令和4年2月21日
<シンポジウム>
京都大学における農業系研究開発プロジェクトの現状と未来
~産官学連携による農業のパラダイムシフトに向けて~(オンライン聴講)
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日時:令和4年2月21日 13:30~
世界の食料需要が激増していくことが見込まれている中で、これまでの
生産効率のみを追求した農業では、気候変動問題をはじめとしたさまざま
な社会課題に対応できないことが想定されます。
また、サステナブルな農業に向けたパラダイムシフトを実現させるべく、
大学というアカデミアを中心とした破壊的イノベーション創出への期待が高まっています。
「地球社会の調和ある共存」を基本理念とする京都大学においても、
国内有数の規模を誇る農学研究科や農業のカーボンニュートラル化を目指
す「グリーンエネルギーファーム(GEF)産学共創パートナーシップ」など
を中心に、農業におけるパラダイムシフトの実現に向け、数多くの研究者
が、産官学連携を通して、様々な研究・実証に取り組んでいるところです。
本シンポジウムでは、農業のパラダイムシフトに向け、京都大学等が
中心となって進めているプロジェクトについて紹介しつつ、新たな連携や
プロジェクトの掘り起こしを図ろうとするものです。
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講演「中山間地域水稲栽培におけるスマート農業」
飯田訓久(京都大学大学院農学研究科 地域環境科学専攻生物生産工学講座 教授)
♯農業機械 ♯ロボット ♯精密農業 ♯テレマティックス ♯スマート農業
講演「シロアリの木材分解能力を用いた自然循環型食料生産システム」
松浦健二(京都大学大学院農学研究科 応用生物科学専攻昆虫生態学分野 教授)
♯昆虫生態学 ♯応用昆虫学 ♯進化生態学 ♯社会性昆虫 ♯シロアリ ♯飼料化 ♯ムーンショット
講演「化学農薬に依存しない害虫被害ゼロ農業の実現」
日本典秀(京都大学大学院農学研究科 地域環境科学専攻生態情報開発学分野 教授)
♯応用昆虫学 ♯植物保護科学 ♯植物ダニ学 ♯天敵利用学 ♯青色半導体レーザー ♯ムーンショット
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講演「持続可能な高効率太陽熱利用型施設園芸モデルの構築」
土井元章(京都大学大学院農学研究科 農学専攻園芸科学講座 教授)
♯蔬菜花卉園芸学 ♯施設園芸学 ♯環境調節 ♯切り花の品質管理 ♯香り ♯先端断熱材
講演「センサに基づく農業の環境負荷・食品ロス削減」
近藤直(京都大学大学院農学研究科 地域環境科学専攻 生物センシング工学分野 教授)
♯農産加工学 ♯計測学 ♯農業ロボット ♯動植物 ♯水産生物
講演「メタン発酵システムを組み込んだ持続可能な稲作体系の構築」
大土井克明(京都大学大学院農学研究科 地域環境科学専攻生物生産工学講座 助教)
♯メタン発酵 ♯資源循環 ♯農業工学
オンライン時代に入り、日頃聴講できない講演を聴くことが出来るようになりました。
一つ一つの研究のテーマが現実に実施されているように感じています。
国が進めている「みどりの食料システム戦略」に大きく関係している内容です。