ヌマンタの書斎

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キャプテン・ウルトラ

2019-10-10 12:12:00 | テレビ

覚えている人は少ないと思う。

「ウルトラQ」、「ウルトラマン」に続く第三弾のウルトラシリーズが実は表題の作品でした。ただ、期待ほどの人気作ではなかったようで、再放送も少なめ。そのせいで私の同世代でも覚えている人は少ない。

今だから分るが、この作品の元ネタはアメリカのスペースオペラ「キャプテン・フィーチャー」だ。私はエドモンド・ハミルトンのSFが好きだったのですが、正直当時は気が付かなかった。

そのくらい、作品のレベルに差があった。一番の違いは、キャプテン・ウルトラが、正義の味方対宇宙怪獣であったことだ。事実、私はバンデル星人などの怪獣はけっこう好きだった。対怪獣バトルがメインなのは、子供向け作品なので致し方ないのだが、円谷プロの産み出す怪獣たちとは一味違うので、記憶に残っている。

ただ、この作品はけっこう迷走したとも思っている。なかでもキャプテン・ウルトラを助ける仲間の一人であるキケロ星人のジョーがシリーズ中途で故郷の星に帰国している。実際は子供たちに人気がなかったからで、替わりに女性のアカネ隊員が入ったりしている。

実を言うと私が一番覚えているのはオープニング曲である「宇宙マーチ」。えらく軽快な曲で「シュピーゲル、シュピーゲル、シュピーゲル、1,2,3~♪」と早口で歌われている部分は未だに覚えている。作曲は富田勲なので納得である。

シュピーゲルとは、キャプテン・ウルトラが搭乗する宇宙船の名で、私の知る限り、3機に分かれて、更に合体もする初めての宇宙船である。後のゲッターロボの発想の原点ではないかと疑っている。

またこの作品は、東映が初めて取り組んだ特撮TVドラマであり、この時の経験が後の「仮面ライダー」などに活かされている。その意味でも重要な位置にある作品なのだが、如何せん人気がイマイチであり、忘れられた特撮作品となっている。

この記事を書くにあたり、ネットであれこれ調べたのだが、一番驚いたのは主役のキャプテン・ウルトラを演じていた役者さん。どこかで見た事あるなぁと思ったら、時代劇で悪役代官を演じることの多い中田博文さんだった。

どうやら、子供相手の正義のヒーローよりも、大人向けの悪役のほうが向いていたらしい。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (俗物)
2019-10-10 12:33:38
こんにちは。幼稚園児の時に飛び出す絵本を買って貰ったのがキャプテンウルトラでした。
しかし再放送の記憶もなく、内容を全く覚えていないのです。サンダーバードは覚えていますのに。
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Unknown (ごみつ)
2019-10-10 22:42:11
こんばんは。

「キャプテン・ウルトラ」覚えてますよ!
ただ、紹介いただいてる怪獣たちは全然覚えてないや。(;^ω^)

私もあの主題曲と、あと、最終回で宇宙の果てにたどり着いた事だけ記憶に残ってます。

「宇宙に果てってあるんだ~。(;゚Д゚)」って最初に教えてくれた番組です。
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Unknown (ヌマンタ)
2019-10-11 13:56:02
俗物さん、こんにちは。この番組、本当に再放送が少なかったと思います。そんなに人気なかったのかと、些か疑問に思っています。まぁ、視聴率が全てなので、致し方ないのかもしれません。
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Unknown (ヌマンタ)
2019-10-11 13:57:58
ごみつさん、こんにちは。私はこのシリーズの怪獣、けっこう好きでした。円谷プロとは一味違うと思っています。
そうそう、最終回はけっこう有名ですね。なんとなく無理やり感もありますが、他の特撮番組ではありえないエンディングであったと思います。
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Unknown (kinkachoKa)
2019-10-12 22:18:53
ヌマンタさん、こんにちは。
この作品は内容はうろ覚えなのですが、テーマ曲は強烈に覚えています。さすが冨田勲!!
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Unknown (ヌマンタ)
2019-10-15 11:36:36
kinkachoさん、こんにちは。このテーマ曲のインパクトは凄いと思います。TV創世記の人材の豊かさには驚かされますね。
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