久しぶりに第1牧区の奥にある、通称「舞台」と呼んでいる放牧地へ行ってきた。明日から電気牧柵を落とすための下準備で、これが終わるといよいよ牧を閉じ、山の暮らしと別れをすることになるのだが、今年はそうもいかない。まだ、県の企画した有害駆除の仕事が残っている。それに冬季の営業のことも考えなければならない。
いつもなら、もうとっくに水道は本管を流しっぱなしにして、凍結防止の処置をするのだが、まだしてない。今年はそれくらい暖かい。近頃のクマは冬眠しなくなったというし、鹿もまだ里に下りていってはいない。温暖化は予想以上に進んでいるらしい。
昨日から狩猟が解禁されたが、天気のせいだろうか、あまりハンターの姿を目にしなかった。今日も小黒川林道から戻ってくるそれらしい車を1台見ただけだ。クマ、イノシシ、鹿と、野生している動物はこの辺り、一般の入山者が思うよりも多いに違いない。先日も枯木の付近に仕掛けた有害駆除の罠に、クマとイノシシが掛かったと聞いた。あのすぐそばでは砂防ダムの工事が行われていて、人も車も重機も行き交い、その騒音たるやかなりのものだと思われるのに、平気のようだ。
今日は少し早く山を下りる。小黒川林道の様子を見ておきたいので、久しぶりの戸台経由となる。
FKBさん、Nさん、MNKくん、コメントありがとうございました。今日はお礼だけ言っておきます。
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