岡山の生コン組合に立ち入り=新規参入妨害の疑い-公取委
岡山県北生コンクリート協同組合(同県津山市)が、非組合員の業者の新規参入を妨害している疑いが強まったとして、公正取引委員会は26日、独禁法違反(不公正な取引方法)の疑いで、同組合や加入業者ら計十数カ所を立ち入り検査した。
関係者によると、同組合は遅くとも2012年ごろから、建設業者らに対し、組合に非加入の業者から生コンを購入しないよう働き掛けるなどしていた疑いが持たれている。
同組合には岡山県北部の生コン製造業者7社が加入し、地域の生コン販売の大半を占めている。一般財団法人建設物価調査会によると、津山市の標準的な生コン価格は、今年3月時点で1立方メートル当たり1万3800円。
公取委は、新規参入妨害には競争による生コン価格の下落を防ぐ狙いがあったとみている。価格が高止まりした結果、公共工事などで建設費用が不当に高くなった可能性もある。
同組合は、単独では取引先の大企業に対抗できない中小企業が団結することを認めた中小企業等協同組合法に基づき、通常は独禁法違反となる加入業者内での価格統一などが認められている。しかし、公取委は今回、独禁法の適用が免除される行為には当たらないと判断した。
生コン販売をめぐっては、同様に非組合員の取引を妨害したとして、1991年に新潟、93年に滋賀、01年に奈良の各県の組合が独禁法違反で排除勧告を受けている。
岡山県北生コンクリート協同組合の話 検査には全面的に協力するが、新規参入妨害の事実はない。
上記メールを入って来た!
公正取引委員会の判断はどうなるのだろう。注目!