平成28年11月3日 10:00~
東賀茂神社秋まつり
秋祭りの意味
秋祭りは収穫の秋を祝い、遠い祖先の昔から一番身近なとことにある氏神に感謝する神祭りである
神前に供えるお供え物にしても、季節ものの山の幸、海の幸といわれる品々も多く、 神々の功績をたたえ、神を喜ばす神事と余興が執り行われている。
現在はそれほどでもないが、昔はこの秋の神祭のために村の人々は何十日、 ときにはまる1年も前から準備をし、精進潔斎をし、食べ物、飲み物も用意して神祭りの日を迎えるのである。
そして、祭りの日には氏子は役人(やくびと)として、また、一般の氏子たちは神詣のため衣服を新調して着飾り、 祭礼に参加して神と人々とのつながりを強め、そのことが集団生活の絆の役割を果たし、 共同生活の基礎が再び確かめられていくのである。
秋祭りは宵宮の神迎えの神事から始まり、本祭りの神の還御をもって終了するのであるが、宵宮の前日を傘揃えといって 祭礼の余興を準備し、本祭りの後の日は傘破ちといって祭りの後片付けをする日になっている。
宵宮
秋祭りは宵宮と本祭りの両日にわたり執り行われ、この二日にわたる夜半に神迎えが行われている。
宵宮は夜宮とも言われ、神迎えの祭りであり、本来は神を迎えるための祭場へ依代を媒体として、 多くは深夜に神が降臨すると考えられ、昔は氏子が一同に集まって夜を明かす神迎えの神事が行われ、 その日数も何日にも及んだが、これも次第に簡単になり司祭者だけが祭りの前夜にだけ行うようになり、 やがて現在のような形になってきたのである。
昔の人は常に村人の住むところにおらず、祭りのときだけ降臨するものと考え、信じていた。
そして人々は小高い丘の上の森とか、そのほか決まった祭場に仮屋を建てて神を祭ったものである。
社(やしろ)はもともとこの「屋」を建てる場所の意味であり、宮(みや)は「御屋」を意味すると言われている。
宵宮の神事として、本来、当日の午後、萩原、荊木等の氏子が中心となって、 屋台、四ツ太鼓等が宮に向かい、鬼神楽、獅子舞を奉納し夜を迎えて神迎えの神事が執り行われるのだが、 現在では、宵宮の早朝、鬼神楽、獅子舞を奉納のみ行われてしている。
この神迎えの神事で、歴史学的に見ても興味深い習わしがある。それは、宵宮が雨天であれば天気が 回復するまで1日、2日と神祭りを延ばすが、これと反対に、宵宮の日が晴天であって無事に神迎えを済ま した翌日の本祭りが雨天であっても神祭りは続けるのである。このことは雨が降ればなにかと不都合だから と単純に考えられるが、もっと深く考えると宵宮ですでに神を迎えているので、本祭りに日が雨だからとの 理由で日を延ばすと神様の都合に支障をきたし、何日も神様を放っておくことは神様に対する不敬になるの で、いったん神迎えをした以上、本祭りは天候にかかわりなく行うべきだという氏子の神に対するまじめさの表れと思える。
宵宮が雨のときは、いったん取りやめて天候が回復したあとで気持ちよく神迎えをしようということであろう。
もちろん、祭りは秋晴れの好天気の日に行うほうが好都合であって、神と人との双方の事情を加味した計らいである。
本祭り
宵宮の翌日が本祭りであって、神社から神は神輿に乗り御旅所へ御渡する神事が主な行事となっている。
そして、これが現在の神の降臨であって、祭りの行事のなかで最も目につき華やかな取り合わせである。
神輿は神のみゆき(御幸)に用いる乗り物であって、神霊の降臨を送迎するために使われるが、 古くは馬が神の乗り物として用いられていた。
それが、平安時代中期以降、御霊信仰が盛んになると ともに、神移し、神入れの儀式行う神興のお渡りが、練りものの華美な行列を伴って、近世には、 村々の氏神祭りにも広く行われるようになった。
これは、貴族社会が興や車を乗りのもとして常用するようになったのを反映したのもといわれる。
若者が神輿を担ぎ、勢いよく練り回ることを「神興荒れ」といって、神意の表れとすることもあり、 神興の動きによって年占いをすることであったという。
また、神興荒れは神の目を喜ばせ同時に祭日に 奉仕する人々の興奮をかきたてたものである。
御旅所は神の降臨を持ってこれらを祭る本来の祭場と考えられ、神と最も縁の深いところといわれ、むしろ神社のほうは初めは神興の置き場所、すなわち神庫(ほくろ)に過ぎないのである。
神興の御渡でその前後に鉾、榊御幣のようなものがつくのは御渡の新旧併用の形式であって鉾や榊御幣は、 神の乗り物に対する潮浄めの儀式である。
以上、だいたい神興、御渡、御旅所について説明しましたが、
御渡の神事が行われている祭りでは御渡よりさきに神前式が行われています。
神前式の形式は一般的に神前 に神主、区長、宮総代、年行事などが座り、神主の司祭で執り行われるが、その着席順序は昔にさかのぼる ほど厳格だったといわれています。
平成28年11月2日 19:00~
東賀茂神社秋祭り宵宮の神事が行われました。
