犬にだって流儀がある。
知人のお子さんは大の犬好き。家でも飼っているし、犬の散歩で知り合った犬友達も沢山いるそうだ。だから、犬はみんな友達だと信じている。
先日のことだが、その知人と一緒に出鰍ッた。その中途で大きなショッピングモールに立ち寄り、買い物と食事を済ませた。食事の後、広場で時間を潰していたところ、犬を連れたご老人が通りかかった。
知人の子供は「ワンちゃ~ん」と笑顔でその犬に近づいたが、その犬はビックリしたのか警戒心を露わにして唸った。犬好きのその子は、初めての経験にビックリしたのか泣き出してしまった。
その犬の飼い主である老人もビックリして、どうしたものかと立ち往生。仕方なく私がまだ警戒姿勢を解かないその犬の脇に立ち、その老人と少し話をした。その間、その犬は私の匂いを嗅いだり、さり気なく垂らしておいた手に軽く噛んだりと様子見である。
私がなにもしないと分かったのか安心して、警戒姿勢を解いた。その後は私の為すがままである。耳の後ろを掻いてあげると、尻尾ふりふり大喜びである。
その様子をみた知人のお子さんは、目を見開いて「なんで~、私じゃダメなの~」と駄々をこねだした。
そこで私はその子に解説してあげた。
あなたは犬が大好きでしょう?と言うと犬の尻尾なみに首を縦にふる。あなたが普段接している犬は、あなたのことを良く知っている犬たちだよね。でも、このワンちゃんは、あなたとははじめてだよね。
見知らぬ人が、いきなり近づいてきたら、犬だって警戒するよ。初めての犬と仲良くしようと思ったら、まず犬を安心させることが第一だよ。正面から立つのではなく、脇に立って、犬の警戒心を解くことが大事なんだよ。
その子は肯きながら、「じゃあ、どうしたらいいの?」と訊いてくるので、まずその犬の自由にさせてあげなさいと助言した。ご老人がうんうんと頷いているのはともかく、その犬までもがお座りして「もっともだ」と云わんばかりの姿勢を見せているのがおかしい。
その子は、恐る恐る近づいてきて、犬の傍に坐った。すると犬は、その子のお尻や足の匂いを嗅いだ後、その子の手を甘噛みしてきた。その子が抵抗せずにじっとしていると、次第に犬も安心してきた。
そこで私がゆっくりと手を出して、撫でて上げてごらんと云うと、恐る恐る犬を撫でている。もう、ここまでくれば大丈夫。元々、犬に馴れている子供なので、知人が戻ってくるまでその犬とじゃれ放題であった。
その後老人と少し話したのだが、最近の子供は生きた動物に接する機会が少ないのか、犬と上手に遊べる子が減っているそうだ。ペットとして育てられた犬だって、警戒心はある。
自分よりも数倍大きい生き物(この場合、人間ね)がいきなり近づいてきたら、そりゃ犬だって警戒するもんだ。私は長い間、犬を飼っていないので、見知らぬ犬との対応にわりと馴れているから分る。
犬だって人間だって、それなりの礼儀作法は必要なんですよ。
知人のお子さんは大の犬好き。家でも飼っているし、犬の散歩で知り合った犬友達も沢山いるそうだ。だから、犬はみんな友達だと信じている。
先日のことだが、その知人と一緒に出鰍ッた。その中途で大きなショッピングモールに立ち寄り、買い物と食事を済ませた。食事の後、広場で時間を潰していたところ、犬を連れたご老人が通りかかった。
知人の子供は「ワンちゃ~ん」と笑顔でその犬に近づいたが、その犬はビックリしたのか警戒心を露わにして唸った。犬好きのその子は、初めての経験にビックリしたのか泣き出してしまった。
その犬の飼い主である老人もビックリして、どうしたものかと立ち往生。仕方なく私がまだ警戒姿勢を解かないその犬の脇に立ち、その老人と少し話をした。その間、その犬は私の匂いを嗅いだり、さり気なく垂らしておいた手に軽く噛んだりと様子見である。
私がなにもしないと分かったのか安心して、警戒姿勢を解いた。その後は私の為すがままである。耳の後ろを掻いてあげると、尻尾ふりふり大喜びである。
その様子をみた知人のお子さんは、目を見開いて「なんで~、私じゃダメなの~」と駄々をこねだした。
そこで私はその子に解説してあげた。
あなたは犬が大好きでしょう?と言うと犬の尻尾なみに首を縦にふる。あなたが普段接している犬は、あなたのことを良く知っている犬たちだよね。でも、このワンちゃんは、あなたとははじめてだよね。
見知らぬ人が、いきなり近づいてきたら、犬だって警戒するよ。初めての犬と仲良くしようと思ったら、まず犬を安心させることが第一だよ。正面から立つのではなく、脇に立って、犬の警戒心を解くことが大事なんだよ。
その子は肯きながら、「じゃあ、どうしたらいいの?」と訊いてくるので、まずその犬の自由にさせてあげなさいと助言した。ご老人がうんうんと頷いているのはともかく、その犬までもがお座りして「もっともだ」と云わんばかりの姿勢を見せているのがおかしい。
その子は、恐る恐る近づいてきて、犬の傍に坐った。すると犬は、その子のお尻や足の匂いを嗅いだ後、その子の手を甘噛みしてきた。その子が抵抗せずにじっとしていると、次第に犬も安心してきた。
そこで私がゆっくりと手を出して、撫でて上げてごらんと云うと、恐る恐る犬を撫でている。もう、ここまでくれば大丈夫。元々、犬に馴れている子供なので、知人が戻ってくるまでその犬とじゃれ放題であった。
その後老人と少し話したのだが、最近の子供は生きた動物に接する機会が少ないのか、犬と上手に遊べる子が減っているそうだ。ペットとして育てられた犬だって、警戒心はある。
自分よりも数倍大きい生き物(この場合、人間ね)がいきなり近づいてきたら、そりゃ犬だって警戒するもんだ。私は長い間、犬を飼っていないので、見知らぬ犬との対応にわりと馴れているから分る。
犬だって人間だって、それなりの礼儀作法は必要なんですよ。