令和4年9月15日
政府
RESASの活用方法解説=「地域課題分析ナビ」公開
人口動態や産業構造、人の流れといった地域データを集約した地域経済分析システム(RESAS)を活用した政策立案を進めてもらうため、
政府は実際の活用の流れや分析の視点を解説した手引「地域課題分析ナビゲーション」を公開した。
今回は試行的に「地域の人口減少対策」をテーマに作成。
RESASの利活用サイト「RESAS Portal」から閲覧できる。
政府は年末に、デジタル田園都市国家構想の総合戦略を策定する方針。
その後、各自治体にも地方版戦略の作成を求める見通しで、政府はRESASを活用してくれればと期待している。
政府はこれまでRESASに関し、自治体などと連携して政策立案ワークショップを開くなど活用を促してきた。
得られた知見を基に、より幅広い自治体にデータを使った地域課題の解決を進めてもらおうとナビゲーションを作った。
今回の「人口減少対策」版はパワーポイントで作成。ダウンロードして使う。
地域の人口の構成や推移を大まかに把握した上で、自然増減と社会増減の状況を細かく見るなど、
大項目から詳細項目にわたって分析する流れを示した。
「人口推移」「人口ピラミッド」など分析データごとにページが分かれ、
該当するデータにたどり着くためのRESAS上の順路を項目別に示し、リンクも張っている。
リンクをクリックしてRESAS上で操作すると、見たい自治体のグラフが示される。
ナビには「生産年齢人口と、年少人口、老年人口の3区分に分けて人口の推移を分析することで
人口構造の変化の傾向を大まかに把握する」など、グラフ分析のポイントを盛り込んだ。
データを読み解く上で必要な基礎知識も一口メモ形式で解説。
住民基本台帳人口などRESAS以外のデータを使った分析手法も紹介している。
政府は今後、地域の人口減少対策以外のテーマについても順次、追加公開する。