イイ年をして人様にアニメを奨めるのは、あまり積極的にはなれない。
だが、この作品に関しては奨めてもいいかもと思っている。アニメといってもパペット(人形)・アニメである。つまりヌイグルミを使って連続撮影をして作るアニメーションだ。
この作品は一話完結で5分程度なのだが、おそらく撮影には最低でも一週間はかかる。監督は若いがかなり拘りの強い人で、なかには一か月かかって撮影したものもあるらしい。とにかく時間と手間がかかるのがパペット・アニメなのだ。
だから、アニメ大国の日本でも滅多に作られない。ヨーロッパでは結構人気があるパペット・アニメだが、やはり製作コストの問題からか、作品はそう多くない。
しかし、作られた作品には作り手の熱い想いが込められているものが多い。表題のアニメからも、それは感じ取れる。
モルモットのヌイグルミを使った作品なのだが、このモルモット仕立ての車、可愛いわりにけっこう辛辣だ。人間の悪い面を上手く表現している。一作5分程度の作品なのに、中身はけっこう濃いと思う。
小さいお子さんが夢中なのはともかく、その親までも夢中にさせるのは、そのあたりの濃さが理由だと思う。是非、一度は見て頂きたいパペット・アニメです。
なお、これを観て本物のモルモットを飼おうとは決して思わないことです。モルモットはハムスターの数倍の大きさで、鳴き声は数倍大きく、食費も数倍はかかります。臭いも数倍で、絶対にマンションなどでは飼えません。かなり広さのある敷地の隅に、近所から離れた場所で飼わないと、絶対に近所から苦情がきてしまいます。
いや、お子さんたちにモルモット、飼いたいと言われる親御さん多いらしいです。アニメは面白いけど、本物を飼うのは止めたほうが無難ですよ。
こちらにも。
パペットアニメも含めてストップモーションアニメーションは独特の雰囲気があって凄く楽しいですよね。
私、ピングーとかニャッキとかも大好きです。
でもこれは確かに撮影に膨大な時間がかかるでしょうし、製作者の熱意にいつも感心してしまいます。
PUI PUIモルカーはテレビ東京の番組なんですね。実写もあわさってこれも面白そう~~。
こういった手作り感のあるアニメは、コスト的に見合わないことが多いので、もっと広まって欲しいです。バンダイがスャ塔Tーなので、きっとヌイグルミが売られると思います。