諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

恵比寿様は何故に赤い真鯛を抱えているのか!?

2015年10月10日 00時51分52秒 | 神道

「恵比寿様は何故に真鯛を抱えているのか」。こんな事に疑問を持つ暇人は私位なのではないでしょうか。

私、釣師でしたので子供の頃から考えていたのです。何で真鯛でなければならないのかを。

「鰯や鯵は駄目ですか。牡鹿半島ではアイナメやタケノコメバルが釣れますよ。七ヶ浜のボッケ(かじか)も見た目は悪いけど美味しいよ」と思ったりもしましたが、脇に抱えるほどの大きさではないから無理なのか。

鯖信仰なら恵比寿様に繫がるのにと思ったりもしましたが(何れ語ります)、何故、真鯛なのか。

真鯛って案外沖にいるんです。しかも深いところに。沿岸にはいないのです。鯛で沿岸にいるのは黒鯛です。昔は沿岸でしか魚は取れなかったと思うので、恵比寿様が真鯛を持っているのは変なのです。

黒鯛は結構大きくなります。50センチ以上の大物もいます。抱えるには丁度良い大きさです。何で黒鯛では駄目なのか。そこに鍵が隠されているのではないかと考えました。

結果、気がつきました。何故、真鯛なのかを。

現在、真鯛は養殖されています。養殖と言う事は海岸沿いに生簀がある訳です。だから真鯛の背が太陽の光で焼けて黒ずんでいます。天然の真鯛とは一目瞭然に違います。黒鯛と真鯛のハーフみたいな色合ですので。

真鯛は赤い海老や蟹を食べているから赤いのだと都市伝説的に言われていますが、養殖の真鯛は海老を餌にしているとは思えません(オキアミは食べさせていると思うが・・・・)。この可能性はゼロではないでしょうけど薄いと思いますね。黒鯛だって赤いオキアミを餌にして釣りますし。

実は意外でしょうけど真鯛の赤い色は保護色なのです。真鯛は海底150メートルに生息する魚です。この水深に棲む魚はキンメ鯛等々赤い魚が多い。その訳は海底だと赤い色が太陽光の関係で黒く見える。つまり海底での赤は敵に見つかりにくい色と言えます。

そして海底は異界です。人間が住める場所ではない。つまり霊界。乙姫が住まう竜宮城も霊界。恵比寿様も国譲りを迫られ、手の甲で拍手を打って入水自殺した。異界・霊界の神。真鯛と同じ場所にいる。

人や鯨等々の水死体を恵比寿様と呼んで丁重に埋葬すれば吉を呼ぶと言われていますが、それは恵比寿様が霊界に去って行った神だから。恨んで去って行った神だからです。それで同じ異界の魚である真鯛を抱えているのではないでしょうか。

古来、日本の風景で赤は血の色以外存在しなかったと思います。イチゴだってスイカだって無かったでしょうし、リンゴはのもう一つの名は唐梨です。唐は中国ですから、元々は日本には無かった筈です。

強いて赤に近い色と言えるのは桜だと思います。桜の木の下には人の遺体が埋まっていると言われますが、それは桜が霊界との境界線に咲く花と考えれば、やはり赤は異界の色と言えると思います。

これ、私としては案外的を得ていると自惚れているのですが、どうでしょうか。こんな事考えるのは私ぐらいなものですから、肯定出来る伝承は無いと思いますけど。

ただ、もう一つまさかと思っている考えがあるのです。恵比寿様は「蝦夷」とも書きます。蝦夷の「蝦」は海老を意味します。つまり恵比寿様は海老。

「海老で鯛を釣る」と言いますが、その海老を食す真鯛を抱えていると言うことは、恵比寿様を調伏・封印する為に真鯛を抱えさせられているのではないかと。

うーん、これは流石に考え過ぎでしょうね。そんな訳無い。やっぱり恵比寿様も真鯛も異界の存在であるから、真鯛を抱えている。そう思うことにしときます。

もっとも赤い色はお目出度い色だからと言われれば、グウの音も出ないですけど。

 

ではでは。

 

 

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24 コメント

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なるほど (りひと)
2015-10-10 08:52:26
キーワードは、赤なんですね。それは全く知りませんでした。真鯛は赤。
縄文の方々が、海洋資源の豊富な豊かなところで住んでいて突然赤い物が流れ着いたらびっくりしたでしょうね?吉凶どちらでも解釈出来る。でもキンメも真鯛いも今、おめでたい時のお魚としている文化とすれば当時も吉祥という方に傾いたのかもしれませんね。最近地殻変動で海底の深い所にいる魚まで流れ着く事も。ならば地震と津波の神と赤い魚って密接になりますよ、抱えてるのは意味ありますね。

