本的に他人の批判は余りしたくないのだが、もう故人となられた某管球アンプメーカーのアンプの内部配線を自分なりに考えて見ると、「回路設計」には非常に高い知識と経験をお持ちだと感じますが、材料(ケーブル・半田材等)については全くのど素人だと感じました。「何も疑問を持たない電気技術者」を地で行っている様に感じた。具体的に、アンプ内部の「グランドライン」は綺麗に見せる為に、むき出しの単線を多用されている。各部のワイヤリングにも気を配られて綺麗で簡潔なワイヤリング。伊藤喜多夫氏の芸術的なワイヤリングとまでは行かないが、そこそこの美しいワイヤリングである。しかし、先にも言ったが材料や方法の分野ではほとんどど素人状態である。何も実験をしなかったのか?疑問に思わなかったのか?・・・技術者の基本が出来ていないと感じる。そんな方の作ったアンプが雑誌でもてはやされ、高額な値段で取引されている。名も無い方の非常に考えて作られたアンプの方がよっぽどましだと「管球アンプ」を触っていた時に思った。

一つの機械を作る時は、4M(マン・マシン・メソード・マテリアル)で考えるのが鉄則である。その鉄則を守らない技術者がいくら見かけの良いモノを作っても「本質」は良く成らない。オーディオの本質は「音質」である。「音質」に目標グレードを置いて開発しなければ無意味な機器を生産する事になる。

私が2インチスロートドライバーに拘る訳

2016年08月18日 | ピュアオーディオ


自宅のSP-707J+αシステム、RCA箱Wフロントロード箱システム、オリンパスシステムの中音域にJBL:#375を使っています。ガウスのHF-4000でも良いと思っています。



27年間JBLの#4343を使って来ましたが、中高音域は25㎝コーン型+#2420(1インチスロート)ドライバーの組み合わせです。この1インチスロートドライバーは「鳴らし易い」ですが、「エネルギー感」が「生演奏の再現」と云う点から聴くと物足りません。音の線の太さ・分厚さ・エネルギー感と音数の多さから2インチスロートドライバーの優位性は動きません。音圧も118db/W有りますので、他のユニットとのバランスの取り方等使い手のスキルを要求します。組み合わせるアンプにも非常にシビアに反応しますので、そう簡単には鳴らし込めません。この#375を使ったシステムから「柔らかい音」を出せる様になれば合格点が出せるでしょう。私のシステムでは「音圧を感じない」柔らかいサウンドが出ています。昨日話した「クウォード:コンデンサー型SP」の様な質感を出しています。それでいてコンデンサー型の不得意な「エネルギー感」を感じさせるサウンドを出します。



オリンパスシステムを聴いてからJBL#4343を聴くと「ミニチュア感」を感じてしまいます。おもちゃに聴こえるんですね。以来メインシステムには2インチスロートのドライバーを使う事にしました。但し、サブシステムはその限りでは有りません。出来ればJBL:L-101の内部の175DLHをLE85に交換して使いたいと考えているほどです。「生演奏の再現」に拘らなければLE85(1インチスロートドライバー)でも十分な性能を持っています。

今ではこう云ったホーン型ドライバーを使える方が少なくなっています。メーカー純正の2~3ウェイのドーム型ユニットを使ったSPばかりになってしまいました。ドーム型ユニットもコーン型と同じ理論で音が出ています。その面ではコーン型ウーハーと合わせ易いと云えますが、音質面では「コンプレッションドライバー」には到底及びません。

ホーン型ユニットはドライバーを含め箱の外に出して使って初めてまともな性能が出て来るものです。#4343等の様に箱の中に綺麗に収まっているホーン型SPは、ホーン型の本当の実力を出していません。ホーンの振動・ドライバーの振動も音に変えて使う事で、もう一段上のサウンドに変身します。

クウォードのESL スピーカー

2016年08月17日 | ピュアオーディオ
私が20歳頃の思い出話。当時マイクロ#711+グレース8L・サンスイ:AU-9500・JBL:L-100(センチュリー)のラインナップで初めて、コンポを組んで悦に行っていた頃、このシステムをプランニングしてくれたオーディオ販売店のKさんの自宅「オーディオルーム」に呼んでいただいた。お使いのSPはタンノイ:レクタンギュラ―GRFとクウォード:ESL。どちらも当時初めて聴いたSPです。

ご実家の離れを「オーディオ専用」の部屋にされて居られ、寮住まいの私からは信じられないくらい「うらやましい」環境でした。レクタンギュラ―GRFは当時国産アンプの最高峰で有ったケンソニックのC200+P300で鳴らされていた。素晴らしいSN比と力強く、厚みのある音に非常に感銘を受けました。またESLはLUXのMB88を使った管球アンプでドライブされていた。その「フワーッとした柔らかい」サウンドには「麻薬の響き」みたいなものを感じました。以来、この2種のSPは常に頭の隅に有りました。しかし、現実的には「大きな部屋の確保」が未だできず、入手する事は出来ていません。

