またしても民主党政権がおかしなことをしてくれた。
20年以上前だが、国鉄が分割民営化された際、現・JRに採用されなかった人たちがいる。その多くは労働組合の熱心な活動家たちだった。なかでも国労の組合員が多数不採用となっていた。
採用されなかった旧・国鉄の職員たちが再雇用を求めて、この20年間闘争しつづけていたが、長く与党にあった自民党政権は彼らとの妥協を許さなかった。
しかし、前政権との違いを強調したい民主連立政権は、彼ら国労組合員との和解に応じ、一人当たり2000万円の和解金を払うそうだ。おまけに民間企業であるJRに、彼ら組合員らの雇用を求めるつもりらしい。
なにか忘れていませんか?
20数年前、国鉄が分割民営化された際、国民の大半はそれに反対せず、むしろ積極的に支持していたことを。JRが一部の労働組合員たちを不採用としても、さして同情もせずにいた事実を忘れていませんか?
昔のことを知らなければ、分割民営化の際、採用されずにいた組合員たちに同情してもおかしくない。しかし、当時を知る国民の多くは冷淡だった。
何故に?
当然である。あの時代、国鉄のあり方はひどかった。本当にひどかった。社会主義に基づく自分たちの政治的主張を押し通すため、国鉄はストライキを頻発し、国鉄の利用者に多大な迷惑をかけていた。
大幅赤字ゆえに国民の税金で維持されていた公共の交通機関である国鉄は、労働組合の政治活動に利用されていた。利用者である国民の不便など顧みもせず、傲慢不遜に労働組合はふんぞり返っていた。
勤務時間は守られず、勤務中にさぼることを既得権として堂々主張する組合員たちを、多くの国民は冷たく見ていた。頻発するストライキのため、会社に泊まりこみ、家族の顔もみれずにいた民間企業の社員たちの不満は爆発寸前だった。
しかし、当時(今もだが)の新聞TVの大半は労働組合に同情的で、国民の不満なんぞ報道せず、ひたすらに政府と戦う正義の労働組合を賛美していた。
だからこそ、中曽根内閣の下で豪腕を発揮した三塚運輸大臣の強引な手で、分割民営化がされた時、与党自民党は選挙で圧勝した。労働組合を母体とする野党勢力は議席数を大幅に減らすこととなった。
マスコミは黙り込み、労働組合は言葉を失した。
この頃から労働組合は劇的に支持を失い、加入率は減る一方。いくら声高に自らの社会的正義の正当性を叫んでも、支持者の減少は止まらなかった。彼らはようやく気がついた。自分たちが国民に支持されていないことに。
普通ならここで自らの誤りを反省する。しかし、自らの善意を確信している彼らは、自らの誤りを認める勇気は持ち得なかった。自分たちは正しいはずだと、頑なに信じ込んだ。
私見だが、このときから社会主義的正義を掲げる勢力は、孤立したがゆえに過激になった。若い人が多い学生運動は、内ゲバに走り自滅した。
暴力に走ることがなかった労働組合(とりわけ教職員組合)は、自分たちの正義を盲信してくれる支持者を育成することに活路を見出した。それが自虐的歴史教育だ。
従軍慰安婦などの反日的な自虐活動は、彼らが少数派に落ちた時から始まった。マルクス主義の担い手であった大学教授らを中心に自虐的な教科書を作り、子供たちに自分たちの正義を教え込む囲い込み教育が横行した。
その成果が、民主党政権のもとで試されている。国民の多数派の声なんか聞こえない鳩ポッポと、それを操る権力亡者である幹事長にとって、少数意見の擁護者というポジションは心地よいようだ。
今後もおかしな少数意見の実現は続くと予想される。次の選挙にむけて、国民は政府のやることをよくよく注視するべきでしょうね。
20年以上前だが、国鉄が分割民営化された際、現・JRに採用されなかった人たちがいる。その多くは労働組合の熱心な活動家たちだった。なかでも国労の組合員が多数不採用となっていた。
採用されなかった旧・国鉄の職員たちが再雇用を求めて、この20年間闘争しつづけていたが、長く与党にあった自民党政権は彼らとの妥協を許さなかった。
しかし、前政権との違いを強調したい民主連立政権は、彼ら国労組合員との和解に応じ、一人当たり2000万円の和解金を払うそうだ。おまけに民間企業であるJRに、彼ら組合員らの雇用を求めるつもりらしい。
なにか忘れていませんか?
20数年前、国鉄が分割民営化された際、国民の大半はそれに反対せず、むしろ積極的に支持していたことを。JRが一部の労働組合員たちを不採用としても、さして同情もせずにいた事実を忘れていませんか?
昔のことを知らなければ、分割民営化の際、採用されずにいた組合員たちに同情してもおかしくない。しかし、当時を知る国民の多くは冷淡だった。
何故に?
当然である。あの時代、国鉄のあり方はひどかった。本当にひどかった。社会主義に基づく自分たちの政治的主張を押し通すため、国鉄はストライキを頻発し、国鉄の利用者に多大な迷惑をかけていた。
大幅赤字ゆえに国民の税金で維持されていた公共の交通機関である国鉄は、労働組合の政治活動に利用されていた。利用者である国民の不便など顧みもせず、傲慢不遜に労働組合はふんぞり返っていた。
勤務時間は守られず、勤務中にさぼることを既得権として堂々主張する組合員たちを、多くの国民は冷たく見ていた。頻発するストライキのため、会社に泊まりこみ、家族の顔もみれずにいた民間企業の社員たちの不満は爆発寸前だった。
しかし、当時(今もだが)の新聞TVの大半は労働組合に同情的で、国民の不満なんぞ報道せず、ひたすらに政府と戦う正義の労働組合を賛美していた。
だからこそ、中曽根内閣の下で豪腕を発揮した三塚運輸大臣の強引な手で、分割民営化がされた時、与党自民党は選挙で圧勝した。労働組合を母体とする野党勢力は議席数を大幅に減らすこととなった。
マスコミは黙り込み、労働組合は言葉を失した。
この頃から労働組合は劇的に支持を失い、加入率は減る一方。いくら声高に自らの社会的正義の正当性を叫んでも、支持者の減少は止まらなかった。彼らはようやく気がついた。自分たちが国民に支持されていないことに。
普通ならここで自らの誤りを反省する。しかし、自らの善意を確信している彼らは、自らの誤りを認める勇気は持ち得なかった。自分たちは正しいはずだと、頑なに信じ込んだ。
私見だが、このときから社会主義的正義を掲げる勢力は、孤立したがゆえに過激になった。若い人が多い学生運動は、内ゲバに走り自滅した。
暴力に走ることがなかった労働組合(とりわけ教職員組合)は、自分たちの正義を盲信してくれる支持者を育成することに活路を見出した。それが自虐的歴史教育だ。
従軍慰安婦などの反日的な自虐活動は、彼らが少数派に落ちた時から始まった。マルクス主義の担い手であった大学教授らを中心に自虐的な教科書を作り、子供たちに自分たちの正義を教え込む囲い込み教育が横行した。
その成果が、民主党政権のもとで試されている。国民の多数派の声なんか聞こえない鳩ポッポと、それを操る権力亡者である幹事長にとって、少数意見の擁護者というポジションは心地よいようだ。
今後もおかしな少数意見の実現は続くと予想される。次の選挙にむけて、国民は政府のやることをよくよく注視するべきでしょうね。