赤については最近気になる火山や製鉄との関係も入れて欲しいです。死体の利用もあったと聞きますので。また海老、蟹、タコと加熱するとさらに赤くなるんですから赤と熱もやはり気になります。

そして邇邇芸命さんのお名前の邇も確か赤の意味あったような?サクヤヒメが桜、赤が気になりますよね。

最近の自然現象の数々で思ったのは、火山や製鉄に関わっている神が自己主張しているのではないのか?と。たまたま古墳の勉強でかまどにか鏡が埋めこまれていたと聞き、鏡も太陽よりは火に密着していた可能性も感じます。

綱永井さんの縁のある金山夫妻のいるところにも恵比寿さんでしたよね?
真鯛が意味する所にきっと金山夫妻も関わってくるのではないでしょうか?

そして金山夫妻が嫌いなのが犬でした?当時の繰り返しでこのままだと日本やばいです。ルールや暗黙のルール、思いやりやおせっかいがある人間関係が密接であればそこにはなかなか入って来れないでしょうが、都会ほど危ない、民泊なんてやられたら深夜に警察は何か対応出来るのでしょうか?常識が通じない場合の法整備と条例を早急に作らないと都会ほど日本の住民はいなくなるのが早いでしょうね。土地への執着ないでしょうから。助けなきゃいけない移民の手続が下りなくて、婚姻で簡単に入れてしまい野放しは、怖い世になりますよね。
日本の思いやりやおもてなしが通じない事も考えた対応を専門家の方の情報交換で切り抜けて欲しいですね。

金山夫妻は、それが言いたいはずです。
自分達の場所を守る事の大切さを、感じ取って生きたいですね。そう思い出した金華山って金火山?綱永井さん行けるようになりそうな予感です。2799、8073
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赤は異界の色。 (綱永井寵生)
2015-10-10 22:45:03
りひとさんへ

赤は異界の色である事は聞いていました。何かの本で読んでいました。何を意味するのは忘れてしまいましたが。

今思うと地獄と言えば血の池地獄です。仏教系の考えから地獄の色として黒と赤をイメージする人は多いのではないでしょうか。

縄文の時代となると「血=死」。更には穢れにも繋がると思います。日本人は血を嫌います。西洋のように血を食料とは考えません。赤は本来は御目出度い色ではなく、恐怖の色だったと考えられるのではないでしょうか。

私も渓流釣りをしますが、山の中で赤い色を見たらビックリします。古代の人は赤は血以外見た事が無い。私以上に赤には驚く筈です。異界の色と考えるのは自然だと思いますね。

地獄の御釜と言いますが、その御釜は火山口から来ています。考えてみたら火も赤く見える。古代人は火山は神の怒りと考えていますから、その点からも赤は畏怖の対象だったと思われます。

金山彦尊も製鉄の神。製鉄で川は赤く濁る。更に金山彦尊は火を司る神で仏号は弁才天となります。

更にはイオマンテは血がつき物です。それが禊のルーツであるなら、瀬織津姫の色として桜がイメージされるのもそこから来ている可能性もあると思いますね。

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お久しぶりです (ひー)
2015-10-12 14:36:21
さすが綱永井寵生へのコメントは熱い思いの方が多いですね。
恵比寿様・・・そういえばあまり考えたことがありませんでした。 大国主や事代主には触れたことがありましたが・・・自分もすぐに「蝦夷様」?と読みました。
エミシのことを古い時代には「エビ」とも呼んでいたそうです。 今後恵比寿にも気を付けて観察したいと思います。
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花淵浜で。 (綱永井寵生)
2015-10-13 04:13:58
ひーさんへ

おひさしぶりです。それとこっり「秩父・仙台まほろばの道」のまほろばさんに、ひーさんのブログを紹介しました。私が書くよりも全然詳しいので。勝手ですみません。

恵比寿様は震災直後、花淵浜が心配でバイクを飛ばしたところ、花淵浜で津波被害のあった家の前の道路で、馬鹿デカイ恵比寿像が印象に残っています。何故か大黒様よりも大きいし、数が多いのに興味を持ちました。

