昔の想い出ばかり書いてしまいました。続きます。悪徳外壁会社の話に戻ります。
この営業マンはスーツ姿。30代。爽やかな印象。信頼出来そうな感じがする。
私は「今は外壁塗装で国からの助成金が出る。火災保険からの補償も出る。その方面で外壁塗装するつもりだから」っと断ったが、それ以下の金額でやると言う。それなら見積もりでも取ってみるか。
「じゃ、見積もり取ってみて」と私は言ってしまった。痛恨だった。
その1時間後、60代の上下作業着の男と営業マンが戻ってきた。今、物件を見て来たと言う。それで見積もりの日を決めようとしてきた。
私は「今忙しい。今月(8月)は無理。来月にして欲しい」と。
それで9月1日に決まった。私が会社に伺うことにした。部屋が散らかっている事もあるが、本当に会社が存在するのかも不審。それを確かめたい気持があった。
営業マンたちは焦って「家がダメでしたら喫茶店とかでも良いですよ」と言う。私は「ここらに喫茶店もないし私が会社に伺う」と突っぱねた。家に営業マンを入れると冷静な判断が出来ない事もあるし。
30代の営業マンは自分の紹介書を出してきた。自分の信条とカラーコピーの自分の家族の写真が載っている。幼い子供が二人と奥さんが幸せそうに笑っている。
もっとも50代独身で心が屈折している私に、自分の幸せを見せても逆効果だが・・・・・。
それにしても自分の家族の写真を見せるかね。これは怪し過ぎる。益々疑いが深まった。外壁塗装の仕事で自分の家族を出すなんて、私は考えられないので。
その後、電話があり「忙しいみたいなので9月13日に来てくれないか」との話だった。何で2週間伸びたのだろう。忙しさをアピールする為か。
そして当日。仙台駅裏にある会社に向かう。前日に電話がありメールで地図を送って来た。私は平常心。此処までする相手に油断はしない。
入居しているビルは中規模。その1フロアを借りていた。30坪位有ると思う。中々の広さだ。
入り口に小さな面会室??みたいな部屋があり、そこに通された。相手は例の60代作業着の男。テーブルには飲み半端のペットボトル。この面会室で私を待っていた様だ。
そして私に500mlのペットボトルのお茶を出した。あたりを見渡すとこの会社にはこの男しかいないみたいだ。何故だ、平日なのに。何で誰もいないのだ。コロナで直行直帰しているのか。お茶を出す女子社員もいないのか。電気は消している。怪しさ満点だ。
60代作業着男は先ず会社紹介のパンフレットを出した。多くのグループ会社を傘下にしてい会社の様だ。社員数は300名以上。本社は大阪。
私は大阪と聞いて更に警戒感を増した。私の偏見だが「大阪=悪」と心にインプットしている。新聞販売業していた時、大阪発祥の新聞を販売していた。その汚さを思い知らされた。大阪の会社は信じられない。
続く。