クウォードの「静電型SP」は非常に魅力の有るサウンドがします。「質感」は非常に好ましく思っています。現在自分が鳴らしているシステム(メイン×3セット・サブ1セット)の音は、メインユニットとしてJBLを使っているけれど、質感はクウォードの静電型SPの質感によく似ていると思います。数年前に同じクウォードの#2805?だったと記憶しているが、オーディオショップの開いたオーディオフェアでDD66000やB&W#801等と一緒にクウォードの最新の静電型SPを聴いた。当日の収穫はこのクウォードの静電型SPのみに「食指」が動いた。

個人的には是非クウォードの静電型SP、それも最新型のSPの出来が非常に良いと感じているので、手元で鳴らして見たいのだが、既にSPやシステムは十分に持っているし、似た様な「質感」を出しているのでどうしても躊躇ってしまう。チャンスが有ればぜひ自分の部屋で使って見たいSPで有る。

他の英国SPについて

2016年08月16日 | ピュアオーディオ
昨日はバイタボックスまで話しました。BBCモニターの系列で作成されたスペンドールやハーベスのサウンドは気軽に音楽を楽しめるSPだ。しかし、英国製のSPやヨーロッパのSPは、一部のトーキー用SPシステムを除いて、初めから「生演奏」の再現をしよう等とは考えられていない。日本のメーカーもほぼ同じ傾向だと思う。

現在英国製で有名なメーカーはB&WとATCだろう。しかし、私はこの2社のSPはあまり好ましく思っていない。第一「能率が悪すぎる」し、それはユニットの性能の捉え方の違いかもしれない。低域の再生周波数を下の方へ下げる為に能率を下げて対応している。とんでもない価格のアンプを使わないと出てこない性能なら、個人的には必要性を感じない。またATCのツィーターは必要な音量を確保する前に「クリップ」してしまう。価格対性能を考えるととても使えない。




HARBETH H.L.MONITOR MK3 SPの思い出

2016年08月15日 | ピュアオーディオ


先日のスペンドールBC-Ⅱに続き、英国製のハーベス(HARBETH) H.L.MONITOR MK3と云うSPの思い出話。20㎝ウーハーがスケルトンで透けて見えます。箱の作りは非常に丁寧に良い材料で作られています。この辺はBC-Ⅱと遜色有りません。



内部の作りは上述の写真の様になっています。内部配線はオリジナル状態です。BC-Ⅱも似たような内部配線でした。ネットワークも丁寧に作って有り、CRパーツが整然と並んでいました。この写真を撮ってから内部配線とSP端子を交換しました。

オリジナルの状態では、内部配線がこの細さですから音数的にはまったく満足できませんでした。しかし、バランスの良いサウンドで、2ウェイながら高域が良く伸びていました。BC-Ⅱに比べると、パワーが結構ぶち込めて結構な音量で楽しむことが出来ます。生演奏の雰囲気はこのサイズですから難しいですが、国産の30㎝3ウェイのSPシステムよりまともな音がしていました。

オーディオを始めたばかりの方は、SPのウーハーサイズが大きい方が良い、2ウェイより3ウェイが良いと思いがちですが、「音楽性」と云う観点で選べば、国産の30㎝ウーハーを持ったシステムより、はるかに高い性能を持っています。聴いて見れば納得できます。

英国製のSPではタンノイの同軸SPユニットが有名ですが、他にもバイタボックスとか云うメーカーも有りました。CN191コーナーホーンやバスビンと云うトーキー用の大型ホーン型SPやバイトンメジャーと云うALTECのA7に似たSPも有りました。

スペンドール BC‐Ⅱと云うSP

2016年08月14日 | ピュアオーディオ
私は大きいスピーカーも好きだけど、20㎝ウーハーを使った小型スピーカーも好きです。メインのオリンパスシステムが有っても常に小型のスピーカーを合わせて持っていました。現在でもJBL#D208システムをそばに置いています。ウーハーが20㎝以下になると低域の再現で物足りなくなるので20㎝以上にしています。8㎝、10㎝、12㎝、16㎝のSPも自作して使って見ましたが、あくまでも「おもちゃ」ですね。

10年以上前から「スペンドール:BC‐Ⅱ」と云うスピーカーを使っていた。他にはタンノイ#ⅢLZ(25㎝モニターゴールド)自作箱や、ALTEC#408自作箱・サンスイ:SP-LE8T ハーベスHL-MK3等と色々なSPを集めては、聴き比べて楽しんでいました。小型のブックシェルフサイズのSPを好んで使います。あくまでもサブ用として・・・。



