続きです。
さて、家に着いた。そして考えた。あの営業マンと作業着の男、それほど営業に熱心ではなかった。それに会社に一人だけと言うのも変だ。何であの営業マンと2人で私に商談しなかったのだろう。私なんて一人で十分と思ったのか・・・・。
それに不思議だったのは、あの作業着の男、全然ペンキの汚れが付いていなかった。おかしい。もしかしたら営業だけして作業は下請け会社に丸投げしているのでは。それがバレない様に必要ない作業着を着ていたのではないか。
以前、給湯器の電源を外し、壊れたと見せかけて給湯器を交換させる業者に、同物件の外壁塗装の見積もりを出して貰ったことがある。120万円だった。私は断った。もっと大きな物件の外壁塗装を80万円以下で行っていたので。
その話を言うと「それはペンキを水で薄めているからでしょう」と言った。
大嘘である。ペンキ代なんて10万円台なので。外壁塗装は足場の組み立てと作業費が高い。自分でやれば20万もかからない。大した金額でも無いペンキを水で薄めるなんて、人を馬鹿にした嘘だ。
その後連絡があり、「それでは当方も80万円でやりますが、シャッターは塗れません」と言う。つまりシャッターを塗る技術が無いと言う事。
そして言った。「外注しますので、これ以上下げられない。利益が出ない」と。
何だ、自分とこでする訳じゃないのか。後々、給湯器の詐欺も発覚したのでこの業者には頼まなかったが、うちの物件なら60万円でも随分と利益が出るのだ。それを分からないと思って吹っ掛けて来る。だから建設業界は皆ブラックなのだ。
このボッタクリ悪徳外壁塗装会社、仮にW社とします。W社についてはネットで調べたが、悪い噂は聞かなかった。記事広告と思える情報しかヒットしなかった。だから見破れなかった。もっと調べるべきだった。
そしてそれならと「W社 5ちゃんねる」で検索。何故か「S社について熱く語るスレ」なるスレッドが出て来た。W社とS社、何か関連があるのだろうか。
スレッドを読んで分かったのですが、S社は国から行政指導があったみたいです。本当かどうか信じられないのですが、年間1000人の退職者が出ているとの書き込みがある。そんな大きな会社だったのか。
そのS社が運営が困難になったらしく、ペーパー会社だったかどうかは知りませんが、元々存在していたグループのW社にまんま業務を移譲したそうです。どうも今年の6月ごろにS社から移行しているみたいです。
W社の塗料とS社の塗料の名前は同じ。やっぱり中身は同じ会社なのだと思います。
両社が扱っている高額な塗料ですが、珪藻土+セラミック入りが最高級。次いでセラミック入りが次点となるみたいです。私に400万円、280万円と告げた塗料はそれぞれの様です。
この商品、30年持つとの事ですが、何故か補償は5年まで。それもその筈、モルタル用の塗料でサイディングに使用するとサイディングの反り等で塗装が割れるそうです。しかも苔が発生しやすい為、湿気のある地域には向かないのだとか。
湿気がある地域って日本全体と言えるし、それよりもうちのアパートの外壁はサイディングです。最初っから使用できない塗料を勧めていた事になります。
しかも、通常の塗料にセラミックや珪藻土が入っているだけです。セラミックや珪藻土のみでは施行できません。つまり塗料がダメになったら全部ダメになるのです。それなのに何で30年も持つと言うのか。
実際、元社員らが5年で苔が出て塗料がダメになったとの記載もある。サイディングの物件にモルタル用の塗料を勧めるって、自分たちの都合しか考えていない。悪質な会社だと実感しました。
続く。