諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

瀬織津姫と桂の木。そして甘い薫り。 その3

2015年04月05日 04時43分58秒 | 瀬織津姫

久方ぶり鼻炎かかってしまい酷い状態になっちゃいました。薬飲んでいるんですが、眠たくて眠たくてブログさぼっていました。スミマセンでした。では続きます。

さて、ここで桂の木をナタで彫った十一面観音・聖観音に話を戻します。

ぶっちゃけて言いますがナタ彫りの仏像は神奈川県にある日向薬師三尊、岩手県江刺市・愛宕神社の毘沙門天像、同県北上市・万蔵寺の薬師如来像等々存在してますが、何故か十一面観音と聖観音ばかり特出して多い。そしてそれらは中部・関東・東北にしかない。近畿から西には存在しないのです。

これは多分間違い無いと思うのですが、ナタ彫りの仏像は東北地方由来の文化と考えられます。何せ東北地方に集中していますから。

そしてカンナがけがされておらず、木の質感と風合いが残っている。いや、あえて残したいからナタ彫りなのではないでしょうか。

インドの仏像は石で出来ています。確か木製の仏像は無かった。あっても少ないと思います。しかし、日本の仏像は木製が多い。石でも造れる筈なのに木製と言う事は、木への信仰、つまり縄文時代由来の土着の信仰である白木信仰が、東北地方を中心に残っている事を意味している様に思われます。

そう言えば円空も12万体と言われる数の仏像を彫っています。12万体ですから悪く言えば手抜きになるのでしょうけど、彼の仏像も初めに木ありきの様に思われます。あえて荒削り感を残して木に対しての信仰を示したのではないでしょうか。

ナタ彫りの像で代表的なものは、岩手県にある天台宗のお寺・天台寺の聖観音と言えます。勿論、円空の仏像よりもしっかりと彫刻が施されてますが、ナタ彫り独自の木の風合いがあります。私は通常の像より、こちらの方が親しみやすくて好みです。

そしてその風合いは縄文式土器を思わせてくれます。考えてみたら縄文式土器は、白木を削って縄を作り、その縄で土器に模様を付けています。だから縄文式土器なのです。そして縄文式土器はナタ彫りの仏像と同様、東北に集中している。 

これはナタ彫りの仏像も縄文式土器も同じ信仰から来ている。そしてどちらも白木信仰である事を意味しているのではないでしょうか。

実は天台寺は別名・桂泉寺とも呼ばれています。本堂の裏に桂の大木が繁っており、その脇に泉が湧いている。だから桂泉寺です。

でも本当にそれだけの意味で桂泉寺なのでしょうか。

私は桂と泉、もしくは桂の木と水には何らかの関連があるように思えます。

それは一体何なのか。

 

つづく。

 

 

コメント
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