続きです。
宮司の友人とはファミレスで会いました。実は昨日も「お茶しないか」とメールがあったのですが、私、修林檀や二柱神社に参拝に行っていたので次の日となったのです。
私は開口一番「お前の神社は監視カメラが付いているか」と質問。「付いている」と友人。
それで友人の神社に参拝した時の経緯を話しました。もしかしたら「賽銭泥棒している現場を録画している。自首しろ」と言われるのではと思って。
友人は「お札は賽銭箱に落ちない。そのままにしていると狙われるんだよね」と発言。私の無罪は信じて貰えました。録画も見ていないそうです。
話は私の現状について。両親とも認知症等々でおかしくなり、母親は老人ホーム、父親は長期入院していると話しました。そして私も鬱状態にあると。
欝の話で友人の神社の神職が5名いたのに三人が辞めた。辞めた一人は鬱状態だったとのこと。
二人の神職は年齢的なものですが、神職で鬱になるとは驚き。そして私は聞きました。「もしかしたら、のび太君か」と。
その「のび太君(ルックスと雰囲気が似ている)」が鬱になった。真面目で性格の良い男だったのに残念だ。何か将来に不安を感じていたみたいです。
彼は35歳。でも一番下っ端。神職は小間使いみたいな仕事もします。一番下っ端だから、そればっかりしていたのでしょう。
それに35歳ですから人生設計をしなければならない。彼の実家は神社ではない。このままで終わって良いのか悩んでいた。
跡継ぎがいない神社は結構あります。だから何れ待っていれば「宮司をしてくれ」との声がかかるのですが、このスピリチュアルブームで神職を目指す女性が増えた。女性でも宮司となり親の神社を継ぐケースも増えた。それで宮司の求人??が減っているみたいです。
ちょっと誤解して貰いたくないのですが、宮司の募集は多くあります。ただ、大抵の神社は経営が困難。全国の8割近くの宮司が兼業宮司なのです。町役場に勤めながらとか、他に別の仕事をしているのです。
そう言う神社では流石に35歳では難しい。収入を得る為の仕事も探さなければならない。独身の場合は嫁の来手が無い。
悩みますよね。帰る神社が無い神職の方々は。まさか生活保護を受給して宮司をする訳にもいかないし。
新しく宮司として赴任してもその地域の人々に受け入れられるかも分からないし。
友人も急に仕事が大変になって、会う人会う人に「やつれたね」と言われたそうです。確かに大分やつれて老けていました。
今は娘も神職となって神職は三人体制となり、他の職員にも分業して仕事も減らしたみたいですが、神社は労務倒産する訳にもいかない。永遠に続かなくてはならない。
宮司には責任が伴う。宮司として生きる覚悟は中々大変だと思いましたね。
続く。