入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

       ’16年「春」 (41)

2016年04月17日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 弘妙寺(ぐみようじ)の桜が、山門から長い石段を経て本堂、庫裏に至るまで、埋め尽くさんばかりに今年も豪勢な花を咲かせ、雨に濡れていた。近年、ゴルファーの間に人気のある寺らしい。高遠には古刹、名刹がたくさんあるが、なぜ町中から離れたこんな山間の寺に人気が出て注目されるようになったのか、その理由はよく知らない。もちろんこの弘妙寺も古刹で、「芝平誌」には1444年の開基とあるがこれは日蓮宗に改宗した年で、それ以前に真言宗の寺としての歴史があるはずだ。
 近くを流れる山室川の柳は、若葉を見るまでには至っていない。それでもその背後の落葉松の林は、雨にけぶりながら、やわらかな黄緑の薄布でもまとったかのように見えていた。この狭隘な谷の中にもようやく春がやってきて、その先駆けが、この寺の桜だといつの春も感じてきた。この後、ケヤキやミズナラの若葉がが続き、殺風景で疲れた老人のような山里が再生する。

 入笠に1泊して、巣鴨氏を富士見パノラマのゴンドラ近くまで送って、今朝帰ってきた。またすぐに、季節を逆行するようにして牧場に通う日が来る。5か月の休業が終わってしまったことを寂しく思うも、これから始まる7か月を元気を出してやっていこうと決めて道中を来た。そして帰宅して開いた新聞にM7.3の熊本地震の報・・・。

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H28の営業案内」をご覧ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする