入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「初冬」 (15)

2015年11月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


  山は全体が静まり返り、初冬の深い味わいが伝わってくる。落葉を踏む自分の足音だけを聞くともなく聞きながら歩いていると、今日のように風もなく、日の射さない森の中は、闖入者が来るまではまるで無音が支配していたかのようだった。時折、丸裸になった木々の枝の狭い空間を、忙し気に飛び交う冬の鳥がその静寂(しじま)に立ち入るぐらいで、それ以外は森の眠りは守られていただろう。、こんな深い静けさも、季節がが少しづつためるようにして、作り上げたような気がする。
 これまでだと、森に入った途端に鹿の鋭い警戒音を耳にしたが、最近はそれがしない。鹿の作った獣道も、もう幾日も使われているようには見えない。一応罠の見回りを続けてはいるが、そろそろその必要もなくなるだろう。
 それにしても、初の沢流域の白樺とダケカンバの天然林の多さには、いまさらながら驚く。牧場内ではあるが、流域には古い登山道が残っている。今のままでは無理だが、整備すれば入笠の伊那側にまた、新たな魅力のある遊歩道ができるだろう。

 入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましては、カテゴリー別の「H27年の営業」、「H27年度冬季営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。
 

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