今回のお題ですが既に別のタイトルで解明しています。ダブリになっちゃいますが、「台原森林公園で綿飴の薫りが・・・・・」の記事を読んでいる方が多い様なので、改めて解答編として書きたいと思います。
さて台原森林公園で綿飴の薫りがするなんて不思議ですよね。お祭りで綿飴の屋台が出ている訳でも無いのに。
綿飴は当然甘い香りです。砂糖を焦がした香りですから薫りと書くべきですが、自然に綿飴の薫りが発生する事があるのか。
それがあるのです。考えてみたら至極当然でした。何たって砂糖は植物からできるのですから。
砂糖は砂糖キビから作られる。ご存知ですよね。当然ですが大抵の植物には糖分があるのです。つまり台原森林公園に限らず、植物があれば綿飴の薫りが漂って当然と言う訳です。
中でも甘い薫り綿飴の薫りを発する植物は何か。代表的な植物を一種類を上げるとしたら「桂」です。
桂が何故綿飴の薫りを出すのか。それは桂の葉に多くの糖分が含まれているからです。
その前に言って置きますが、砂糖からは綿飴の薫りはしません。甘い香りが微かに漂いますが、それは綿飴の薫りではないです。綿飴は砂糖を熱して作る。砂糖を熱してはじめて綿飴の薫りがするのです。
綿飴の薫りは桂だけでは発生しません。桂に自然現象が加わって発生します。それは綿飴を作る工程と全く同じ事です。
つまり桂の葉が枯れて落ちる。その枯葉に朝露や雨等の水分が付く。水分が付着した桂の枯葉が朝日と共に太陽光で熱せられる。その熱で桂の枯葉の糖分が焼かれ水分と共に発酵。そして蒸発。その時に綿飴の薫り、マルトールの香りが発生するのです。
桂は水辺を好む植物です。私が台原森林公園で綿飴の薫りを体験した場所は、蛍が住んでいる池。つまり水辺。そこに桂の木があり落葉を散らした。その落葉に朝露がかかり、太陽光で熱せられたと考えられます。
綿飴の薫りの元はマルトールです。それは砂糖キビでも桂の葉にも含まれている。だから桂の枯葉からも全く同じ綿飴の薫りが発せられると言う訳です。お分り頂けたでしょうか。
まぁーね、私も全然知らなかったのです。自然な場所に人工的な綿飴の薫りって理解出来ないでしょ。考えてみれば単純な物理と言うか、化学反応だった訳です。これがホントの「幽霊の正体見たり枯れ尾花」です。
私、綿飴の薫りは死臭だと思いました。神道や密教で祓い清めに使われる麻の葉はバニラの様な甘い香りがする。甘い香りで祓い清められる。つまり命も祓われる。それは死を意味する。だから甘い綿飴の薫りは死臭だと思ったのです。
陰陽五行では甘い物は「土」に属します。綿飴の薫りを発する桂の葉も地面に落ちてしまえば「土」です。そして人間の死体も「土」に属します。昔、タタラ師が金屋子神に人間の死体を供えたのも「土」の効力で鉄の鉱脈を発見したいが為です。だから「綿飴の薫り=人間の死体=死臭」と思い込んでしまったのです。
うーん、取り乱した自分が恥ずかしい。お騒がせしまして誠に申し訳け御座いませんでした。
ではでは。