天災は忘れた頃にやってくる。
1970年代のことだが、沖縄諸島に厄介な外来昆虫がやってきた。その名をウリミバエという。小さなコバエなのだが、農作物に壊滅的打撃をもたらすことで知られている。
なにしろ体長数ミリの小さなハエだが、野菜や果実の実に卵を大量に植えつけ、野菜も果実もボロボロにしてしまう。一回の産卵で1000個の卵を産み付け、わずか二週間で成虫と化す。農家にとっては悪夢である。
この被害を最小限に抑えるため、沖縄から本州への農作物の搬出を止める羽目になり、その補償金の支払いだけでなく、ウリミバエの根絶に向けての官民一体となった努力が求められた。
結論からいうと、放射線を用いて不妊化させたオスのミバエを放出して、ウリミバエの根絶に成功したのが1990年代。ようやく沖縄の野菜、果物が本州へ堂々と輸出されるようになった。
ちなみにこの不妊化オスの放出による根絶法は、すべての昆虫に有効な訳ではない。だが世界的にも稀な成功例として知られている。
だが、ここ最近になって再びウリミバエやミカンコバエが沖縄で再発見された。それどころか、九州各地、東京でも発見されて農業関係者はその対応に追われている。
おそらく卵が産み付けられた野菜や果物によって移動してきたのだろう。沖縄の人たちならば、除去に苦労した覚えがあるから注意を払うが、本州では未知の害虫であり、発見が遅れたのだと思う。
これ、たいへんな災害です。これらのミバエ科のコバエたちは、繁殖力が凄まじく、農作物に壊滅的な打撃を与える。しかも数ミリの小ささゆえに発見も難しい。20年かけてようやく根絶できたと思ったら、再び現れた。
以前ならば、寒冷な本州では生存できないと言えたのですが、最近の研究で暖かい場所で越冬する可能性があることが分かり、農水省の対策チームは緊急事態だと警報を鳴らす。
もしご家庭で見つけたら、すぐに農水省関係の役所に報告してください。早め早めの対策が必要ですから。


1970年代のことだが、沖縄諸島に厄介な外来昆虫がやってきた。その名をウリミバエという。小さなコバエなのだが、農作物に壊滅的打撃をもたらすことで知られている。
なにしろ体長数ミリの小さなハエだが、野菜や果実の実に卵を大量に植えつけ、野菜も果実もボロボロにしてしまう。一回の産卵で1000個の卵を産み付け、わずか二週間で成虫と化す。農家にとっては悪夢である。
この被害を最小限に抑えるため、沖縄から本州への農作物の搬出を止める羽目になり、その補償金の支払いだけでなく、ウリミバエの根絶に向けての官民一体となった努力が求められた。
結論からいうと、放射線を用いて不妊化させたオスのミバエを放出して、ウリミバエの根絶に成功したのが1990年代。ようやく沖縄の野菜、果物が本州へ堂々と輸出されるようになった。
ちなみにこの不妊化オスの放出による根絶法は、すべての昆虫に有効な訳ではない。だが世界的にも稀な成功例として知られている。
だが、ここ最近になって再びウリミバエやミカンコバエが沖縄で再発見された。それどころか、九州各地、東京でも発見されて農業関係者はその対応に追われている。
おそらく卵が産み付けられた野菜や果物によって移動してきたのだろう。沖縄の人たちならば、除去に苦労した覚えがあるから注意を払うが、本州では未知の害虫であり、発見が遅れたのだと思う。
これ、たいへんな災害です。これらのミバエ科のコバエたちは、繁殖力が凄まじく、農作物に壊滅的な打撃を与える。しかも数ミリの小ささゆえに発見も難しい。20年かけてようやく根絶できたと思ったら、再び現れた。
以前ならば、寒冷な本州では生存できないと言えたのですが、最近の研究で暖かい場所で越冬する可能性があることが分かり、農水省の対策チームは緊急事態だと警報を鳴らす。
もしご家庭で見つけたら、すぐに農水省関係の役所に報告してください。早め早めの対策が必要ですから。

