入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「初冬」 (4)

2015年11月12日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 オオダオ(芝平峠)を過ぎてしばらく行くと、急な上りのカーブになる。今朝はよく晴れていたのに、この辺りだけが霧が深かった。そういえば、その前にチラッと目にした八ヶ岳も、通ってきたばかりの峠の高さと同じくらいまで雲に覆われていたような気がした。
 今年はどうも雪の来るのが遅いらしい。まだ本格的な冬支度を始める気にはなれないでいる。

 今朝の新聞を読むと長野県版には、北アルプスの鹿の食害を心配する地元や、関係者の声が大きく取り上げられていた。鹿が悪いわけではないが、根気よく、コツコツと駆除していくしか対策はあるまい。
 昨日、貴婦人の丘の裏手に残置しておいた鹿に対する誘引用のヘイキューブ(牧草を乾燥させ固形化した餌)は、完全に食べ尽くされていた。塩も本来の場所から移動していて、周囲にはかなりの数の鹿とおぼしき足跡があった。
 県の担当者らは誘引に時間がかかると思ってか、爆音機の設置を急いでいるようには見えないが、時期を考えればあまり時間的余裕はない。また、夜間に銃を撃つことはご法度なのだから、問題は、どうしたら鹿を昼間におびきだすことができるか、その策を考えるべきだと思うが、そこら辺はさてどうなのだろうか。
 久しぶりに第2検査場の罠に、小鹿がかかっていた。20メートルくらいの距離しかないが、道路上の軽トラから見ていても立ち上がって逃げようともせず、顔だけこちらにに向けてふてぶてしい態度を崩さない。怒っているようにも見えた。そのくらいでいい。つまるところ、鹿が有害獣なのは人間に対してだけなのだ。今日はそっとしておくことにした。

 誰だろう、明らかに人の手で、牧場内に入れるように第1牧区の電気牧柵が工作されていた。また、冬季になると入笠山登山道右手の牧場内に多数の足跡や、シュプールが残っていることがあるが、年間を通じて牧場内は立ち入り禁止であることをぜひとも承知しておいてもらいたい。名前は出さないでおくが集団で牧場内に入り、それを得意気にわざわざブログで紹介している者もいる。防疫対策は冬でも深刻な問題なのだ。

 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年の営業」、「H27年度冬季営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。


 

 
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