昨夜は上に泊まった。きょうは雨こそ降っていないがはっきりとしない天気。梅雨らしいと言ってもいい。午前8時半の気温が15度C、昨日よりは気温だけは高いが、空模様に大差はない。
降り出さなければいいがと思っているが、「高尾の森づくりの会」御一行は御所平峠、高座岩、テイ沢、ヒルデエラ(大阿原)と、最も標準的な順路から入笠の山頂へ向かった。まだ山頂を経験してない人もいるようだから、ここに泊まった以上はこれはすごく妥当な選択だと思う。晴れてもよし、雨でも良し、というのがこの道筋で行く入笠の楽しみ方だと言える。
しかし、もし、入笠山々頂を捨てたらどうだったろうか。そして縦横に走る林道に迷い込んだら・・・。横岳、鋸、東駒、いやいやもっと中央、北のアルプスの長大な眺めはもちろん、ブナ、ミズナラ、シラビソの生い茂る中級山岳の森の素晴らしさに圧倒されるはずだ。名もない峰や鋭く切れ込んだ沢に釣られて、虜になってしまうかも知れない。
あるいはまた、高座岩から半対(はんづい)峠まで足を伸ばし、そこから小黒川に下り、法華道よりもさらに500年近くも遡る古道「石堂越え」の一部を歩いてみたらどうか。清冽な渓流の中に足を浸し、思いがけない悪路に緊張し、山径・古道などと呼ぶには抵抗があるかも知れないが、川床に残る古(いにしえ)の踏み跡をたどる面白さ。満腹を知らず、いくらでも味わえる山の感動。
こんな天気だったが、それが良かったのか「高尾の森づくりの会」の皆さんの中には、きょうのテイ沢が一番良かったと言う人もいた。ただ、飲み過ぎて、折角沸かした風呂にたった1名しか入らなかったとは!泣いた。
赤羽さん、通信多謝。実際に歩いた奥多摩はさておき、当初に計画していた山行はしっかり計画を練って、あくまで慎重に。
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