東賀茂神社秋まつり
秋祭りの意味
秋祭りは収穫の秋を祝い、遠い祖先の昔から一番身近なとことにある氏神に感謝する神祭りである
神前に供えるお供え物にしても、季節ものの山の幸、海の幸といわれる品々も多く、 神々の功績をたたえ、神を喜ばす神事と余興が執り行われている。
現在はそれほどでもないが、昔はこの秋の神祭のために村の人々は何十日、 ときにはまる1年も前から準備をし、精進潔斎をし、食べ物、飲み物も用意して神祭りの日を迎えるのである。
そして、祭りの日には氏子は役人(やくびと)として、また、一般の氏子たちは神詣のため衣服を新調して着飾り、 祭礼に参加して神と人々とのつながりを強め、そのことが集団生活の絆の役割を果たし、 共同生活の基礎が再び確かめられていくのである。
秋祭りは宵宮の神迎えの神事から始まり、本祭りの神の還御をもって終了するのであるが、宵宮の前日を傘揃えといって 祭礼の余興を準備し、本祭りの後の日は傘破ちといって祭りの後片付けをする日になっている。
宵宮
秋祭りは宵宮と本祭りの両日にわたり執り行われ、この二日にわたる夜半に神迎えが行われている。
宵宮は夜宮とも言われ、神迎えの祭りであり、本来は神を迎えるための祭場へ依代を媒体として、 多くは深夜に神が降臨すると考えられ、昔は氏子が一同に集まって夜を明かす神迎えの神事が行われ、 その日数も何日にも及んだが、これも次第に簡単になり司祭者だけが祭りの前夜にだけ行うようになり、 やがて現在のような形になってきたのである。
昔の人は常に村人の住むところにおらず、祭りのときだけ降臨するものと考え、信じていた。
そして人々は小高い丘の上の森とか、そのほか決まった祭場に仮屋を建てて神を祭ったものである。
社(やしろ)はもともとこの「屋」を建てる場所の意味であり、宮(みや)は「御屋」を意味すると言われている。
宵宮の神事として、本来、当日の午後、萩原、荊木等の氏子が中心となって、 屋台、四ツ太鼓等が宮に向かい、鬼神楽、獅子舞を奉納し夜を迎えて神迎えの神事が執り行われるのだが、 現在では、宵宮の早朝、鬼神楽、獅子舞を奉納のみ行われてしている。
この神迎えの神事で、歴史学的に見ても興味深い習わしがある。それは、宵宮が雨天であれば天気が 回復するまで1日、2日と神祭りを延ばすが、これと反対に、宵宮の日が晴天であって無事に神迎えを済ま した翌日の本祭りが雨天であっても神祭りは続けるのである。このことは雨が降ればなにかと不都合だから と単純に考えられるが、もっと深く考えると宵宮ですでに神を迎えているので、本祭りに日が雨だからとの 理由で日を延ばすと神様の都合に支障をきたし、何日も神様を放っておくことは神様に対する不敬になるの で、いったん神迎えをした以上、本祭りは天候にかかわりなく行うべきだという氏子の神に対するまじめさの表れと思える。
宵宮が雨のときは、いったん取りやめて天候が回復したあとで気持ちよく神迎えをしようということであろう。
もちろん、祭りは秋晴れの好天気の日に行うほうが好都合であって、神と人との双方の事情を加味した計らいである。
本祭り
宵宮の翌日が本祭りであって、神社から神は神輿に乗り御旅所へ御渡する神事が主な行事となっている。
そして、これが現在の神の降臨であって、祭りの行事のなかで最も目につき華やかな取り合わせである。
神輿は神のみゆき(御幸)に用いる乗り物であって、神霊の降臨を送迎するために使われるが、 古くは馬が神の乗り物として用いられていた。
それが、平安時代中期以降、御霊信仰が盛んになると ともに、神移し、神入れの儀式行う神興のお渡りが、練りものの華美な行列を伴って、近世には、 村々の氏神祭りにも広く行われるようになった。
これは、貴族社会が興や車を乗りのもとして常用するようになったのを反映したのもといわれる。
若者が神輿を担ぎ、勢いよく練り回ることを「神興荒れ」といって、神意の表れとすることもあり、 神興の動きによって年占いをすることであったという。
また、神興荒れは神の目を喜ばせ同時に祭日に 奉仕する人々の興奮をかきたてたものである。
御旅所は神の降臨を持ってこれらを祭る本来の祭場と考えられ、神と最も縁の深いところといわれ、むしろ神社のほうは初めは神興の置き場所、すなわち神庫(ほくろ)に過ぎないのである。
神興の御渡でその前後に鉾、榊御幣のようなものがつくのは御渡の新旧併用の形式であって鉾や榊御幣は、 神の乗り物に対する潮浄めの儀式である。
以上、だいたい神興、御渡、御旅所について説明しましたが、
御渡の神事が行われている祭りでは御渡よりさきに神前式が行われています。
神前式の形式は一般的に神前 に神主、区長、宮総代、年行事などが座り、神主の司祭で執り行われるが、その着席順序は昔にさかのぼる ほど厳格だったといわれています。
平成28年11月2日 19:00~
東賀茂神社秋祭り宵宮の神事が行われました。