世の中には一人では何も出来ないが、複数人になると気が大きくなって悪事を平気で行う輩も多いようだ。
『赤信号、皆んなで渡れば怖くない』 と言えば、お上からお叱りを受けるだろうが、そんな群衆心理を実証するような実験をテレビで見た。
実験の順序を追ってみよう。
① 何処かの家庭でも熱帯魚を飼っているような大きめの水槽二個 (便宜上A水槽とB水槽と呼ぶ) を用意して水を張る。
② まずはA水槽に七匹のピラニアを入れる。七匹共元気に泳ぎ巻くっている。何故七匹なのかは不明です。
③ A水槽に大きめの肉の塊を入れる。
④ あっと言う間にその塊は完食されてしまい、形が無くなった。
⑤ A水槽から一匹のピラニアをすくって、B水槽に入れる。一匹だけになった。 A水槽の六匹のピラニアは同じように泳いでいる。
⑥ B水槽に③と同じような肉の塊を入れた。
⑦ あれれ? 一匹のピラニアはその塊に飛びつくかと思ったが、何と全く動こうとしない。
⑧ あの獰猛の呼び声が高いピラニアにしては、孤独そのものの大人しい魚になってしまった。
⑨ 肉の塊があるのに一匹のピラニアは全く興味を示さない、不思議な現象だった。
⑩ B水槽内のピラニアをまたA水槽に入れると、それこそ水を得た魚のように元気で七匹で泳ぐようになった。
実験はここまでだが、一匹ではなく二匹だったらどうか? と私は思ったが、残念ながらそれは見ることは出来なかった。
ピラニアのことをネット検索すると
『概して臆病な性質であり、特に単体での性格は極端に臆病であるため群れることを好む。自分より大きく動くものに対しては、すぐ逃げ出す傾向がある』 と、興味ある説明があった。
ピラニアと言えば怖い肉食を好む魚だと思っていたが、鋭利な歯と強靭な顎を持つ肉食性の魚であるが臆病な性質とのこと。
観賞魚としても人気があるピラニアだが、その取り扱いは超要注意とのこと。臆病な魚と言ってもやはり怖い魚のようだ。
このピラニアの心理を人間に置き換えて悪事に精出している人もいるようだが、この実験と同じようにB水槽に入らなければ治らない性質には困ったものである。
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写真説明: ムクゲ 三態
撮影場所: 空堀川沿いにて (2020.10.22)
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