雨の心配はなさそうだが、午後になってまた霧が深くなってきた。遅い昼飯を食べたら、第2牧区の山道に溢れ出た湧水を何とかしなければ、轍が川になっている。確か、伐りっ放しにしてある丁度手ごろな落葉松が1本あるから、それで水路を作ってやればいい。
予定通り、第1牧区の電気柵は全線を落とし終えた。また来年、できるだけ早くそれを立ち上げ、通常の牧柵の傷んだ箇所を直し、電気牧柵の下に生えた草を刈り・・・、そういうことを第1牧区だけでなく、3,4の牧区でもやらなければならない。
県の企画する「誘引狙撃法によるニホンジカ捕獲」だが、誘引はすでに成功している。二カ所の誘引場所に置いたヘイキュ-ウブは毎日完食され、塩にも明らかに反応している。後は、爆音機を早く設置して、音に対して鹿を馴化させ、なおかついかに昼間におびきだすかを考えることである。ここまで来れば、塩だけで充分な誘引力があると思われるから、ヘイキューブは中止し、塩も夜間は引き上げた方がいい。そうやって、鹿をうまく昼間の行動に変えていければ、捕獲はそれほど難しいことではないだろう。
県の企画書を読み返そうとメールを開いたら、思いがけず巣鴨氏からメールが届いていた。それも鹿の面白い行動についてだった。鹿と鉄道車両の衝突事故が後を絶たない中、その原因として、どうも鹿は鉄分(鉄粉)を好むのではないかという新説の紹介であった。
鹿の増えた原因とくればかならず、ハンターの高齢化と減少が言われる。それよりも、捕獲の方法を銃に頼りすぎて、罠を軽視したことだということは、何度でも書くが、間違いない。
OTNさんのテイ沢とヒルデエラ(大阿原)の素晴らしいDVDを、やっと見ることができた。大変な労作で、美しい数々の映像のバックには清冽な水の音とピアノ音楽が流れ、丸太橋にはそれぞれに雰囲気をこわさないよう工夫されたスーパーインポーズが入り、イヤー感動しました。驚きました。懐かしくもあり、苦労も思い出し、思わず見終わって拍手をしました。もう、感謝、感謝です。
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