続きます。
桂の木が良い水を育む霊木とされていますが、何故、桂の木がそのような力があるのかが疑問です。調べましたがどこにも載っていませんでした。
ただ、桂は水場の近くの湿った場所を好む性質・習性??があるそうです。名水の地を調べたら桂の木が繁っているケースも多く見受けられます。この点が名水を生む霊木と考えられたのかも知れません。
考えてみれば天台寺も桂の木の側で泉が湧いています。そして瀬織津姫は水神です。瀧や川の側に瀬織津姫を祀る神社が建立されているケースが多い。そこには水場の湿気を好む桂の木が繁っている。だから桂の甘い香りがする。物理的にはその様に考えられると思います。
もう一つの説ですが、東北に「土生(ハブ)さん」が多く住んでいます。「土から生まれる」で土生です。つまり土生は冬眠から覚めて地中から這い出す蛇の事です。
沖縄のハブはハブと言う種類の蛇ではなく、ただ単に蛇と言う意味。古来、蛇をハブと呼んでいたのが縄文の血脈が汚されず続いてきた沖縄に残っていたものと思います。
桂にも「土」の字が二つあります。土の力を示していると思われます。そして木俣は神の宿る場所とされていますが、木の股を好むのは蛇です。
私も父の実家の庭の柿の木や旧・磐城女子高の銀杏の木の俣で、シマヘビがとぐろを巻いているシーンを見ています。
木の股に居れば獲物を上から狙えるし、上からの敵にも葉や枝で己の姿を隠せる。蛇にとって木の俣は願ったり叶ったりの場所です。だから「桂=蛇」として捉えられたのかも知れません。チョット苦しいけど。
そう考えると木俣神は御井神ですが、元々は巳井神だったのかも・・・・・・・・。。うーん、やっぱり少々苦しいですね。
でも蛇も桂の木と同様水辺を好むし、その関連で桂の木に蛇の精霊が宿ると考えられていたとしたら「桂=蛇」との図式が出来上がる。だから良い水を生む霊木とされたのかも。
うーん、やっぱりこの説はチョット今一ですかね。残念ですけど。
続く。