恵比寿様の妻神??は伊豆佐比売神社に祀られている三島溝咋姫です。そして花淵浜の町には三島姓の方が多い。何か関連があるのかなと思っていました。

三島溝咋姫は大物主の妻神??の勢夜陀多良姫と同神とされています。すると恵比寿様は大物主なのでは。

そう考えると瀬織津姫と思われる大物忌主は三島溝咋姫と考えられます。怖い訳だなぁーと思いました。

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面白い。 (りひと)
2015-10-13 12:52:52
大物主命さん10/10~10/12のこの連休は忙しかったでしょうね。始めは怖い怖い存在でしたねえ、でも言われてみれば恵比寿さんとも思えるふしも。なんせ器が大きい、心が広い、そして強力な力を持つイメージはありますね。京極さんの虎ノ門は大好きですね。大物主命さんは海と関わるかが大事になってきますね。奈良盆地も水があったのなら大神神社も、四国は海神の地、神奈川の大物主命さんはムカデが出たんでムカデに配慮して行けませんでしたが地形が谷と崖と川でした。海に直結しませんが水や池や沼と縁がありそうな予感ですね。調布も水と大蛇、最近龍とは全く関わらなくなりましたよ。大物主命さんが恵比寿のルーツだと面白くなりますね。スクナヒコがワンクッションありますが可能性高く感じます。うちの家族の人間ウォッチからは大山クイさんともかなり近いと思いますのでミゾクイさんとも縁あるはずです。

そう極め付けに10という数字は、大物主命さんはもちろん、十日恵比寿っていいますから恵比寿さまの数字でもありますね。盲点でしたね、綱永井さん凄い発見ですよ。私の夢では蛇は巨人でもありそうでしたから大物主命さんはピッタリのイメージです、AB型で分裂症でも患っているかもしれませんね!4268
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花淵 (ひー)
2015-10-13 22:32:49
花淵出身の三嶋さんはブログ関係で友達になりました。
七ヶ浜では旧家に入ると思います。

頭に入れておきます。どこかで繋がると面白いですね。
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少彦名命が去って・・・。 (綱永井寵生)
2015-10-14 01:11:48
りひとさんへ

大物主と言うと大国主と同神とされていますが、お互いに対面していますので違う神格だと私は考えます。
少彦名命が去ってから現れたので、私は少彦名命の荒魂の様な気がします。事代主は呪いの拍手を打って入水しているので。
少彦名命は事代主や恵比寿様、更には蛭子神、一言主とも言われてます。ここで注目なのは「彦」の字と「蛭子」神です。
「彦」は「日子」から来ています。「太陽の子」です。それと「蛭子神」が「昼子神」であるならこれも太陽神を示しています。少彦名命や大物主は海神とされていますが、国津神の太陽神の要素もあると思います。
故に出雲の本来の始祖神に繫がるのではと思いますね。
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山神と海神。 (綱永井寵生)
2015-10-14 01:23:40
ひーさんへ

三島さんと思っていましたが、三嶋さんでしたか。

花斑浜の鼻節神社の祭神はコノハナサクヤ姫だった時代があると聞いています。

私は「大山祇神=大綿津見神」と考えていますが、大山祇神の別名は和多志神、更には三島大明神とも言われてます。

コノハナサクヤ姫は大山祇神の娘ですから、その関係で三嶋さんが住んでいるのかも知れませんね。

そう考えると三角の扁額は山を示しているのではと考えたのですが、他の三角の扁額の神社に山神が関わるかどうかは判りませんので、何とも言えません。やはり難しいですね。
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さすが! (りひと)
2015-10-14 08:37:24
そう、荒魂との概念は確かにうまく説明できますね。利用しているとも。
でも納得ですね。かなり進展しましたね。私は神津島でお腹の中いたらしいので何故殺されなかったのか?その疑問ヒントになりそうです。そして三島にも今後行く予定です。夢では乗継で失敗してましたがそれを教訓にして三島さんに会えたら思います。
このタイミングで誰も興味を持たない恵比寿さん三島さんのお話を聞かせて頂き感謝いたします。5873
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砂絵! (りひと)
2015-10-21 11:25:00
綱永井さん

分かってしまいましたよ。今日の地震はバヌアツ、瓦努阿図と中国語では書くようです。私の好きな字ばかり。これって閻魔と牛頭馬頭ともう一人に思えてなりません。バヌアツでは砂絵で会話するそうです。ならばですよ、恵比寿さんも砂絵で会話していたんでは?と。

日吉大社の小さなお社で出会った方は耳が聞こえないからと助言して言ってたような思い出があります。恵比寿さんは言葉分からなかったのでは?

各地で土地取られてしまう理由もそこかもしれませんね。

砂絵といえばパワースポットやペルーや妄想が広がります。

川の堆積物が積もったところには縄文の遺跡や、またそこを好んだ民族もいますよね。

恵比寿さんはどうやらかなり大事な神のように感じます。3595
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