入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’18年「初夏」 (21)

2018年06月05日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝はまだ暗いうちから鳥の声がした。森で一番の早起きはホトトギスのようで、カッコーは春ゼミの声とほぼ同じころ、6時半ごろになってからだった。山の朝は、鋭い朝日の射し込むころを待つようにして、一日が始まる。朝霜と見紛うコナシの花は、少しづつ白い花びらを散らしているが、まだまだ見応えはある。特に朝日を浴びる早い時期がいい。

 昨日の呟きに付け足せば、そもそも今回の件は、北原のお師匠が長年にわたり撮りためたビデオを、伊那市の図書館に寄贈したことが縁となって、入笠案内が職員との間で決まったということらしい。師はこれまでにも何度となく、こういう入笠案内をしてきた。それも、労力を惜しまず、喜んで。今回は、師の長女も付き添い役で駆り出されていた。
 先立つ約20年間、師は法華道、高座岩、北原新道、テイ沢などの草刈り、整備を独力でずっとやってきた。お蔭で、最近になってようやく、この辺りにも足を運ぶ人がいるようになった。しかし、まだまだ景観も静けさも守られている。これからもずっと、そうであってほしい。また同時に、手を入れなければならない箇所もあって気になった。特に、林業関係者が作った作業道が、北原新道の真ん中を横切っているあたりだ。
 森の中にはそういう放置された作業道があちこちにある。切り倒した木材の運搬を、機械化したことが大きいだろう。赤坂口からのもう一つの法華道は、種平小屋夫妻の手で随分と良くなったが、この二人も、林業関係者に対して似たような不満を抱えている。当然、作業する側にもそれなりの言い分があるから難しい問題だ。一般の人の目に触れない所で、森も時代の影響を受けている。「気付いたら遅かった」にならなければよいが。

 地域の活性化と言えば即観光と結び付けられるが、有名観光地の"駐車場"になりはてた感のあるあの村、押し寄せる観光バスと車と人、果たして住人はどう思っているのだろうか。後先考えない観光事業に、今度は賭博場も一部で合法化されそうだ。
 
FAXでも予約や問い合わせに対応できるようになりました。ご利用ください。 入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。



 
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