サブSPとしてこの10年で一番長く手元に置いていたSPがBC-Ⅱで有った。クラシックの弦楽合奏を小音量で夜中に楽しむ為に使っていました。ヴォーカルも非常に良かったですね。音色的に「艶やかな」質感をユニットが出してくれる処が気に入っていました。ユニット自体は「セレッション社」のユニットでしたが・・・。

特に気に入っていたのが「音楽が聴ける」と云う点です。もっともメーカーオリジナルの状態では個人的に使い物にならないので、内部配線をグレードの高い配線に交換していました。最終ヴァージョンではないが、下記の様な極太配線で鳴らしていた時も有ります。



この配線は、一般に「ブラックスーナー」と呼ばれているモノですが、半田材やSP端子をグレードの高いモノに交換して使っていました。この状態でも非常に良いサウンドを出してくれていました。完実電機の福岡営業所の所長さんが昔販売していた事の有るSPらしくて、私の処のBC-Ⅱを聴かれて、「これ本当にBC-Ⅱですか?」と云われた事を思い出します。メーカーオリジナルの状態では、内部配線がショボすぎて音が前に出て来ませんが、私のBC-Ⅱは音が前に出て来るし、音数が全く違うSPくらいに多いのでビックリされていました。その後もっとグレードの高い配線を開発したのでそちらに内部配線を交換しておりました。

ただこのSPは「耐入力」が低いので「中音量」までしか出ません。サトリのミニアンプで鳴らしてもボリューム10時の方向でツィーターがクリップしてしまいます。いざ本気になって聴こうとするとどうしても「音量不足」で力不足を感じました。

現在当該SPは東北大震災で大型SPや超高級システムを無くされた方が、貸出試聴でこのSPを自宅で聴かれて、「音楽が聴ける」と喜ばれそのまま帰って来ませんでした。

私がお勧めするスピーカー

2016年08月13日 | ピュアオーディオ
クラシックで有ろうとJAZZで有ろうと、「良いスピーカー」はどちらもハイレベルで再生出来る。「音色」はケーブル類やアンプ類、ソース機器で付ければ良い。出来るだけ性能の高いユニットを選択するべきだと思う。それは「潜在能力」の高いSPの事を云っている。メーカーオリジナルのSPでもそこそこ良い音のするSPで有って、「内部配線」で「伝送ロス」を極小化すれば「大化け」してくれるSPだ。ユニットに潜在能力が無ければ「大化け」はしない。

「生演奏の再現」と云う事を除けば、30㎝ウーハー以下のサイズで十分に音楽が密度を持って楽しめる。ALTEC・タンノイのユニットも使って来たが、イマイチ「潜在能力」と云う観点では物足りない。私の経験で云えば「JBLのアルニコユニット」が凄い。対策すればその予想の上のサウンドが出て来る。



そう云う訳で、その第一のお勧めSPは「サンスイ:SP-LE8T」と云う箱とユニット。20㎝のフルレンジユニットなのでこれだけで素晴らしいバランスのサウンドを出してくれる。箱内配線とSPケーブルさえ優秀なケーブルに交換してやれば、38㎝クラスと聴き間違えるほどスケールの大きな再生音が出せる。出来ればユニットは16Ω仕様がベスト。シングルコーンなので、配線も非常にシンプルで済み、サイズ的にも「ブックシェルフ型」と呼ばれる扱いやすいサイズだ。良いアンプとケーブルを使えば、3ウェイのシステムより素晴らしいバランスで鳴ってくれる。ツィーターを加えるて見るのもまた面白い。



第二番目のお勧めSPは、これもJBLのSPでプロ用「#4311」コントロールモニター。「#4311」には「#4311A」や「#4311B」等の後継機が有るが、敢えて「#4311」のファースト機に限定したい。コンシュマー型ならL-100(センチュリー」になります。どちらも同じユニットを搭載した30㎝ウーハーを使った3ウェイ方式のSPになります。とにかくこのSPの低域の再現能力の高さは群を抜いている。低域がフルレンジで鳴る様に使われており、中高域ともとてもバランスが良い。一般的にはウーハーを下にして使った方が良い。(メーカ―設定は80㎝ぐらいの高さの有る設置を基本にしているので、中高音が耳の高さに来るように天地逆の仕様となっている)

昨年、このSPの内部配線をハイグレードなケーブルに交換したら、予想以上のサウンドが出て来た。3.6㎝のコーン型ツィーターの伸びきった音と、シンバル音の響き方等は同社の高級仕様のホーン型に近い鳴り方であった。

ただどちらのSPも40年以上前のものになりますので、ユニットのメンテをしっかりして使う必要があります。メンテは主にエッジ交換とボイスコイルの心出しになります。ウレタンエッジは使いたくないですね。(寿命と強度の面で物足りない)