諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

日本のど真ん中に鎮座する鬼渡神。その13

2024年03月18日 11時43分13秒 | 神道
震度4の地震にぴっくらこいて中断しちゃいましたが、続きます。

さて、そろそろ総括にします。

鬼渡神・阿須波神とは何者なのか。

両親は大歳神・天知迦流美豆姫。

そして兄弟は阿須波神、波比岐神共に屋敷神。

釜神である奥津彦神・奥津姫神。庭神となる庭津日神・庭高津日神。

山神となる大山咋主・香山戸臣神・羽山戸神。

そして土の神である大土神の10神となります。

私的にはこの10兄弟の神々は、同質の神。同神と言っても良いと思っています。

阿須波神・波比岐神は境界線の神。屋敷神、庭神、山と麓の境の神、釜神、大地の神。そして境界線の神ですから岐神。関所の神。そして古代の境界線は川。つまり川神・水神だとも言える。

その点も考えると、坐摩五座神の仲間である御井神、つまり生井神、福井神、綱長井神の三神も井戸の神故、水神。共通点はある。

そして阿須波神・波比岐神共に「波」の字が使われている。

「ハ」の発音は蛇を意味するが、「波」の字が使われているのであれば海神だとも言える。

阿須波神(アスハ)・波比岐神(ハヒキ)。この二神を重ねると発音のニュアンスから荒脛巾神(アラハバキ)となる。

阿須波神は旅立ちの神だから、足には脛巾を付ける。この二神が荒脛巾神を指すのは、先ず間違いないのではないでしょうか。

更に多賀城の荒脛巾神社には塩土老翁・塩土老女が祀られている。

つまり市志波彦神神社・塩竃神社も荒脛巾神社であり、祀っている神は阿須波神・波比岐神ではないかと思えます。

何故、蝦夷達は塩竃の地に阿須波神を祀ったのか。

鹿島神宮、香取神宮の要石によって阿須波神が調伏されているとしたら、それは地震を防ぐ為です。そして3.11の東日本大震災の時、塩竃の街も大地震により津波が発生。街が飲み込まれた。

志波彦神と阿須波神は共に「波」の字が付いている。

古代から塩竃も鹿島、香取の地も地震による津波が発生していた。蝦夷達は恐怖した。

阿須波神の両親である大歳神、天知迦流美豆姫は疱瘡神でもある。

「疱瘡は桜の花が咲くが如く発生し、散るが如く蔓延する」。つまり桜は疱瘡神の象徴。

古代人は疱瘡を目に見えない程小さい鬼と考えた。それは疱瘡神ではない。疱瘡神の眷属である。眷属が疱瘡神の命で疱瘡を撒き散らす。

つまり桜の花びらは疱瘡を振り撒く眷属を示している。

実は香取神宮、鹿島神宮も境内では桜の花が咲き乱れている。

一般的には桜の花びらは眷属。眷属が多ければ多いほど御利益があると考えられている。

だが、塩竃神社、香取神宮、鹿島神宮の桜は疱瘡神の眷属であるなら、何故、その地に疱瘡神が祀られているのか。


続く。




続く。


コメント (12)
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