続きです。
えー何時もの事ですが前置きが長くなりました。そろそろと言うが、やっと本題に入ります。
さて日本は「言霊の国」と言われていますが、姓名判断も「言霊」が源流にあります。画数も「数霊」から考えられていますし、「語句」や「言葉」、「名前の意味合い」も運勢に影響します。しかし何でも強い名前、幸運な名前なら良いってもんじゃないところが姓名判断の難しい所です。
例えば私の母親の名ですが「勝子」と言います。母は10人兄弟の末っ子で母方の爺様は名前考えるのが億劫になっていたらしく、母の名前を最後まで決めかねていたそうです。
そんなもんだから無責任にも「どんな名前が良いべ?、これで10人目だから、訳分かんね」って事で、役場の担当者に母の名前を相談。
そしたら役場の担当者、「まあ戦争中だから戦争に勝つ様にって事で、"勝子"にしたら?」って事で、「勝子」に決まったのです。もうかなりいい加減ですよ。
しかしこの「勝子」って名前、名前の意味合いが強すぎる為に、「大凶」とは言わないまでも良い名前とは言えません。
画数は「15画」。これは「人徳があり、円満に物事を解決出来るリーダー運」で問題は無いです。ただ「勝」は中国の皇帝を意味します。中国の皇帝は自分の事を「朕は海老チリが食べたい・・・」と言う様に、自分を形容する時「朕」っと言っていますが、朕に力をプラスしてこの「勝」の字が出来た訳です。
まあ、皇帝は勝ち続けなければならないので、「朕の力=勝つ」と言う意味に変わっていったと思われます。だから平民であり、それも女性の名前に「朕の力」である「勝」は強すぎます。精神的に負担が生じるのです。
そんなもんだから姓名の言霊の影響を受け、私の母の性格も強すぎると言うかキツ過ぎる面が多々あります。何か勝ち負けに拘わると言うか、常に優位に立とうと言う気持ちが出るというか、何時もイライラしている感じです。
家業は新聞販売店をしていたのですが、そんな母の性格だからボチボチ成功を収められたのだと思います。新聞屋なんて店員・新聞拡張員は刑務所上がりは珍しくないし、当時はバブル期で働く側の方が「働いてやっているんだ」的に高圧な態度取る奴が多いし、客も「新聞は上手くやればタダで見れる」、「商品をせしめてやる」と考える不貞の輩も多いので、気の強い性格でないとやっていけない商売でしたからね。
まあ私の母親もよく30年も休みなく働いたと思いますね。
つづく。